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健康格差社会という書籍が初めて出版されたのが2005年、あれから12年。当時は関係者しか話題にならなかったが、現在では週刊誌やNHKでも取り上げられる程、メジャーな用語となる程、この10年で貧困と格差は拡大し、それは健康格差にもつながっているという知見が日本でも揃ってきた。それに対する処方箋もソーシャルキャピタルの醸成を始めとした研究結果も出てきている。以上の事を世界的な研究結果だけでなく、日本の研究結果も合わせて紹介された、現時点で最もホットな書籍である。悲観的な事だけでなく、新しい社会保障政策についての言及(事後的で対症療法的であった従来型の社会保障に対し予防的である、受動的でなく積極的である、対象者を特定の弱者に絞り込む選別主義的なものから、より普通の人たちをも対象とする普遍主義的なものにする、人生の後半の社会保障から、人生前半を重視する社会保障にする、所得保障中心から参加機会の保障中心にする、参加する先には労働市場だけでなく地域社会や政策過程も含まれるべき)もあり、これまでと考えも変えるべきであり、実現可能な展望も見える可能性もあり、希望も持てるものである。
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近藤先生の最新版。とっっっても面白くわかりやすいです。
これだけ、一般的な学生や研修医には苦手意識もたれやすい分野を、こんなにこなれた文章で、懐疑的な態度な人でもその疑問に寄り添いながら解説する良書はなかなかないと思います。一気に読めてしまいますよ!!
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健康にも格差があること、そのための対策について述べている。
所得の格差の影響が大きい。そこから環境の違いにつながって、健康にも影響する。