投稿元:
レビューを見る
東日本大震災を境に、日本列島は「大地変動の時代」に入ってしまった! 複数のプレートがひしめく恐るべき地理的条件にあるこの国で生き延びるには、「地学」の知識が不可欠だ。しかし、高校での履修率は低く、多くの人の地学リテラシーは中学レベルで止まったままである。ご存じ「地学の伝道師」が、地学の「おもしろいところ」「ためになるところ」だけを一冊に詰め込んだ、すべての日本人に捧げるサバイバルのための地学入門。
投稿元:
レビューを見る
日本人として足元を固めるために読んでおくと良いと感じました。
その中でもプルームの擾乱→地磁気強度の低下→寒冷化と様々なことが一連の流れであるという部分が面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
頭にスッと入って来づらいところもあったが、地震の多発する日本に住む人間としては、呼んで損のない教養書である。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしい。衝撃の絶対的必読書。日本に住んでいる方、読むことです。どんなホラーより怖い。
この本の読後、まさかの展開。世間話をしていたら偶然にもその友人を通してサイン本を頂きました。繋がることがあるんだなあ。読んでいる?いいや、呼んでいるのだ。
投稿元:
レビューを見る
たまに無性に読みたくなるブルーバックス。
地球は丸い。
子どもでも知ってる当たり前のことに、人類がどうやって気が付いたのか。
2200年前のギリシャ人が測った地球の円周の測り方は。
超大陸パンゲアや、プレートテクトニクスも近代になるまでは解明できていなかった。
地球は固体ではなく、流体だった。
そして地学を知ることは、未来を知ることでもある。
確実に来る西日本大震災に対して備えることはあるのか。
地学入門編。
投稿元:
レビューを見る
高校で地学を履修する生徒が少なくなっていることへの懸念は,重要な指摘だ.物理や化学に比較して身近な事象を扱うのだから,一般的な知識を学校で教える必要がある.プレートテクトニクスについてはある程度知っていたが,プルームテクトニクスは知らなかった.地球内部まで,様々な考察がなされていることに驚いた.大量絶滅が5回発生したことは知っていたが詳しく解説されていて,認識を新たにした.興味ある語り口には地学に対する愛着が感じられ,京大で人気講座であることもわかる.
投稿元:
レビューを見る
プルームテクトニクスと2038年大地震予測くらいが新しい話になるかな。総花だが一通り大きなところは出ていて楽しかった。難しくなくかけているのは一般教養教えてる先生ならでは。
投稿元:
レビューを見る
大学入試では、理科は地学を選択した(共通一次導入前)。小松左京氏の「日本沈没」がベストセラーになり、プレート・テクトニクス理論が一般に知られようになった。
最近読んだ上田早夕里氏の「華竜の宮」「深紅の碑文」を読んで、プルーム・テクトニクス理論に興味をもった。
投稿元:
レビューを見る
濃淡を付けながらの解説しているが、他のテーマと関連するところは細かく説明しているため、理解が深まった。
テクトニクス=変動学は、地学を変えた。
それまでは固定した地球を考えていたが、プレートテクトニクス、プルームテクトニクスの導入により、動的に考えられるようになった。
すなわち、時間軸を導入できるようになった。
46億年の地球の歴史、38億年の生命の歴史の中で、さまざまなことが地球上に起きている。
大量絶滅は5回もあった。
それを生き延びた生物から我々は生まれた。
投稿元:
レビューを見る
地学を学ぶことで防災に関する知識が正しく理解できると感じた。長い時間軸で見ると、現代が極めて大災害の危険性が高いということが理解できた。
投稿元:
レビューを見る
地学の知識はずいぶんと昔のままだった。アップトゥデイトしてもらった。日本の状況を考えると、後20年の内に南海トラフ大地震を含む西日本大震災が起こるし、朝鮮半島では白頭山の噴火も考えられる。それに富士山の噴火も?東日本大震災で、日本列島は新しい時代に入ってしまたんだな。
投稿元:
レビューを見る
第1章 地球は丸かった―人類がそのことに気づくまで
第2章 地球の歴史を編む―地層と化石という「古文書」
第3章 過去は未来を語るか―斉一説と激変説
第4章 そして革命は起こった―動いていた大陸
第5章 マグマのサイエンス―地球は軟らかい
第6章 もうひとつの革命―対流していたマントル
第7章 大量絶滅のメカニズム―地球が生物に襲いかかるとき
第8章 日本列島の地学―西日本大震災は必ず来る
第9章 巨大噴火のリスク―脅威は地震だけではない
著者:鎌田浩毅(1955-、東京、地球科学)
投稿元:
レビューを見る
20190615 下京図書館
山田ズーニー氏のエッセンスを実践している良い例が、この鎌田先生だと思う。かなり難しい内容だとは思うが、特に「西日本大震災・・東海、東南海・南海三連動」は2030年台には、ほぼ発生すると確信されていること、今の大学生の人生とは、必ず交錯する運命であること、だからこそ熱くなって伝えているのだ、ということは、すなおに腹落ちする。
投稿元:
レビューを見る
地球科学のすすめ。地学は学生の間では不人気の科目らしい。大学受験の必須科目とされていないことによるようだが、この本を読んでみると、人間生活に密接に関わる学問であることが判る。例えば、地震や火山の噴火で災害が起きると、マスコミが「想定外」の現実に騒ぐことがあるが、地学の基礎知識があればある程度対応が可能であり、著者はそういう知識を身につけておくことが重要と説く。地学は一見地味な学問に見えるけれど、将来のリスクに備える意味では重要な分野だと思う。因みに自分は高校時代に地学を勉強したことがある。受験の為に勉強したが、この本を読んで改めて勉強してみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
◯著者が同じだけあって、やりなおし高校地学と近い内容。地学という学問の起こりから丁寧に解説。まさに、過去を学べば未来が分かるというキーフレーズをそのままスタイルとしていて説得力がある。
◯地震や火山などによる災害は怖いものではあるが、その反面、地球という大きくて1つの生命の営みを感じられるものでもあり、国境や文明で分けられた人間のいかに小さいことかを教えてくれる。
◯自分の悩みすらも大したことではないのだと地球が教えてくれている気がする。