紙の本
凄く冷静にかつ論理的に
2019/02/26 08:53
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前読んだ岸本さんの「早めの老い支度」も、そんなことまで考えて住居を選ぶのか・・・と感性のみならず冷静に自治体環境など研究されて地域を選ばれた話が載っていた。
が年を重ねると又その年齢になって気づくことがあり、著者はその発見を楽しみとして生活されているように思う。
頭のいい人なので、文章も簡潔でとっつきやすい。
発見の毎日は家に居ても楽しいと思った。
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岸本さんは好きで、たぶんほとんどの著作を読んでいるのだけれど、先日は別の本を図書館で見つけて読み終え、ここに登録しようとしたら…すでに読んだことのある本だった。自分のアルツっぷりに軽くめまいがするものの、この人の本ではよくこういう事態が起こる。それほど、よく言えば安定の、悪く言えば代わり映えしない内容だということ。
とはいえ、そのかわらなさっぷりが好きな部分でもあるので一気読み。
【心に残った部分】
P96
年齢とともに苦手なことが増えてくる。
でもそれはきっと、自分が消耗する要素はこれだよ、と教えてくれるサイン、とプラス方向に受け止めることにしている。
P174
彫刻家のインタビューで
「若い頃は溢れる情熱の勢いでもって、いっきに彫り抜くようなことをしていたが、年をとると、直す技術が高くなった」と書いてあったことを引いて、
私も集中力がいまひとつと感じる日は、後でかなり修正するだろうことを前提に、下地を作っておくという気持ちで作業する。興が乗らないからダメ、といった、オール・オア・ナッシング的な発想はない。
P181
介護をしていたお父さんが「ありがとう」と言う習慣があったので救われた。というくだりで
「お礼を言う習慣が「身を助く」とも感じた。」とある。この習慣があることによって、サポートの姿勢が変わると。
P188
命の終え方について、
何らかの面倒をかけてしまうのは仕方ない。生きている間も死ぬときも、迷惑をかけずにできる、と思うほうが傲慢である。人は誰かに頼り、頼られしていくものなのだ。
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岸本葉子さんのエッセイはあれこれ読んできたので、前にも聞いた話もたくさんあった。が、少し年上のお姉さんの話として、いつもうなずきながら、満足して読ませてもらった。