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投稿者:Takeさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に残業税があれば面白い対策課と思ってしまう。
続編ではもっとひねった脱税のストーリーになると面白いかも。
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面白かった。
矢島さんの生真面目さを「車が来てなくても人が見てなくても赤信号は渡らない人」と例え、「かっこ悪いけど、そういう人が本当はかっこいい」のだと娘さんに教える元妻はカッコイイ!
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設定がすごく面白い!残業税というタイトルと、POPに書かれたその仕組みに惹かれて、思わず購入。
超マジメな残業税調査官と熱血労働基準監督官のコンビで、いろいろな企業の脱税と荷重労働に立ち向かう物語。
前半の方はお堅い感じの流れなんだけど、後半のブラック企業相手に戦うところは盛り上がってきて面白い!過労による自殺という重い内容に踏み込むけど、その含めて物語に厚みが出てると思う。
そして超マジメな残業税調査官ケンオウさんの親子の絆もジーンとくる!この娘さんを育てた奥さんは素晴らしいわ。しかし、実家を潰されてここまでの対応が出来るかな。出来過ぎかな。
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残業をしたら残業税を払う。
長時間労働が問題になっているだけに、リアルな話にも思えました。経団連が真っ先に批判することになるとな思いましたが。
お金を時間で買うのが労働かもしれませんが、その時間で何ができるか、お金は目的ではなく手段。とわかっていてもお金はあるに困ることはありませんよね。
矢野と西川の労働基準局と税務署の職員コンビ。西川の真っ直ぐな態度を見て、こういう人がいたら、仕事も楽しいのかなと思いました。
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舞台設定や人物、展開などの構成がとにかく魅力的。全体に文章は平易だし制度の説明もそう難しくなく、読みやすい。ちゃんと本としての盛り上がりもある。五話で娘と話すシーンは感涙した。主人公コンビも筋が通っていて、葛藤も変化もあり気持ち良い。
解説にもある通りのひとつのシミュレーションとしていろんな人と共有したくなるし、架空の制度だけど現実の労働問題もたくさん盛り込まれていて、小説を読みながらそれらに触れられることにも意味があると思う。
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全五話となっているが、一話完結型ではなく、なだらかにつながっている。
残業税のコンセプトはフィクションだが、実在する組織や「三六協定」などの記述、ひいては実在の企業をモデルにしたかのような設定もあいまって、読み進めるごとに現実の話に思えてしまうように、巧妙に描かれているなと思った。
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時間外勤務に対して課税する残業税が導入された世界で不正を働く企業に対して、税務署・労基署が立ち向かう様を描いた小説。税務署と労基署の方向性の違いなどの行政の描写がかなりリアルな点が良いと思いました。
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テーマは面白いけど、掘り下げが足りないかんじ。全体的に、特に女性の描写にそこはかとない不快感を感じる。
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ソーシャルサイエンスフィクション。勝手に名付けたジャンル。残業に対して税を課した日本社会を描く。
文章は端的。少し彩りにかけるかもしれ
ないが、作風に非常にあっていると思う。主人公のキャラは最初は取っつきにくかったけど、エピソードが進むにつれて背景が浮き彫りになり親しみを持てるようになってくる。
残業税が導入され、ダブルワークが増えるとか、外国人研修生制度が悪用されるとかなかなか興味深い。過剰に働くことが罪となる世の中はなかなか世知辛いなぁなんて序盤は思ったものの、過労死を扱う頃にはそんなことないのかも。なんて思ったり。冷静に考えると脱税と労災が一緒くたにされてるのだけど、労働基準監督官と主人公が組んでるあたりバランスもいい。
残業税に思いを馳せられる良い小説だった。
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1話目は「ちょっと・・」と思ったけど、2話以降どんどん良くなって、最終話では心地よいカタルシスも感じました。小前亮さんの作品は以前「姜維」だけ読んだ事があって歴史ものの作家さんだと思ってたので新鮮でした。
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『残業税』って面白いね。
もちろんフィクションだけど、本当にあったら、そういう批判あるだろうな~と納得の世間の声とか、世界ができてる。
新卒時の仕事が「あの人残業してるよ~。仕事遅いね。お小遣い必要なのかな。」って文化(職種的にも)の外資系会社だったので、どれだけ転職しても日本企業の定時退社=仕事少ない ってのがどーにも慣れない。勘違いワークライフバランスで、ただ早く帰るだけの人もいる。そもそも会社にいる時間じゃないと思うんだよなーーー。
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設定が面白そうだったので購入。読み始めると確かにと納得する部分が多く読むスピードが上がった。が、中盤からありきたりな展開に飽き始めている自分に気がついた。毎度毎度キャラクターの性格から余計なトラブルになるのも、業種が業種故に無理がある。
警察関係者も続編か何かなのかな?中途半端に出て来る。
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残業税という発想が面白い。現実の労働問題や法律の問題にも触れていて勉強になった。私たちが意識せず歩いている道も税金が無ければ整地すらできないんですよね。税務署のかたには感謝です。矢島の奥さんがまともな人で良かった。
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これは有りな税金かなと思った。ただし、取った税金を正しく使ってくれる政府なら。
どちらかというと、税金や働き方の話より、ケンオウさん個人の物語の方が興味深く読めた。最初は続編を読む気はしなかったけど、ちょっと気になりだした。
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「設定モノ(特殊な設定を一個思いついただけで、あとは、それを取り巻くストーリーを紡いだだけ)」にしては面白かった。残業税の設定よりも調査官の設定が絶妙。ケンオウさんの人間ドラマになっていて、もはや残業はどうでもいい。「過労が悪」という大前提が、違和感なく読めて楽しめるが、読み終わって冷静になってみると、イロイロおかしい設定。これが設定モノの妙。