投稿元:
レビューを見る
とても面白く読めた。
老人介護の問題は私にとっても切実な問題で、最初真面目に読んでいた。だんだんマンガチックになっていき、最後はドタバタ喜劇のようだった。
読み物としては面白いが、なんかちょっと不満が残る。
投稿元:
レビューを見る
高級老人ホームを舞台にしたドタバタ劇。親の介護問題や身内のやり取りには身につまされたがあまりにも現実離れ、荒唐無稽な展開にひいてしまった。出口のない苦悩を笑い飛ばしたかったのだろうけど、題材が題材だけにもうちょっと介護に正対した内容を期待していただけに肩透かし。そういう意味でめったにつけない★1。
投稿元:
レビューを見る
我らがパラダイス
高級有料老人ホームが舞台の小説。親の介護に直面する看護師と受付係がなんと!ということを実行してしまうという。
在宅介護の大変さ、やるせなさが伝わってきた。
現役介護職としてはこんな職員いたら嫌だなと思うけれど、在宅介護に追い詰められたらそんな心境にもなってしまうのだろうか。
入居者同士のカップルが粋だなと思った。
結末以降の話を読みたい。
投稿元:
レビューを見る
ルンルンを買ってお家に帰っていた林さんも
とうとう介護小説を書く様になられたのですね。
根っからの恋愛小説家だと思っていた林さんだったけれど、ムムム・・・これは面白い。
これからは老人・介護問題小説家として活躍して頂きたいものです。
介護の何が辛いのか、読んでいてヒシヒシと伝わって来ました。
大好きだった親が壊れていく。どうして齢を重ねるという当然の現象で人間の尊厳を損なうような扱いを受けなければならないのか。
女性に社会に出て働けという割に、介護が押し付けられているのはどういうことなのか、、、
こういう事態が起こらないように介護保険というものが出来たんじゃなかったっけ?!
介護のことはあまり詳しくない自分でも
『介護では、優しい人間が負けるのだ』の一文に
打ちのめされてしまいました。
介護問題をシリアスに描くことなく、エンターテイメントに仕立て上げたのは
新聞の連載小説だということもあるのかな?
後半は盛り上がり過ぎてハラハラし通しでした^^;
続編も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
私には子育ての経験はないが、介護の経験はある。
といっても、祖母の介護を母を手伝いながらやっていた程度なので、あまり大きなことは言えないが。
でも介護の大変さはわかっているつもりだ。
子育てと違い、終わりが見えない介護。
終わることを考えるのは不謹慎なようで口にするのも、憚れる。
子供は日々成長するが、お年寄りは現状維持ができればベスト。基本は昨日よりも今日、今日よりも明日、具合は悪くなっていく。。。
林さんの小説からも、そんな介護の大変さが読み取れた。
でも、面白い。思わず、ニヤリと笑ってしまう。
私も高齢の両親を抱える立場、これからどうなるんだろうと思いつつ、はちゃめちゃ、ドタバタで対処できたらサイコーだな、なんて思ってしまった。
投稿元:
レビューを見る
介護について、リアルな事がたくさん描かれていて勉強になった。
しかし後半のドタバタはいかにも小説で、とても面白くあっという間に読んでしまった。近い将来読み返したい。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの林真理子作品。
いつも久しぶりか。
超高級介護施設で働く、親の介護にへとへとになったアラフィフ女性たちの話。
林さんがそんなに好きじゃないけど、やっぱり上手いなぁと思わされる序盤。山あり谷あり、ハラハラドキドキ?でラストは勧善懲悪パターンだろうと思ってたら、何これ!ってぐらいのドタバタ。ドタバタなんてもんじゃなく、ホントにドッタンバッタン!
一生懸命働いたって所詮庶民は良い介護サービスを受けられずに家族が疲弊するんだ!こんな世の中に一矢報いたいんだ!って闘争してたけど、結局は金持ちに救われるんだなぁって終わりで、自分が金持ちか、身近に助けてくれる金持ちがいない、殆どの庶民はどうなるんだ!って思いましたね。
ほんと、どうなるの?
まぁこういう提起をさせるのが狙いと言われたら、あぁそうですかって感じだけど。
投稿元:
レビューを見る
本作は介護のお話。
たしか年末の紅白の審査員挨拶の時、今年母を亡くした的な事をおっしゃっていたので、実生活で経験した苦労や悲しみを盛り込まれたお話だと思われます。
とはいっても、マリコさんは超高級ホームに入れる財力をお持ちなのでね、そのあたりの苦労はしていないのでしょうけど、やっぱり親を看取るのは悲しい・・・
前半は、親の病気や介護によって追い詰められてゆく描写がとてもリアルで全く他人事とは思えず、痴呆が進行した親に戸惑う様、末期がんを宣告された父のために有り金を注ぎ込む娘の気持ちなどを思って涙しました。
兄嫁に対して憤ったり、シビアにお金の大切さを考えたり、登場人物になりきって本気で思い悩みながら読みました(笑)
が、後半はヒドイ。
まず設定があり得ない方向に進み、更にそれが犯罪者的な発想だから、前半で共感して涙した気持ちがスーッと冷めてしまい、それどころかムカムカする気持ちが次第に大きくなってきました。
そしてラストシーンでありクライマックスと言える場面は、超ドタバタ劇と化し、もう勝手にやってくれ、という気持ちに・・・
作品全体が台無しになってしまった(涙)
勿体ない。
…前半がいいので星は甘めです。
投稿元:
レビューを見る
介護に起きる問題を扱っていて考えさせられる内容かもと思ったけれど、後半はあり得ない展開。まるでドタバタ喜劇のよう。何だかがっかりした。
投稿元:
レビューを見る
*突然終わりを告げる、平穏な日々。「貧者の逆転劇」の結末は―東京・広尾の高級介護付きマンション「セブンスター・タウン」の受付係・細川邦子(48歳)、看護師の田代朝子(54歳)、ダイニングで働く丹羽さつき(52歳)…それぞれの家庭内で深刻な介護問題を抱える3人は、困窮していく我が身と、裕福な施設の入居者たちとの想像を絶する“格差”を前に、一世一代の勝負に出る! *
一言で言うならば…んなアホな。ハチャメチャでぶっ飛び過ぎです、真理子さん。設定は面白いと思うし、セレブを書かせたら天下一品だし、親の為に闘う姿勢は素敵だけど、後半があまりにも無責任過ぎる。題材が介護なだけに、茶化していい犯罪ではないと思うし、はっきり言って不快。娯楽としても、介護モノとしても、あまり得ることのない作品。
投稿元:
レビューを見る
2018.6.24.介護問題をユーモラスに扱った内容で途中まで…というか最後の10ページ残すまですごく面白かったが結末がなさすぎて…ガッカリしたので星二つ。
投稿元:
レビューを見る
介護が主題の物語。最後はそんなことになるの?という展開に。そんな結末になるとは思っていなかったので、ちょっとびっくり。
避けては通れない老いの問題。考えたくないのが実際のところだけど、そうもいかない。でも避けてる現実もあって…。まだ自分のこととして考えられてなくて、他人事のように読んだけど、誰にも起こりうる話。
いつも思う。最後の時期を自分で決められないかなぁと。そんな法案ができたらいいのに。そうしたら、年金も保健も介護も解決できることがあるかもしれないのに。老いてから不幸なりたくないよ、みんな。
投稿元:
レビューを見る
20180706 私たちにも必ずくる親の介護の苦労話が、アップテンポで楽しく書かれている。1人1人の個性が強く、ページをめくるたびに物語りにのめり込んでいく。
損得勘定を抜きにして育ててくれた親に対して、あと何年ぐらい生きるのだから、こっちのプランにしたほうがお得とか考えてしまうのが嫌だ。
介護は優しいひとが負ける。親を思いやる気持ち、常識や気配りがたるほうが負ける。ってのに妙に納得した。
投稿元:
レビューを見る
前半の老親の介護の描写はそれぞれにリアリティを感じたが、中盤あたりかられれっ?という感じになり、後半はもうお祭り騒ぎというか、リアリティが感じられなさすぎ。
ちぐはぐ感が否めない。
投稿元:
レビューを見る
いつか直面するよね、この問題。
少しは考えておかないとね。親の希望を聞いておくとか。
そういや、数年前帰省した時に母親が「シュウカツしてるのよ」というから「今からお勤めするの?」と思ったことがあったけど、よくよく聞いたら「終活」だった。紛らわしい。
いつかは、他人の手を借りることになるのだろけど、こうも格差があるとちょっとズルしてもいい思いをさせてあげたいって思ってしまうよね。ダメだけど。