投稿元:
レビューを見る
超高級老人ホームを親の介護で苦労している職員たちが乗っ取ってゆくというスラップスティック。痛快とも言えるが、少し荒唐無稽すぎる。
投稿元:
レビューを見る
日本一の高級老人ホームが舞台とあったからさぞやお金持ちなご老人達のドロドロ関係が描かれるのか、と思っていたら前半はそれぞれ介護の問題で追いつめられる従業員の話で読むのが苦しかった。できるだけ頑張ろうとしているのにお金がなくて報われないのはやり切れない。しかし職員で協力して親と入居者をすり替える展開になってから最後の立て籠もりまでは陽性なので読後感は軽くなった。切羽詰まってるからやっても仕方ないじゃない!と正当化しているけどいやでも普通に犯罪ですから。
投稿元:
レビューを見る
日本一の高級老人ホームで介護や看護受付でスタッフとして働く中高年女性3人。しかし、この3人は私生活で親の介護をしている。3人それぞれ介護をめぐって特有の家庭の悩みがある。老人介護の拡散に直面し、この3人がとった行動とは?
投稿元:
レビューを見る
超高級介護施設セブンスター・タウンで働く3人の中年女性、看護師と看護婦と食事係は各々親の介護に一人で苦しむ。非協力的な夫・兄嫁・弟・子供たちに憤りながらも熱心に介護する彼女たちは健気だ。お金もない。追い詰められた彼女たちは、セブンスター・タウンでとんでもないことを思いついて実行してしまう。親を救おうとしていても、やっていることは犯罪である。でも、自分の親を何とかしてあげたいと願う彼女たちのことを考えると、応援したい気持ちになる。▼内容は非現実的である。でも、介護の悲惨さや、親が年をとって人格が崩壊する哀しさが伝わるとともに、最後に彼女たちのハチャメチャさ加減が諷刺的かつ漫画的で面白い。
投稿元:
レビューを見る
さすが林真理子。
暗くなりがちな介護の話もこんなに明るく面白く扱えるなんて凄い!
この後続きがありそうな終わり方が楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
高級老人ホームが舞台。老人をすり替えてしまったり、最後は立てこもりとドタバタな感じで???と思ったが、リアリティもあり考えさせられもした。
投稿元:
レビューを見る
林真理子さんの介護小説、興味津々で読み始めた。
メチャクチャな突拍子もない事だらけだけど、とても痛快でそして物悲しい気持ちになった。
誰もが行く道。介護が必要になった老人たちのパラダイス、期待したい。
投稿元:
レビューを見る
介護に奮闘するおばちゃん達っていう内容を想像してたんだけど、あまりにハチャメチャでありえないなぁって少し冷めました。
でも、それくらい介護というのは大変なのかもしれないと怖くもなりました。
投稿元:
レビューを見る
「介護は優しい人間が負けるのだ。親を思いやる心を持ち、常識や気配りがある方が負ける。」痛い言葉が、しばらく心に残ったまま。そして、気づく。誰も救い出してくれない。
最後は、ハッピーエンド? お仕着せの高級介護施設を出て、自前で高級な老人ハウスを作って住む。看護師と介護士を雇って。当然、入れるのは「金持ち」だけ? きっと邦子さんらは、きっと、呼ばれることはない。
GM福田さんの”アリとキリギリス”論が正論に思えてくるのが怖い。「年取るのもボケるのも、予想できたハズ。将来の見通しを立てて準備するのが当たり前」、と。ふと、考える。私たちは過渡期にいるのだろうか? 古き良き時代の日本はどうだったのだろうか? たまたま、私たちの時代だけが、介護の問題に直面しているわけではないでしょうに。
そして、私たちの世代は考える。このような”介護”の問題や苦労を、次の世代には持ち越してはいけない、と。そして、そのためには、介護施設充実させることではない。きっと、介護を必要としない身体(人工四肢のようなロボット)かもしれない、と。
投稿元:
レビューを見る
避けては通れない親の介護。介護は優しい人間が負けるのだ。結婚してたって自分の親は見捨てられない。お金がない介護はみじめだ。超高級介護施設で繰り広げられるドタバタ劇に目が離せず一気読み。お金がない人は気持ちで満足させてあげるしかないのに、それは長らくは続かないだろう。老いの格差、介護問題と色々考えさせられる話だった。
投稿元:
レビューを見る
まもなく(2023年1月)からNHK BSプレミアムでドラマ化と云うことで、読んでみたが、私の好みではなかった。前半はまあ非常にわかる話でどんな風にまとめてくれるのかと思ったら、後半ガックリ過ぎた。残念・・・
投稿元:
レビューを見る
お金があれば何でもできる。
金持ちと貧乏(主人公3人の親たちはそんなに貧乏でもなく、どちらかと言うと恵まれている方)どこまでも世界は別なんだと考えさせられた。
後半バタバタし出して立てこもり?荒唐無稽になってきて、一気につまらなくなった。
NHKのドラマは最後まで見ますけど。
投稿元:
レビューを見る
広尾の有栖川公園の近く、300坪の土地に建つ、超高級老人ホーム、セブンスター・タウン。入居のためには、八千万円、夫婦だと1億二千万円かかる。下の階は、自立型マンション、上の二つの階は、介護付き居室六十室、七十五床。金持ちも金持ち、人生の勝ち組とそれを捕まえた妻たちのみが入居できる施設。その施設で働く3人の女性。丹羽さつきは、ダイニング担当、田代朝子は、看護師、細川邦子は、受付で。それぞれが自分の年老いた親の事で問題を抱えている。邦子は、少しボケ始めた父親、朝子は、施設に自分から入ると言った母親、さつきは、父親が亡くなり、長年住んでいた家から引っ越さなければならず、ようやく、見つけた物件は、ペット禁止、愛犬を手放さなくてはならない状況に陥る。ある日、住人の星野喜美子が、倒れ、一命は、取りとめたものの、意識が戻らないまま介護付き居室に運ばれてくる。手続きを進めている途中で朝子は、自分の母親と星野喜美子を入れ替えることを思いつく、そして、邦子の父親も。さつきは、アルツハイマー病に罹っている、施設の住人遠藤に求婚され、なぜか施設の住人に。人生のパラダイスは、どうやったら手に入れる事が出来るのか、何もかもが至れり尽くせりの高級老人ホームがはたしてパラダイスと言えるのか、年老いていく自分の親を介護するという大変さをどうやったら軽減出来るのか、悩ましい問題は山積みだなぁー。