投稿元:
レビューを見る
P108 「認められたい」のレベルアップには「適度な欲求不満」があるぐらいの関係でよい byコフート
投稿元:
レビューを見る
承認欲求について調べたく本書を取ったが、エッセイのような内容で期待していたものとは違い落胆した。ただ、昨今のアニメや漫画が内省的なものよりも、群れる若者を描いたものが多いという指摘は重要な気づきだと感じた。
投稿元:
レビューを見る
哲学と精神的医学をとても易しい言葉に落とし込んで、みんな大好き「承認欲求」について書いている本。
筆者の実体験も交えて、かなりピンポイントで今の人が抱える認められたい問題をついていると思う。
投稿元:
レビューを見る
ウェブでこの人の文章を読んで面白いと思って借りたのだけれど、なんかすっきりしない。
承認欲求の話なんだけど、例示が少なく、ずーっと同じところでグルグルしてる感じ。
投稿元:
レビューを見る
本書は、自分の内にある「認められたい」気持ち、すなわち承認欲求や所属欲求と上手に付き合い、自分自身の心理的な成長や能力のレベルアップを果たすにはどうしたら良いか、という問いのもと書かれた。
人間は、「認められたい」という気持ちから、驚くほどの力を発揮することができる。それは上手に活用すれば、能力のレベルアップに役立つが、現実には「認められたい」気持ちにただ振り回され、然るべき場面で努力が出来なかったり、人間関係に問題を抱えて生きている人が多い、というのが精神科医である著者の実感である。
「認められたい」という気持ちには主に、承認欲求と所属欲求が存在する。前者は自分自身に重点が置かれるもので、後者は(自分がその一員として認められたいと思っている)集団に重点が置かれるものだ。
承認欲求という言葉は昨今よく耳にするようになったが、所属欲求はあまり聞かないと思う。所属欲求とは、自分が好意や敬意を抱いている仲間や集団に対して、仲間として認められたい・無視されたくない、等の気持ちが湧く欲求のことを指す。自分自身が褒められたり認められたりしなくても、仲間が望ましい状態にあれば、それだけで自分の心も満たされるという特徴がある。
現代の特徴として、所属欲求より承認欲求に重きが置かれるという点がある。これは、かつてよりも個人が自由に生きることが出来るようになり、会社や地域、家族といった集団単位よりも、個々人に注目が集まるようになったためである。集団として何かを成し遂げるよりも、個人として何かを成し遂げ、評価されたり褒められたりしたい。社会環境の変化により、個人の欲求もそのような方向にシフトしたのではないか、と著者は述べる。
著者は、「認められたい」気持ちを満たすためには、承認欲求だけでなく、この所属欲求をも上手に満たすことが鍵だと述べている。
承認欲求ベースで考えると、個人は自分自身が褒められること、評価されることにしか目がいかないということになる。しかし、所属欲求には「自分自身が評価されなくても、好意や敬意を寄せている仲間が望ましい状態にあれば、心が満たされる」という特徴があるため、この欲求も満たそうとすることにより、集団の中でお互いを信頼したり、敬意を払ったりしながら、生きていくことが出来るようになる。
ただ、承認欲求や所属欲求にも「レベル」がある。自分の承認欲求しか意識できていなかったり、承認欲求が強すぎたり、相手への欲求水準が高すぎたり、といった「レベルが低い人」はなかなか「認められたい」を満たすことができない。「認められたい」の欲求水準が穏当な状態にレベルアップしていく可能性に注目した人物として、自己心理学というジャンルを作り出したハインツ・コフートを挙げ、彼の研究を参考に本書ではレベルアップ方法を掲載している。
本書ではそうしたレベルアップ方法を実践するため、コミュニケーション能力を高める方法、人間関係における距離感についても精神科医の著者がこれまでの臨床経験や研究をもとに書いている。
本書で著者が述べる実感は、自分とも似ているものがあり、共感できるところが多かった。個々人が��由に生きることができ、個々人それぞれの持つ能力に光が当てられる時代において、こうした心の問題は今まで見えにくかったように思うが、実際に自分の周りを見渡したときに、本書にあるような苦しみ方をしている人は少なくない。
「認められたい」気持ちによるレベルアップを諦めず、かつその気持ちに振り回されて疲弊することが無いよう、自分の心を少しずつ成長させていきたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
『認められたい』とはどういうことなのか、その認められたいという想いをポジティブにコントロールするにはどうすればいいかが語られている。
非常に優しい言葉で本質をつくような感情の扱い方や考え方が述べられている一冊。
【こんな人にオススメ】
・20〜30代の方
・誰かを強く束縛したりされたりしがちな方
・ふと人間関係の空虚さに悩んでしまうことがある方
【感想】
面白かったです。全体的にタッチが優しい感じがして、すっと心にしみてくる感じがありました。20〜30代の若い世代は早いうちからインターネットが周囲にあり、コミュニケーションの幅が広くて自由な分迷ったり悩んだりするケースが多いように感じます。そんな人たちが持っておくべき心持ちみたいなものが詰まっていました。私自身、承認欲を強くもっている人間の1人だなぁと改めて気づかされました。
個人的に、マズロー自身が欲求段階説の自己実現欲求が達成できるのが一握りというのをマズロー自身が述べていたというのが意外でした。
【キーフレーズ】
・承認欲求は貯められない
・スキルを身につけるのは5年感覚
・体調管理もコミュニケーション能力の一つ
・挨拶、ありがとう、ごめん、できません。
・幸せとは
・ヤマアラシのジレンマ
投稿元:
レビューを見る
ハウツー本、コミュニケーション能力をあげるにはについてと承認欲求、所属欲求とはどんなものなのかについて。
投稿元:
レビューを見る
卒論の時に読みたかった!出版されてたら確実に読んでたし参考文献にしたのに。しかしなぜこの手の研究をする人は必ずエヴァを引き合いに出すのか。それだけ影響があった作品ということか。
これを読んで「もっと手っ取り早い方法を」ってなる人は多分本より病院で相談した方がいい精神状況なのかもしれない。飢えと焦りで潰れる前に。
投稿元:
レビューを見る
自身も苦しんだ経験のある精神科医の著者が記した「認められたい」という気持ちは何なのか。
その気持ちはどうのように取り扱えばよいかを著した本。
そもそも認められたいという気持ちには「承認欲求」と「所属欲求」があるが、近年では「自分」が誉められたい認められたいという承認欲求ばかり人々は求めている。また厄介なのは承認欲求は貯めることはできず、常に求めてしまう。
ある種、麻薬のような性質もあり、取り扱いがわかっていないと、際限なく承認を求めるようになる。
たまに病的にインスタやランキングゲームにのめり込む人も居るが、それがこれである。
そのように承認欲求レベルが「低い」例がこれである。
1.自分の承認欲求しか意識していない
2.承認欲求が強すぎる人
3.誉められ慣れていない人(その人が耐えられない誉め方もある)
4.誉められどころの目利きが下手な人
5.承認欲求が義務になっている人
6.怖いから何もしない人
また承認欲求以外にも所属欲求というものがある。それは「自分自身が評価されなくても、心を寄せる家族や仲間が望ましい状態なら、それだけでも自分自身の気持ちが満たされる」
所属欲求のレベルが「低い」状態は以下である。
1.自分の承認欲求しか意識していない人
2.ひとりが一番の人
3.我々はかくあるべしと思い込む人
4.完璧な人間を追いかける人
5.いつも減点法の人
幸せそうに生きている人は承認欲求と所属欲求の両方をバランスよく持ち合わせ、かつ他人を誉め認めることを行い、自分が褒められたら必ずお返しをする。
ではこの「認めらえたい」が満たされたい人は何をすべきか?
まず、我々は他人に多くを望みすぎである。「ありのままの自分を受け入れてほしい」「私の理想通りの人でいてほしい」など。
そうでなく、「認められたい」レベルをあげる人間関係とは、いわゆる「雨降って地固まる」ような人間関係である。
褒めそやす間柄でなく、時には反発し、認めてくれないこともあるが、親身で実は見てくれている、そんな間柄である。
また人間関係を次々に乗り換えていくようなこと(例えば不特定多数にモテるようなこと)ではこのような関係は醸成されず、深く長く付き合って醸成されていく。またこれは親のように近すぎる人でないほうがよい。
また大切なことは時間がかかる事を意識すべきである。能力であれ、人との関係であれ。
そしてヤマアラシのジレンマで言われるように、人間関係の距離を近づけるときに、近づきすぎると互いに傷つけてしまう。なので適度な距離感が大事。
もし、誰かと近くなる時に心が苦しいときは距離を置く事。しかし避難所である心持を持つこと。
心持としては「むやみに仲良くならない事」「新しい人間関係を理想視しないこと」
所属欲求の概念とヤマアラシのジレンマはとても勉強になった。
投稿元:
レビューを見る
承認欲求がかつてないほど渦巻く現代社会。たくさんの承認を集められる人はごくわずか。では一体、どうすれば認めてもらえるのか? 「認められたい」を考え抜いてきた精神科医による、幸福に生きるための処方箋。
難しい問題だ。
投稿元:
レビューを見る
人は他人から認められたいという欲望がある。つまり、承認欲求である。しかし、他人から認められるにはk味ニケーション能力を高めなければならない。コミニケーション能力を高めるためには挨拶と礼儀作法がきっちりと出来なければならない。要は、挨拶をきっちりとする事が大事だという事である。これなら、僕も出来そうだ。
投稿元:
レビューを見る
認められたい。熊代亨先生の著書。人間が本来持つ承認欲求の存在、承認欲求が生まれるメカニズム、承認欲求が満たされる背景などがわかります。承認欲求は人間にとって必要なもので、誰もが満たしたいもの。だけれど承認欲求とは上手に付き合わないと疲れてしまって、精神的、身体的な健康を阻害してしまうことだってある。
投稿元:
レビューを見る
<感想>
心理カウンセラーの著者が多くの経験から導き出した解釈をまとめた本。「承認欲求とは何か」については新しい視点を持てたが、「どうすれば解消できるか」については一般論にとどまっている印象だ。
承認欲求は貯められないから、ささやかでもいいので定期的に充たす必要がある。
<アンダーライン>
・承認欲求はお金より食欲に似ています。充たされていない時には本当に苦しいけれど、充たされてしまえば気にならなくなる。
★承認欲求もそれと同じで、いっぺんに沢山充たしても定期的に充たされなければ、じきに飢えてしまうのです。
★承認欲求は貯められません。
・充足感を得るためのハードルもあがりやすい
・承認欲求が強すぎて、自分が願ったとおりに褒められたり評価されたりしないと満足できず、苛立ちやすいタイプです。心理学風に言い直すなら「褒められることへの要求水準が高すぎる人」となるでしょうか。
★承認欲求が承認義務になってしまっている人
★★「評価されない自分が許せない」といった減点法で感じてしまう人は、褒められても満足しにくく、かといって褒められなければストレスを感じてしまいます。そのため、このタイプの人はしじゅう疲れやすく、苦労に見合った満足が実感できません。また、そういった不安やストレスは意外なほど他人に伝わってしまい、これがまた周囲を気疲れさせてしまうのです。
★長所には消費期限がある
・コミュニケーションの加点・減点の対象になる要素は、年を追うごとに変わっていきます。
★「褒めてもらいたがっているのは自分だけではない」「誰かに褒めてもらったら、できれば同じぐらい相手のことも褒めたほうが良い」という点です。
★(承認欲求のベテラン達は)自分だけが承認欲求を「独占」するような状況は決してつくりません。
・「褒められ収支」
・認め合いのエコサイクル
★考えもてもみて下さい、一人でトイレに行くだけで親に褒めてもらえるのは、何歳まででしょうか?
投稿元:
レビューを見る
よく扱われている「承認欲求」の話です。そういったものを扱う本の中ではこれが一番私に合いました。内容と言うよりは、文体がとてもいい(所々で書き方が変わる)ので書かれていることが頭に入りやすいような気がします。
投稿元:
レビューを見る
「認められたい」気持ちは誰でもあると思うが、度が過ぎると周りに迷惑をかけてしまう。長い目で見ながらレベルアップしていきたい、。