紙の本
前向きになれます。
2017/08/16 22:49
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お二人とも、人生に真摯です。
手を抜きがちな自分に喝を入れてくれる本です。
紙の本
尊敬すべきお2人
2018/09/04 19:26
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投稿者:matthew - この投稿者のレビュー一覧を見る
実業家としての稲森さん、医学研究トップを走る山中先生
いづれもトップに君臨されながらも、決して高ぶらない
普通の感性の持ち主であると思いました。
まさに実るほど頭を垂れる稲穂の精神を感じました
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・不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい。少なくともやるべきことに没頭している間は、不平不満といった雑念や妄想、ネガテイブな思いは消えている。そういう混じりけのない、澄み切った心でやる仕事には、必ず結果がついてくるもの。
・動機善なりや、私心なかりしか。損得ではなく動機の善悪を判断の基準にする。私心は不純物。いくら大義はあっても、そこに私心があればうまくいかない。私心がなく動機が善であれば結果は気にしなくても自ずとついてくる。
・人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 一番大事なのはその人が持っている人生や仕事に対する考え方であり、次に熱意。能力は3番目。一番大事な考え方はマイナス100点からプラス100点まである。たとえば世を拗ね、人を恨み、斜に構えたものの見方をする人の場合、考え方はマイナスになる。一方、壁にぶつかっても素直に人の意見を吸収し、苦労も厭わず、仲間や他人に善かれと願い、明るく真面目に努力し続ける人の考え方はプラスになっていく。
・レジリエンスとは、辛い出来事があったときに、しなやかに適応して生き延びる力のこと。レジリエンスは人に感謝することによって鍛えられる。
・知らず知らずのうちに多くのものに支えられて生きているのが人生。世の中で自力だけでやれることはそう多くは見当たらない。他からの協力、他力を得なければ、できないことがほとんど。その他力の風を受けるためには、自分の心をきれいにして、「他によかれかし」という美しい心にすることが必要。
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対談である
稲盛さんは、もう、80歳をとっくに越えている。
〇稲盛さん
よく稲盛さんが、叱りとばした話が出てくる。
ただ、人格については、怒らなかったとのこと。ソシテ必ず、最後に、ガンバれよ。とニコッと笑う。
〇山中さん
怒るのは大変なこと。でも、皆に同じように、同じことで、怒らないといけないと、井村きみ江さんという、シンクロのコーチが言っていたという
〇稲盛さん
利多の気持ちがあるなら、怒るべきだということ。だって怒るのは、大変なこと。相手のためだもの。
〇山中さんが、怒るのは、
1、意味のない実験をするな。実験のための実験してる人を怒るべきだということ。
2、コントロールのない実験をするな
3、実験の記録など、後片付けをしない実験をするな。
という、三点。
〇稲盛さん
ips細胞で、人間を長生きさせても、淘汰が、進まず、自然を壊して、
小さな善が、大きな悪になってしまうかもしれない。
科学の発展と、人間の精神的深化のバランスがとれて初めて安定したものとなると思う。京都賞もその事を考えています。
〇山中さん
科学の進歩って、遅いようで、突然、ビュンと進んでしまう。
寿命がのびて、今の世代はよかったらかもしれないけど、次の世代その次の世代にとんでもない負担を負わしてしまうかもしれない。
〇山中さん
人間の真理を少しでも明らかにしたいと、してきたけど、
真理は1割もわかってないし、脳なんて、99.9%わかっていない。人間については、本当に、わからないことだらけ。科学者は、ついつい不遜になって、私達はこんなに理解してると、やってしまう。私達は、1割もわかってないとこで、医学とか医療とかしていることを忘れてはいけない。
〇山中さん
ips細胞って!
皮膚の細胞に 4つの遺伝子しおりを導入することで、ips細胞という本人由来の万能細胞を作ることができました。
全ての細胞は、一個の受精卵からスタートしますから、受精卵のなかには、全ての設計図が揃っています。
細胞にとっての設計図とは、遺伝子です
遺伝子は三万種類。
設計図は全23巻。30億字もあるボウダイなもの。
じつは、それぞの細胞で、しおりのような働きをするたんぱく質がまず作られる。
そのしおりが、30億字ある分厚い本の、あるページだけにピピっと入る。
それによって各細胞はそのページだけを開けて読む ということがわかっています。
つまりもってる設計図は同じなんですが、読むページが細胞によって違うので、違った細胞になっていく。
〇山中さんと稲盛さん
ノーベル賞をとるってこと。結果をだすこと。
実験は、些細なことの積み重ねである。
その時の気温や天気時間全てが影響しているはずである。
なかなか再現できなかった実験結果が、1度再現できるとあとはも簡単にできるようになる、そして誰でもできるようになる、
実験ノートに精神状態まで些細なことまで書いておくと、なぜてきたのかそしてなぜて来なかったのかがわかってきて気づくことができ���、
〇稲盛さん
京都賞作ったという理由は
人類の未来は科学の発展と人間の精神的深化のバランスがとれて初めて安定したものになる
と確信しているから。
物事にはインとヨウ明と暗とのように必ずプラスとマイナスという2面的な世界が広がっています。
この両面がバランスよく解明され発展してこそトータルな発展が果たせるはずです。
〇稲盛さん
確かに対し会社経営というのは真面目に一生懸命働けばうまくいくかというと必ずそうではない難しさがある。
でも私が1度も赤字も出したこともなく無借金経営を信条としてきたのは父の影響です。
敗戦後はとにかく何もないんですからあるのはなんとしてでも生きようというバイタリティーだけです。
値決めは経営というのが京セラ哲学にあります。
値決めの目標はお客様が喜んで買ってくださる最高の価格を見いだすことなんです。
仲間もまとめグループの求心力を維持するにはどうすればいいのか
。
やっぱりそこでリーダーの心根立ち居振る舞いが大事になってくるんです。
〇山中さん
臨床医学の世界はきちんとしたマニュアルがあってその通りにやらないといけないんですね。
特に手術は1つ1つ教科書通りに進めていく。
ところが基礎研究は教科書を信じてはいけないという世界なんです。
真っ白なカンバスに何を書いてもいい。自分でテーマを選び仮説を立て実験で確かめる。実験が手順を失敗したおかげでノーベル賞につながったりして予想外なことが起きてもそれが新しい発見につながるかもしれない。
研修医時代に整形外科の医者をしていた2年間。指導医が非常に厳しい先生で2年間ずっとジヤマナカと呼ばれていました
。お前はホンマに邪魔やからジヤマナカやと言われて。
上手い人なら20分で終わる簡単な手術に2時間もかかってしまうんです。
臨床から基礎研究に移ってこんなに楽しい世界があるかと思いました。
〇山中さん
アメリカから帰国してまた鬱になり研究者をやめる手前まで来ました。
アメリカの研究所は分業化が進んでいて実験用のネズミの世話も専門のスタッフがしてくれてサポート体制が万全です。
ところが日本に帰ってきてからはネズミの世話も全部自分でしないといけなくなり研究しているのか、ネズミの世話をしているのかわからない毎日になってしまいました。
またたった1人でES細胞の研究をしていたので相談する相手もおらず、むしろ「その研究が面白いと思うけどもちょっと医学の役に立つことしたほうがいいのではないか」というアドバイスを受けたこともありました。
その当時はマウスES細胞しか樹立されておらず医学の役に立つかどうかがわかっていない。自分がしている研究は本当に人の役に立つんだろうかとだんだん気持ちが落ち込んでいき、そのうち朝になっても布団から起きれなくなってきて、もう研究をやめようとする直前まで行きました。
ところが研究辞める直前にそのタイミングで人間のES細胞が作られたという、ニュースが飛び込んできたんです。
〇稲盛さん
私もファインセラミックスの研究に成功するまではツキに見放されたような人生だったからです。
〇山中���ん
研究者として人間として必要なのはVW。
ビジョンとワークハードだと教えられて、米国の研究所では他の研究者の3倍実験していました。
〇稲盛さー
私はやると決めたら悩まないんです一旦やると決めたらうまくいくだろうか不安だなという気持ちは、かけらほどもない
それは1984年の第二電電現KDDI設立の時も
2010年のJALの会長を引き受けした時もそうです
重大な責任は感じますが迷いや不安は一切ありませんでした
動機善なりか
私心なかりしか
自分の名誉やお金儲けのためにやりたいのではないか
本当に世のため人のためになるのかという社会的な利益です
人生と仕事の結果というのは
考え方✖️熱意✖️能力という方程式です
1番大事なのはその人が持っている人生や仕事に対する考え方であり次に熱意、能力は3番目になります。
京セラの幹部連中を見渡してみても辛抱強い馬鹿ばっか残ったなと皆で冗談いってます
澄んだ心で見なければ見えないものがあるんです。
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「技術者」の二人が、自分の人生と生き方について語っています。
理系だし、どう考えても「天才技術者」レベルのお二人ですが、展開される話しは完全に、哲学そのもの。
天国と地獄の話し、その光景をみて、自分ならどう関わるかを考えてショックを受ける話し、小さい善行が、本当は悪に繋がってしまうかもと悩む話し、どれも取ってもまさに哲学です。
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誰もが知る名経営者稲盛和夫氏とiPS細胞の生みの親でノーベル賞も受賞された山中伸弥教授。
経営と科学という、一見真逆の領域にいるお二人が結果を出すために大切なことを惜しみなく話してくれています。
数々の失敗を通じてお二人が感じている、分野業界業種問わずに全ての根底に流れる結果を出すための原理原則が示されているように感じます。
結果を出す人は結局特別な人なのだと思い心にブレーキをかけてしまっている人はぜひ読んで欲しい一冊です。
既にご存知の方が多いと思うので簡単にご紹介。
稲盛和夫氏
京セラ、KDDIの創始者。私財を投じて稲盛財団を設立し「京都賞」を創設。また、経営塾「盛和塾」の塾長として経営者の育成に尽力している。2010年に経営破たんした日本航空(JAL)会長に就任。2年後に再上場を果たした、ビジネスマンなら誰もが名前を知る名経営者。
山中伸弥教授
アメリカの大学での研究員を経て、複数大学で教鞭をとったのち、04年京都大学再生医科学研究所教授、10年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。ヒトの皮膚細胞からiPS細胞を作りだすことに成功し、10年京都賞先端技術部門受賞、12年ノーベル医学・生理学賞を受賞。
世の中ではワークライフバランスが声高に叫ばれている中、仕事一筋で生きるお二人。
しかし、お二人にとっては単に仕事(ワーク)と日々の生活(ライフ)の区分けが無い(区分けをつける必要がない)というだけ。
ライフワークとして自分の仕事に使命をもってハードワークされている姿に刺激をもらいます。
中々絞るのが難しいのですが、以下では3つに絞って大切にしていきたいことを記します。
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悪いことは自分のせい
いいことはおかげさま
不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい
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都合が悪いときは外部に原因を求め、良いときには自分の手柄にしようとすることは、意識していないとついつい顔を出してきます。
特に会社内もしくは会社同士、組織同士の成果の奪い合いや利権が関わってくるなどになると、特に熾烈を極める様相を呈してきます。
そういったときに、一歩引いて「悪いことは自分のせい、いいことはおかげさま」と思えると、目先の争いに執着せずに、自分の成長に集中できることを今までに何度も体感してきました。
またそういったときに、自分は不運だなと感じるので落ち込むのではなく(師匠からは、落ち込んでいると、「暇なんだね」といつも言われてきました(笑))、運不運を忘れるくらいに仕事に熱中する。
結局止まっていても新しく成果が降ってくることはありません。
どんな時も前進し続けることで、結果的に努力で運もつかめるのだと思います。
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VW:ヴィジョンとワークハード
1日1日一歩一歩地道な努力を積み重ねてきて、気がついたら、手が届かないと思っていたやまに登っていた
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ヴィジョンを大きく描き、ワークハードする。
どこまで行っても、この源流に戻るのだなと感じます。
最近は「楽して、効率的に」といったことが流行りですね(本当に単なる流行りだと思ってます。そして流行りは誰かが目的をもって意図的に作っていることを知るべきだと思います)。
短期的、そして小さな享楽を求めるにはそれでもいいかもしれませんが、長期的に反映していきたいのならば成長は必須です。
そして成長するということは今までの自分を超えていくということで、必ず負荷や痛みが伴います。スポーツでも勉強でも何でも、より自分を強くするためには成長痛があったはずです。
しかし、あえて必要のない負荷や痛みを受ける必要はないですよね。そこに快感を感じより燃える方は別にして。
芸術で成果を収めたい人が、甲子園球児と同じ負荷をかける必要がないの同じように。。。
では、どのような負荷を選択すべきか、それはヴィジョンからくると考えています。
ヴィジョン達成のために必要は負荷を選択する、何が必要なものなのかが分からなければ既に達成している人に教えを乞う、全てはそこからがスタートです。
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エンドレスの努力をしたいから高い山を登る
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あとは、そのヴィジョンをどこに設定をするか。
「ヴィジョンがセコイとやることがセコイ」と教えてもらってきました。
どうせ目指すなら高い山の頂を目指した方が、成長も達成感も大きく結果として楽しいのではないでしょうか。
本書では「努力したいから」とありますが、世の中に価値を提供し続けるために、自信を成長させ続けるために、ということだと思います。
私自身も、負荷を楽しみ自己成長を続け、より世の中に価値を提供できるよう精進していきます。
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経営者と研修者、一見違う畑の2人のようで、物事に向き合う姿勢や倫理観、哲学に共通点が多かった。
内容は簡単で、当たり前のことも多く書かれているけれど、結果を出している2人からの言葉だと、重みが全然違う。
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研究や経営において重要なのは、利益よりも人間力だと感じた。特に、内なる純粋な動機に耳を傾け、エンドレスに熱中•努力する行動は、課題を達成する精神力の柱として心に持ちたい。また、賢さ以上に、自己の成長や大善を真面目に継続することが、結果だけでなく支持する周囲の人間に恵まれる大切さも述べられていた。タイトル通り、人生における狡猾さよりも精神的深化を説いた本であった。
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どの細胞にも(どの臓器にもなれる)完全な設計図が残っている
実験はうまくいったときの精神状態まで再現する
一度再現できると次からうまくいく(ふしぎ!)
アイデアを批評家として分析するのはよくない
それは計画段階で必要なものだ
リーダーは評論家ではいけない
子どもじみたとすら感じられる基本的な道徳観で、ものごとを判断しているのか?それを実行できているか?
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覚えておきたい3つのこと
①ビジョンを持つ。明確で、長期的かつ高い目標を。
②地道な努力の積み重ね。結果は、仕事に没頭することにより自然とついてくるもの。
②能力や技術だけでない「人間性」が大切。(謙虚、善行・利他行、私心なかりしか)
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京セラ、KDDIの経営、経営破綻したJALの再建に尽力した稲盛和夫とヒトIPS細胞の作成に成功しノーベル賞を受賞した山中伸弥の2人の対談を紹介した一冊。
私自身、仕事で上司の言うことに納得出来なかったり、頑張ってはいるけれど思うような成果が中々出せない中で悶々とする日を送っていました。
輝かしい実績を残している2人でも、自分と同じ様に上手くいかない時に悩んだりした経験があったのか、またどのような考え方でそのピンチを乗り超えてきたのか、学んでみたいと思って手にこの本を手に取りました。
山中先生は動脈硬化の研究をしているところから、癌細胞の研究に転換しさらにES細胞と次々とその時の発見に身を任せる様にテーマが変わっていき、最後にようやくIPS細胞に辿り着いたとの話しがありました。あんなに頭のいい人でも、全て見通しの通りに人生を歩んでいる訳ではなくて、意外性を追いかけて、その場その場で全力を尽くす事が成果に繋がったそうです。
稲盛氏は78歳でJALの再建を託される訳ですが、当時のJALの幹部に中々受け入れられず非常に苦労したしたようです。事業別の独立採算性と京セラフィロソフィーを取り入れて、徹底的なコスト管理と社員の精神的な成熟を促していったそうです。利益を出し続ける事で、乗客の安全を担保する為の投資が出来、従業員が物心両面で満足の行く仕事ができるとの考え方を浸透させていった事がJALの再建に繋がったとの事でした。
この本を読んで、2人が歩んで来た道のりは決して順風満帆ではなかった事がよく分かりました。
2人とも沢山の苦労をしながら、自分の適正を考えた上で技術を磨き続け、人間的な成長を追求してきた事が成果に繋がったんだと思います。
すごく勇気をもらったと同時に今後、経営の勉強をもっとしていきたいと思いました。
特にお金の話しはやっぱり避けては通れないので、少しずつ勉強していこうと思います。
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山中教授も臨床医としては失敗も多く、人には向き不向きがあることを明確に知ることができた。また、VW(ビジョン、ワークハード)が成功の鍵であること、仕事で良い成果をあげるためには、「考え方(壁にぶつかっても素直に人の意見を吸収して苦労を厭わず、仲間や他人に善かれと願い、明るく真面目に努力しつづけるとプラス。逆はマイナス)×熱意(努力)×能力」を意識することが重要であることを学んだ。