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内容(「BOOK」データベースより)
かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」―。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
令和3年9月8日~14日
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めったに読まない時代物。
日曜の夜のドラマを観ているような感覚で読んだ。
それぞれキャラクターが個性的なので、
覚えやすく親しみが持てる。
まだ始まったばかりなので、2巻も読むつもり。
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「よさこいソーラン」などと共通する、いかにもヤンキー好みの世界。漢字多めの、大仰な表現が、読んでいてしんどく、リアリティに欠ける。人間の描写があまりに漫画的。こんなのは「時代小説」と呼べない。人間心理を描けていないのが致命的。
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「ぼろ鳶組」と揶揄される男たち“火消し”の活躍に胸が熱くなります!!
個性派揃いのメンバーもまた楽しい。
次々と変化する展開にページをめくる手が止まりません。
訳あって一度は退いた“火消し”に戻った主人公の苦悩。周囲の揶揄やヤジ、因縁の相手に心を乱されながらも、ただ己の役目を全うする姿が格好いい!
そして、その奥さまも粋。最初はクスッと、後にその心持ちを知ってグッとくる。
胸アツ時代小説シリーズ、ずっと追いかけていきたい作品になりました。
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久々の時代小説でした!
前半は、主要メンバー集めが中心
読みながら、アニメワンピースを思い出しました。魅力的な、メンバーに、心躍ります。
男たちの火消しの思い、活躍は、胸が熱くなります!
江戸の火災、すごかったんだろうな。
源吾を信じて支える奥様の深雪さんの存在も男たちの中でキラっと輝いていました。
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登場人物それぞれが魅力があり、面白かったです。
普段時代小説を読まない方でもキャラが立っているので読みやすいと思います。
また長谷川平蔵(鬼平のお父さん)や田沼意次と慣れた名前に「お!」となります。
個人的にこの手の主人公のお話は、幼馴染・奥方・(義)母の描写で好みが決まるといっても過言ではないと思っているのですが、その点、深雪さんは本当に素晴らしかったです。
次巻も絶対に読みます。
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途切れ、途切れでようやく読み終わった。
源吾さんと深雪さんのなれそめがよかった。源吾さんが泣くシーンは泣けた。
最後の方は、鬼平さんのお父さんが出てきて、興奮した。鬼平犯科帳も読んでいたので。
読みにくさもなく、どんどん物語に引き込まれて読み進められる。続きも買って読みたいと思う。
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直木賞をとった今村さんのデビュー作。このシリーズが面白いと知人が紹介してくれた。
テンポよく火消の細かい手筋まで分かりやすく進む。ほとんど漫画のように読みやすい。
欲を言えば、秀助について、もう少し描いてほしかった。火消の立場から言えば憎むべき大悪人だが、花火だけを生きがいにしていた男が得ることができた家族を、奪われたことの悲哀を描いてほしかった。
デビュー作だから登場人物についてあれもこれも書いておきたかったのだろうけど、源吾や深雪のことなどはその後のシリーズで徐々に明かしておけばよかったのに。。。。と、それは結果論かな。
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これがデビュー作とは…凄い。
仲間集めから始まる感じがワンピースぽくて好きでした。最終章は大火を前に奮闘する人達の思い、団結力に泣けました。続きも絶対読みます。
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「塞王の楯」で直木賞を受賞した今村翔吾氏のデビュー作。火喰鳥の二つ名をもつ松永源吾を中心とした火消たちの物語である。連作短編のような形式だが、全てのエピソードがクライマックスにつながっており「お見事!」と言いたくなる。
様々な背景を持つ火消たちは勿論魅力的だが、源吾の妻の深雪や、長谷川平蔵!、田沼意次!なども負けてはいない。
時代小説だが、ミステリ要素もあってエンターテイメント作品としても一級品。続刊も読もうと思う。
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今をときめく人気時代小説作家のデビュー作です。先日直木賞を獲られて一気に知名度を上げられましたが、しゃべるのも面白いし、作家なのに廃業する書店の経営を引き継いだりと熱いので非常に注目しておりました。
前の直木賞候補「じんかん」が非常に面白かったので、エンターテイメント性の高いと聞いている「ぼろ鳶組」シリーズにちょっと興味が沸いて手に取って見ました。
これが大失敗。あまりに面白くてこのままシリーズをずっと読みたくなってしまいました。他に読む本あるのにどうしよう・・・。
時代劇苦手な方なんですが、これはスポコン、友情もの、少年漫画が好きであれば絶対面白いし、何度も胸打たれてしまいました。一冊で何度もこみ上げるものを飲み下すのに苦労しました。
主人公源吾の熱さと強さと弱さ。まさに少年漫画の熱血主人公にふさわしい、彼を慕いながら復活を願う妻の深雪のいじらしさとケチさのギャップ。そして人材が足りない中別業種のスペシャリストをスカウトして、そのスペシャルな仲間たちと熱い戦いを繰り広げていく。まさにエンターテイメントでした。
30巻まで続く予定らしいですが、この勢いのまま行くとしたらすごい事です。
まず2巻目を読んでみようと思います。
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ここで少し前から積読にしていた今村翔吾のデビュー作に行ってみる。
かつて江戸随一の火消と呼ばれながら5年前の火事が原因で今は浪人に身をやつしている源吾が出羽新庄藩から誘われて再び火消の頭取となるところから始まるお話。
そこから、まずは頭取並の新之助を従え、纏持ち、壊し手、風読みに頼りとする人集めに入る前半。「七人の侍」を思い出すが、訳ありの3人の経緯が描かれる章はそれぞれに江戸の噺の情緒あり。
私のお気に入りは壊し手の寅。優しい心根の元関取はその巨駆と怪力をもって、宙に投げ出された人をしっかと受け止めたり、十貫はあろうかという瓦礫を放り投げ屋根瓦を壊したり、見せ場十分。
源吾とその女房・深雪との馴れ初めや5年前の火事の経過が描かれる章と、長谷川平蔵や田沼意次まで登場して火付け盗賊・狐火の因縁が明らかになる章を挟む中盤。
勿論、挟まれるだけの章の筈もなく、ここでもジンときたり驚いたり。平蔵に啖呵を切る深雪さん、かっこいい。(他にもあるが、きりがないので細かくは割愛)
火災を全て根絶すれば己の存在理由がなくなるのではないかという矛盾に怯えながらも、それでも源吾が火消に走る最終章へとなだれ込む。
火の勢いには多勢に無勢の大火の中、それでも際立つ<ぼろ鳶>の八面六臂の活躍。
その中で描かれる、源吾の火への恐怖に対する己との闘い。町衆を奮い立たせ素人だけで火消に挑む深雪の気丈さ。その二人の縁と絆の深さ。亡き父を超えんとする新之助の葛藤と活躍。狐火を追い詰める大捕り物。
これだけのことをこのページ数の中でよくぞ収めたというくらい、様々なエピソードが縦横に語られ、一冊の本の中で色んな味わいの話が楽しめる。
作中で二度あがる花火の場面が、それぞれにとても美しい。
既に10巻以上続いているシリーズものと分かっていたので、最初の巻を読んで嵌ってしまうと追いかけるのが大変かもと思っていたが、しまったなぁ、やっぱり続きも読みたくなっちゃったよ。
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かつて江戸随一の火消として名を馳せた男の再生の物語。気がついたら主人公と共に苦悩し、喜び、怒り、熱くなっていた。
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評判がいいシリーズだったので、直木賞を取る前に買ったのに、しばらく積読していた本。火消しの話って面白いんか?と半信半疑で読み始めたものの、読み始めて早々、そんな心配は全く無用!これはいいですっ!出てくるキャラクターが楽しい。まず主人公の奥方の深雪。算術のすごいこと。口入屋との交渉で値切ってしまう様は圧巻。その後の展開を含め、深雪ファンになりました!一人また一人と特技を持つ仲間が増えていくのが読んでいて楽しかったです。そして最終話のひとつ前の最後の場面。なんか感動して涙が出ます。カッコいい!さぁ行けっと応援したくなります。今後の展開にワクワクします。
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はじめての今村翔吾さんの作品!
かつて江戸随一と呼ばれた火消しが、あるトラウマから職を辞して妻と貧乏暮らしをしていたが、突然壊滅寸前の火消組織の再建を任される。
紆余曲折、個性的なメンバーが集まって人々に揶揄されながらもそれぞれの個性を生かした火消組織を作り上げる過程を描いている。主人公の松永源吾の過去も掘っていくので満足のいく内容。
強いけど繊細な心を持つキャラクターが素敵だった。
シリーズものなのでこれからゆっくり読んでいきたい。