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西洋の思想史・精神史の中で、占星術がどのような役割を果たしてきたのかということを、いくつかの興味深い事例とともに論じている本です。
文学、美術、音楽、医学などの諸分野における占星術と関係の深い事例が取り上げられているのですが、体系的な叙述ではなく、読者が興味を持つことのできるエピソードをかいつまんで紹介しているという印象です。本書の「はじめに」には、アカデミズムにおける占星術の精神史的研究と、市井の人々が関心を寄せる星占いとの間のギャップを少しでも埋めることができないかという思いが、本書の執筆を後押ししたと語られていますが、西洋精神史と占星術の関わりについての入門書というよりも、そうしたテーマに触れるきっかけを読者に提供する本というべき内容だったように思います。
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一部飛躍的な箇所もありながら、歴史を占星術をもとに紐解く貴重な一冊。時折解説が入るものの占星術の基礎知識がないばかりに少々理解が及ばない箇所も多かったと思われるため、いつか再読したい。
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表題の通り占星術が文化に与えた影響を探る。
中でもホルストの惑星についてが面白かった。占星術のまんまなんだな。