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メフィスト受賞作。作者初読み。
ブログで虚偽の生活を発信することで、憂さ晴らしをする千夏子。年下の旦那とセックスレスなのに、不妊治療に通う結子。千夏子の子供が通う保育園の保育士で、婚活パーティで知り合った彼の異様さに怯え、千夏子の弱みを握り、千夏子をブログで攻撃する春花。そして、何かから逃げるように引っ越してきた柚希。
主にこの4人の目線で、物語は描かれる。
この4人以外にも、それぞれの配偶者や恋人も、闇の部分が多く、最初のうちは読んでいて、不快感しかない。
実際、子供を巡る記述は読んでいて、気持ちのいいものではない。
子供がいないから、共感出来ないのはしようがないかもしれないけど、そんなに自分の思い通りになると考えている人が多いのだとしたら、世の中を見る目が変わってしまいそうな内容だった。
しかし、それぞれが持っている闇は後半で明らかになり、かなり救われる展開に。途中までは、不快感しかなかったけど、最後まで読むと、意外とすっきり。
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子育てに悩む女性、不妊や妊娠に悩む女性。そのもがき苦しむ様を描いている作品。現代らしく、偽装ブログに精神の安定を見いだすママや、セックスレスなのに不妊治療をしようとする妻もいる。本当の自分を誰にも晒せなくて、どんどん闇にはまる姿がリアルで引き込まれる。ラストは慌ただしくまとめた感があるけど、読後感はいい。面白かった。別の作品も読みたい。
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なぜこうも誰かに利用されなければならないのか。
図々しくも、持ち得ない権利を行使する人でなし共。
でも自分こそその権利を行使したい。
厚顔無恥にも、貰うことや奪うことにしか興味がない。そんな悪意に当てられ
職場や家庭の繋がりに三者三様に苦しむ姿がこちらまで打ちのめす。
けれど絶望だったはずの繋がりが希望にもなっていた。
誰かに利用されることと、必要とされることは違った。
人は善意を込めて誰かを頼れるし、そこには敬意があるから、頼られることもときに救いになる。
一方的ではないもの。
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初読みの作家さん。登場する人物そのもの、という人はいないと思うけど、4人の女性の一部分は誰でも持っているような気がした。
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面白かった。登場人物を取り巻く男性たちはどこか自分のことしか考えていなく、無関心なところもあるという感じだった。男性と女性の考え方の違いが感じられる。千夏子の考えていることに最初は辟易したが、最後に救われ安堵。子育てのこと、夫家族との付き合い、ママ友の関係、不妊治療、ブログを通じたネット上での中傷や成りすまし、女同士のドロドロした関係など、現代の問題を突きつけており、その当事者間での心情、心の闇、自分ではこうあって欲しいと願うことがあるが、理解者が現れ、解決し徐々に良い兆しが見えてくるのが良かった。
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第52回メフィスト賞受賞。
様々な理由でストレスを抱える四人の女性。それぞれの視点で物語が進んでいくのですが、女性目線のリアルな描写とどんどん深みに嵌っていく展開が読者を惹きつけます。
ただ後半に仕掛けられたサプライズが予想の範疇だったのと、無理矢理ハッピーエンドに持っていった感があるラストに不満が残ります。
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第52回メフィスト賞受賞!
4人の女には、それぞれ表の顔と裏の顔がある。ブログで賞賛されたいがために、虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない千夏子。年下の夫とのセックスレスに悩む結子。職場のストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士の春花。優しい夫と娘に恵まれ円満な家庭を築いているように見える柚季。
4人それぞれの視点で展開する心理サスペンス!
彼女たちの夫も、恋人もまた裏の顔を持っている。
もつれ、ねじれる感情の果てに待ち受ける衝撃!
「この先、いったいどうなるのか?」
ラストまで一気読み必至!!
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4人の女性の裏の感情を書いた面白い作品でした。
読みやすくて一気に読めましたが、終わってよくよく考えると非現実的なシチュエーションが気になりました。
千夏子が、産まれてすぐの我が子に愛情を持たないとか、結子のダンナの行動とか…
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誰かが見ている
宮西真冬さん。
読み終わり、
涙が止まらなかった。
4人の女性のお話。
世の中の家族というものは、
みんなこんなにうまくいっていないのか?
それとも、
不満に思っているのは自分だけなのか?
子育て中の方が、
読んだら、
私だけじゃないんだ。と、
気持ちを共感してもらえて、
力になる気がします。
自分が欲しいものを持っている相手が、
自分の中に欲しいものを見ている。
隣の芝生は青く見える。
他人のものは良く見える。
女性達が、
繋がっていく話術は、すごい。
そして、
終わりが、
少しずつでも前を向いて、
明るい日が差しているのが良い。
子供の年数が
親になった年数。
親もまだまだ未熟。
不安そうな母子を見たら、
声をかけあげようかな?と、
優しい気持ちになる。
本でした。
おもしろかった。
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デビュー作ということで
あまり期待せずに読んだのだけど
すごくうまい。
いやぁ、ただのイヤミスでもなく
ラストはうまく着地できてるし
登場人物それぞれの屈託、葛藤、
女性特有のドロドロ感
そして意外な展開。
分かる、分かります~って感じで
私のツボにぴったりはまった。
最終的には救いもあって
読後感はすこぶる良かった。
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不妊治療の末やっと授かった我が子。かわいいはずなのに、どうしてかそう思えない。今日も保育士から生活態度を注意されてしまった。夫は育児にも自分にも冷たく、ママ友たちからは非難され、逃げ場のない毎日の中で唯一、日々を綴ったブログにくるコメントだけが救いだった。子どもが欲しいのに夫に拒否されるアパレル店長、仕事を辞めたくて婚活に成功したのに不穏な保育士などの人生が交差して、歪んでいく。
こうやって外から見ると、囚われすぎだし考えすぎだしもっと気楽にって思ってしまうけど、実際こうやって行き詰まっていくんだよなあと覚えのある感覚で非常に息苦しいかった。あと男性陣がどうしようもなさすぎて恐怖すら覚えたぞ。その中で唯一のいい人夫婦が完璧すぎてちょっと浮いてて(特に夫)悩みはあるだろうけど結局これ分かり合えなさそうだな……って。ラストがあっさりすぎてちょっともったいないというか、男性陣に問題ありましたって分かってもそれだけで解決することじゃない人間性の主人公たちだから、そこで終わってしまったのが残念。まあ第一歩、ほのかに希望が見えるラストで良かったのかもしれない。
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(Amazonより)
4人の女には、それぞれ表の顔と裏の顔がある。ブログで賞賛されたいがために、虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない千夏子。年下の夫とのセックスレスに悩む結子。職場のストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士の春花。優しい夫と娘に恵まれ円満な家庭を築いているように見える柚季。
4人それぞれの視点で展開する心理サスペンス!
彼女たちの夫も、恋人もまた裏の顔を持っている。
もつれ、ねじれる感情の果てに待ち受ける衝撃!
もっと若い頃は私も周りをとても気にしていました。
子供作るということ、子供を育てるということ、子持ちで仕事をするということなど、それらのことを通して周りの人達との関わりがとてもややこしくてめんどくさくて 今若い人が結婚しない、子供を持たないという気持ちはわかるような気がしています。自分自身、子育てを美化し過ぎてたと思っていたので…
でも嫌な事ばかりでもないんですよね。
子供のおかげという部分もとても大きいんですよ。
めんどくさい人間関係も よく話してみると案外、自分と合う人もいるのかもしれないと思います。
だけど、他人が考えている事は自分にはどうすることも出来ない、深く考えすぎると疲れてしまうし 結論なんて出ませんよね。
SNSに振りまわされるのも疲れてしまう。
程々に…ということでしょうか…
ラストはいい方向に向かっていて 読んでいた時の気持ちのドロドロしたものがなくなっていて スッキリした感じがした。
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申し訳ないが、世の中の女性はこんなに浅はかなのか?そしてミステリーでもなんでもない。全く共感出来ない。
妄想に見栄の張り合い、自己中心的な女性ばかり。女性蔑視では?
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嘘のブログを綴りながら、子供に愛情が持てない千夏子。
新婚半年でセックスレスの結子。
結婚退職を望む保育士春花。
ママ友との関係からストーカー被害にあっていた柚季。
育休明けに保育園の空きが無く職場復帰が出来ずにいた夕香。
立場の違う5人の負の感情が渦巻いていて、終章に至るまで、嫌な気持ちになることが多かったです。
女の子が欲しかった母親、セックスレス、不妊治療、特別養子縁組、保育園の待機児童問題など、どこかに自分と同じ境遇の人がいてもおかしくないほど、テーマは目白押しで、とても興味深く読みました。
終章に至り、それぞれの問題にそれぞれが向き合い、解決へ進むような終わり方で良かった。
自分の子を否定するような言葉を発する千夏子には、嫌悪感を感じていましたが、ラストシーンでその気持ちは彼女達を応援する気持ちに変わりました。
夏紀の心の傷を埋められるよう、頑張って欲しいと思います。
素晴らしい作品でした。
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それぞれの女性の心理が上手く描かれてるとかんじた。嫉妬や妬み、見栄や虚勢が渦巻いていた。
一気に読み終えた。
しかし、ブログとかはやっぱり怖いな〜とつくづく実感。