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【どこまでマクロに広げ、どれだけミクロに拾えるか】
ざっと読みですが、社会的な出来事を、どれだけ広く視野に捉えて行動できるかという話なのではないかな…と感じました。現在自分がはまっている枠を感じなければ、ドラスティックな変化は望めない。事例と文献がてんこ盛りの一冊です。
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成功は「運」なのか「実力」なのかと言わればきっと「運」なんだと思います。
とはいえ「運も実力のうち」と言ってしまえばちょっと解釈が変わってきますけど、どんな成功や出来事も偶然の積み重ねで起きるのは間違いない。
別の言い方をすれば「縁」なんでしょうね。
大変面白い本でしたがなぜか「税金」についての話も多く、なんとなくちぐはぐな印象を受けました。
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タイトルをみると、運を引き寄せて成功を収める方法を教えてくれるかと思ったが、そうではなく、運が成功に占める要素の大きさを著名人の例を引き合いにだし説明している。最初はなぜこのような説明をするかと思ったが、後半の累進消費税のくだりで納得。たしかに凸凹な道路でフェラーリを乗るなら、整備された道路でポルシェを乗るほうが自分も選ぶ。
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・3人の参加者に対して、4枚のクッキー。4枚目を誰が食べたか?リーダーが食べた。「リーダーに特に優れた点があったわけではありません。30分前にたまたま選ばれ、偶然その地位を得たのです。それなのに、リーダーになったことで、クッキーは自分のものだと思ったのです。」
・「マタイ効果」持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持たないものは持っているものまでも取り上げられる
・チャーリーマンガー「望むものを手に入れるための一番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力すること」
・有能なセールスマンであれば、子供靴を販売するよりも、金融商品を政府系投資機関に販売する方が生産性がずっと高くなる
・情報革命で「偶然の力」が益々強くなる
・一流音楽家と二流音楽家の技術の差はわずかしかないが、報酬の差は歴然としている
・勝者が誰よりも有能で勤勉であることはない。
(=敗者が誰よりも有能で勤勉である可能性もある)
・長い人生のうちには、信じられない経験をすることもある(運)
・成功を妨げる最大の障害のひとつ=実現が不確実だったり遅かったりするできごとを軽視してしまう。時が経てばより大きな報酬を得られるのに、自制心がきかず目の前の報酬に飛びついてしまう P117
・人は追い風のおかげで前に進める。しかし、背中を押してくれるものよりも、行く手を阻むものの方が意識に残りやすい P123
・努力して獲得したものであろうとなかろうと、自分の強みに喜びを感じれば成功できる分野を見つけやすくなる
・自分が有能だと思い込んだときは、多くの分け前を主張する権利があると強く感じ、相手が有能だと思ったときには、分け前を主張しない P141
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確か毎日新聞の書評欄で取り上げられていて、単なる「実用書ではない」と紹介されていたので読んでみたが、「累進消費税のすすめ」という内容の本であった。題名と内容があまりにかけ離れている。
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成功する人は、実力を挙げる事は当然だが、その上で些細な偶然が人生を変えるきわめて重要な要素だと言う事を書いている。
以前TVでビートたけしさんと、明石家さんまさんが対談していて「もう一度同じスタートをしても、今の人生にはなっていない」と言っていたのは、彼らが今の地位にいるのは、実力もさることながら運や偶然もあったと思っているという点においては、本書の内容と同じだと思った。
気に入った言葉
・才能と努力なしに成功するのは難しいが、才能があり努力をしても、経済的に成功する人は少ないと言う事だ。
・性差木全体のうち運による部分がわずかだとしても、運がよくない勝者はめったにいないと言う事である。
・多くの勝者が運の良さだけで成功したと言いたいわけではない。厳しい競争の場では、きわめて有能勝勤勉でなければ競争に参加する事すらできないだろう。
・望むものを手に入れすために一番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力することだ
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著者は経済学者なのだが、表紙や帯に書いてある運と成功の話を読むつもりで買ったら、著者の持論の累進消費税の理論が半分近くを占めていた。これは恐らく出版社が悪いのだが、ガワと中身が違っていて驚いた。著者も一冊の本に異なるテーマを詰め込むべきではなかったのでは。日経新聞社の信頼性は年々下降しているが、出版部門もなのか?
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成功するには運が大事、だからやたら設けた人に累進消費税をかけましょう、という話。後半の累進消費税がなかなか面白いんだが、これだけではひとが集まらないのかな。
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題名と内容が違う。ハウツー本みたいな部分もあるにはあるが、累進所得税をかかげる経済学者である著者が、成功、特にお金を稼いでいるということに関して、運が大きく働いており人々の後講釈的な実力に結びつける認識とは大きく異なるという、社会科学的には広く認識されていることを改めて有名な本の引用し、だから累進的所得税が必要だというところに落とし込む主張をする。
タレブやモーブッサンの本を読んでいれば十分に知っている話しかない。
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成功した人は、自分の力で成功したと思っている人が多いけれど、実は全く逆で、成功はたまたまであり環境や運の良さがあったと考えるべきという。会社が儲かるのも、資本主義という社会があって、景気が良かったりトレンドに乗ったり様々な要因が偶然上手く行ったからで、自分独りの力ではどうにもならない。それを認識しておくべき。
経営者は自分の実力を信じ、社員は運に縋る。居酒屋で愚痴る巷のサラリーマンはよく判っています。
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アメリカの経済学者である著者が研究や事例をもとに成功がいかに運によって左右されているかを解説し、今後の経済においてどうすべきかを提唱した一冊。
成功を努力や能力だけでなく運の要素も加味することが経済的にどのような影響を及ぼすかを研究結果や事例をもとに解説されており、勉強になりました。
経済学の観点からはもちろん行動心理学の観点からも成功と運との関係を理解することができました。
そのなかでも特に向かい風と追い風の解釈の違いは面白く感じました。
本書のタイトルだと経済と運との関係性について経済学の観点から書かれていると感じたのですが、内容は著者の提唱する累進消費税の話に特化されているところは非常に残念なポイントでした。
ただ、本書で提唱されている累進消費税の考えについては興味深い理論でした。
また、富裕層が及ぼす支出カスケードというのも人間の欲深さを示すものだと感じました。
成功しても自分に過信することなく運の要素を信じることが大切だと感じた一冊でした。
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私たちが何を信じるべきと思うかは、会話する相手が何を信じているかに影響を受ける マタイ効果とは、いわば人生における好循環悪循環の原則のことで、持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取りあげられると言うマタイによる福音書の一節にちなむ 望むものを手に入れるための1番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力することだ 才能と努力が劣っても、幸運な者が勝者になる
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成功する人としない人の格差は拡大していくが、彼らの差は偶然に左右されている。運+能力や努力。人は向かい風は気になるが、追い風はあまり意識しない。成功は自分の力だったと思いたがる。努力し続けることは重要だが。
格差を埋めるのには累進課税制度が良い。
といった内容だったが、後半肩透かしな感じがした。訳が読みにくくもあった。どこまでを運と見たほうがいいのか私には少しピンとこなかった。
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成功には、才能や努力だけではなく、運の要素も大きい。特に、些細な差が、大きな差になる現代では。成功者は、自分の幸運をもたらした環境に気づき、感謝し、維持するための負担をしよう。
タイトルだと、自分の力で偶然を味方にしたようなイメージを受けます。でも、ふろくシミュレーションでは、才能や努力と、運は、別次元の因子です。
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幸せについて考えてみた。
・凄い人達の争いでは、運が最終の決め手になる
・幸運に感謝する方が、周りからの信頼が得られ、信頼が得られれば成功確率が上がる
・累進消費税を導入すれば、社会の幸福度が上がる
能力と努力で上位に上り詰められる。けれども、上位に上り詰めた後、勝負するには運が必要なのである。
情報化社会は生き残るのは1つだけ。2番が得る利益は圧倒的な差がある。
例えば、無名の人の本がヒットするには内容が良いのは大前提だが初期の段階で有名な人に推薦されたりするという「運」が必要だといったように。
また、幸運に感謝することでより幸運を呼びやすくなる。自分の成功が「努力」や「能力」によるものだというより「運」によるという態度を示したほうが、周りの人ももその人の事をよく思うというデータが示されていた。
そして、筆者が最も伝えたかったのは「社会全体の幸福度をあげるために累進消費税を導入せよ」
という事だろう。
人がモノを買うのは周りの基準によってなので、周りが豊かになればなるほど高価なものを持ちたがる。例えば、結婚式の価格などでも、周りの相場に合わせて行うだろう。それが、例えば結婚式はホームパーティでするという文化が広まれば、結婚式に使われるお金は減るだろう。
そう言ったお金を公共政策にまわすことで、社会全体が豊かになり幸福な人が増えるというのだ。
ふーむ。
幸せの定義をひとりひとりが考えなくてはいけないかな。
でも、まもなくに迫った消費増税を少しポジティブに見られたのは良かったな。