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末期がん患者が聴診器を通して過去をやり直す体験をする。
いくつかのエピソードが併記されている。
単なる併記ではなく、伏線が最後に明らかになる、とかだったら良かった。
最後の最後だけ、この物語面白いと思った。
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触発されて己の人生を振り返ってみる。言い出したらキリがないが、まっこんなもんかな。節目、節目で異なる選択は、あり得たけど、大きく別の地点に到達した訳でもなし、まずは満足。それよりも残りの人生楽しむことに大忙し❗️
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いわた書店1万円選書
好き嫌いが分かれる作品かもしれない
人生の節目節目でどんな選択をしたか
これからどんな選択をするか
考えさせられる小説
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章ごとに分かれているけど、ストーリーはつながっていて読みやすいです。
実際の勤務医が、ここまで患者さんと長く触れ合うことってあるかなぁ?っていうほどに深く関わってくれるドクターですが、まあそれもストーリーとしてリアリティ追求よりも、大切なことだと思います。
垣谷さんのお話は、ほんわかする内容なのに、いつもなにか深く考えさせられる内容が潜んでいる感じがして、深く癒やされます。
今後は、精神病棟に特化した内容の垣谷さんの小説が読んでみたいと思いました~。
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過去の選択肢Bを選んだらどうなってたのか
私も知りたい場面は本当にたくさんあるけど
ちょっと気が楽になった。
うん、でも垣谷さんの本はやっぱり
最近の社会問題的なテーマのがすき。
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早坂ルミ子は、終末期医療に携わる医師。
対人関係がやや苦手で、言葉選びが上手くないため、『無愛想』『患者の気持ちがわからない』と揶揄され、ベテラン看護師からは冷たくあしらわれ、思い悩んでいたのだが…
ある日、病院の中庭で不思議な聴診器を拾ったルミ子。
なんと、その聴診器を使うと、患者の心の声が聴こえるだけではなく、患者が『やり直したい』と後悔している過去のターニングポイントに戻って、“あの時選ばなかった人生”を垣間見せることが出来るのだ。
不思議なひみつ道具を手にしたことで、主人公の毎日が一変する、という物語…といってしまうとありきたりなんだけれど。
ただ、「余命わずかな患者の」心の声、というところに切実さがにじむはずのところ、全体に軽くコメディタッチなのが可笑しい。
せっかく心残りなく旅立った患者が、またまた天国で後悔してしまいそうな残された家族の様子とか、余命わずかなはずが治験薬で命拾いした患者とか、回を追うごとにひねりがきいてきて、トントン読める。
人間いつ死ぬかわからないんだから後悔しないようにいつも精一杯生きましょう…
…な〜んて堅苦しくならず、何度も失敗してOK、その時の自分の幸せに向かって生きてOK!というメッセージを、軽やかに届けてくれた。
とはいえ、現実に重病の患者さんやその家族は、笑って読めないかも。
昔から妄想してるんですが、心の声はともかく、患者の不調や痛みを、医師が体感出来るひみつ道具があればいいのに!
そうしたら、幼い子供や口のきけない患者の疾患も正しく診察できるし、患者の辛さに共感を持って親身に治療できるのでは。
そんなことになったら、医者になりたいと思う人はいなくなっちゃうか。
「このくらい我慢して」って、本気で痛いんですけど!が伝わらず、誤診、たらい回し。なんて経験、ありません?
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もし、
あの時に戻れたら…
わたしの人生
変わってたのかな???
死ぬ前って
絶対思っちゃうよな。
でも、変わったとしても
実際は
今より不幸だったり、
気づいてないだけで
いまがそれなりに
幸せだったということに
気づく。
そんなもんなんだよな。
だからこそ、
いま、いまを大切に。
しようと思った。
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父を癌で見送ってから、終末期医療について考えさせられることがよくある。この話はファンタジーで、少し幼稚で、ありがちな結末へと繋がりがちだったが、それでも人が持つ過去に戻りたい、戻って違う道をやり直してみたいという願望を的確に刺激し、一日で読了させる魅力があった。現実はそんなに単純ではないと思う傍らで、いや現実は結構単純にできていると感じる自分もいる。余命宣告されたあかつきには、魔法の聴診器を持った医師に思い出話を5分ほど聞いてもらいたいものだ。
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親の反対で叶えられなかった夢。仕事ばかりで家族との時間を満足に取れずにいた会社員。結婚に反対したばかりに未だ独身の娘を持つ母。やってもいない窃盗の罪を被った友人。
生きてきて大なり小なり後悔することは人々それぞれきっとある。
垣谷さんの作品は、本当に身近に転がっていそうな内容でどれも親近感が湧くものばかり。
もしも過去に戻ってやり直せるなら…
猫型ロボットの「もしもボックス」的な存在の聴診器
1つ1つ、じっくり味わいながら楽しんで読める短編集でした。
エピローグが面白かったなぁ~♪
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リセットと似ている設定。リセットしても良い人生とは限らない、という結末も似ているのでどちらか読めば充分かなと思った。
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この作者の本はこれが初めてで、設定からしてとても面白かった。
それで立て続けにこの人の本を買っていったが、結局おもしろいと思って読んだのはこれだけだった。
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人の気持ちに鈍く無神経な発言をしてしまう医師のルミ子は、患者の胸に当てれば心の声が聴こえてくる魔法のような聴診器を手に入れる。
じゃあその聴診器さえあれば何事もうまくいくのか?そんなことはなかった。患者の気持ちが分かるからこそ失敗することも、たらればの世界を見せてより失望させてしまうこともある。
けれどルミ子にはきっとこれが必要だった。ただ、手段ではなくきっかけに過ぎなかった。他人の感情に触れ、ルミ子なりに受け止め、考え、そして一歩進む。最後に摩周湖に受け継ぐところは胸がつまった。あのルミ子が背中を押す側になったとは。
途中「そんなにステート(聴診器)当てたら不自然すぎない?」と苦笑してしまうこともあったし、どの話も末期癌の患者でエピソードの始まり方や会話が似たり寄ったりで引っ掛かったが、色んな「終わり方」があって結局は面白かった。結局はどんな道も「一長一短」だから、今の人生を少しでも悔いのないように生きればいいのだと思った。
2020.10.16 読了
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作者さんの本を何冊か読んだけど、これはあまり好きでないなぁ。
主人公が空気が読めない女医さん…
ましてや末期癌の患者さん診てる…
だって、死にそうな時頼りにしちゃうのはお医者さんだよ。
その主人公が不思議な聴診器を手に入れて成長していく…
って、話だけど
その聴診器が無かったらダメじゃん!
相手のことを勝手に良い方にと想像して接するのもなぁ。
苦労知らずと思い冷たく接してて、実は苦労してたと知って優しく接する。
見た目で判断しちゃダメじゃん!
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図書館で借りたもの。
悩める女医ルミ子が拾ったのは、過去に戻れる聴診器。その力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか…。患者の“心の声”が聞こえる聴診器をめぐるヒューマン・ドラマ。
ファンタジーだね。
「marriage」は世にも奇妙な物語にありそうな話でした。
最後のエピローグは余計だったような。
垣谷さん好きだけど、これははまらなかったな~。
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主人公が拾った不思議な聴診器。その聴診器を胸に当てると患者の心の声が聞こえ、過去の後悔したことをやり直せるという。
それを手にいた若い女医が死が迫る患者の胸にあて、患者が思い残したことをやり直してみるというファンタジー連作である。
人は誰しも「あの時別のことをしていたら、別の選択をしていたら」と思うことが多かれ少なかれあるだろう。過去はやり直せないが、もしやり直せていたらどんな未来があったのだろうと知りたいと思うこともある。それが死を眼前にした病人であれば、「思い残したこと」という形になるのだろう。四人の患者のそのような思い残しを聴診器が叶えてくれる。なかなか、凝った物語である。ファンタジーであるが「人生とはどちらに転んでも…」と悟らせてくれる小説でもある。また、多様な患者を診ること、不思議な聴診器を使うことで、主人公の女医の医者としての成長も感じられる作品だ。