1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回からニックの商売敵で、<白の女王>の異名を持つサンドラ・パリスという女怪盗が登場します。ここにきて新キャラクターを登場させるのは、ライバルを登場させることで物語に新しいバリエーションを与えようとする試みがあるのだと思います。初期の作品に比べると、盗むものは相変わらず価値のないものですが、目を見張るような珍品はなく、ニックの盗み方も、まず身分を偽って下見をして、仕事にかかるというパターンにほぼ固定されています。盗みの面では息切れが見られますが、事件を解決するニックの思考は相変わらず冴えわたっています。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今回も夜寝る前に1編ずつ読みながら堪能。(ある意味フォーマットが出来上がっちゃってるので連続して読むのには適さないよねw)
今回はニックの周囲でイロイロあって毎度奇妙な依頼もありますが、人間模様が面白い。新キャラの白の女王・サンドラもステキでした。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
怪盗ニックの第四作。
またもや意外な展開。
ニックにライバル登場。
それが、ポリシーは異なるがかなり腕の良い美女。
さらには、長年暮らしていた彼女と別れることに。
よりは戻るのか?
面白かったのは「紙細工の城を盗め」、
ライバルの美女が拘置所からニックを助け出すところ。
長年の彼女の依頼だったのに驚き。
「臭腺を持つスカンクを盗め」では、
ワシミミズクにスカンクをさらわせようと四苦八苦したり、
死んだはずの人間を見破ったりとこちらも面白かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
怪盗ニック第四巻。第一作発表から気づけば二十年近く経っている。ニックもグロリアも年齢を重ねており、関係性にも少しずつ変化が見られるところが面白い。
・女怪盗サンドラ・パリス登場。けっこう重要な準レギュラーとなっている。サンドラ初登場話が第四巻の幕開けになっているところに、編集者の愛とセンスを感じる。ところでパリスという姓は男性を魅了する女性にぴったりなイメージがあるのかな。と、ポーラ・パリスを思い出した。
・ニックは五十に近い四十代で、グロリアはもうすぐ四十歳という時代。ニックの仕事はいつも現実離れしているが、二人の間に起こる事件はリアリティがある。
・仕事失敗のケースが増えてきた印象。仕事の成否は収入に直結するというか生業そのものであり、ここまで続けて読んでくるとそんな生活感もわかってくるので、手数料をもらえるかもらえないかという点に一緒にハラハラする。