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アラル海が干上がった土地に、アラルスタンという国があるという設定。大統領が暗殺され、議員たちも逃げ出したので、後宮(女性の教育の場)の少女たちが政府を立ち上げる。参考文献の多さから、難しい話かと思っていたけど、軽いノリで読みやすかった。学園物。章ごとにはさまれるママチャリの男の話がよい。
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どうしても説明が説明すぎていて、どうしても物語から浮いて見えて話に入り辛かった。
途中途中展開が想像出来ない所があり、今の動作はどの登場人物が行ったのかが分からなかったり…
せっかくいいキャラが沢山出てくるからもう少し書き込んであればより面白かったと思う。
安定のハッピーエンドにアニメにしたら面白そうだと思った。
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アラススタンってどこ?って地図帳を開いてしまった。(^-^;
女の園だけどドロドロさはないね。まさに冒険活劇って感じです。
あいまのママチャリ旅行記が良かった。
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中央アジアの小国を舞台に行き場を失った少女たちが繰り広げる冒険譚。ファンタジー好きが喜びそうな設定で、「国をやってみる」ことになった女性たちの活躍がいきいきと輝いて眩しい。何よりもタイトルがクールだ。
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<野にも海にも,吹き抜ける少女たちの風>
本の厚み対して,とても読みやすかった.
読みやすい中にも,政治や宗教,紛争や世界のとらえ方を各キャラクタが述べる個所では考えさせられることもあった.
自分がトルコに行ったことあるからか,物語の舞台の民族衣装や料理,し好品もなんだかイメージしやすかった.
随所に入る詩歌は,トールキンっぽいなと思ったら参考文献にはいってて,ファンタジー要素を感じたのもそこらへんが関係しているのかも.
アニメとかでも見たい.
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2017年上半期直木賞候補作品。
中央アジアの小国アラルスタン。大統領が射殺され、国内の政情が不安定に。そこで後宮の若き女性たちが、アイシャを中心に立ち上がり臨時政府を立ち上げる。対テロリスト、対周辺国対策だけでなく、国内にも問題が山積する中、彼女達は国を、そして自らを守れるか・・・
状況としてはかなりシリアスな設定だが、ユーモラスな箇所も多く楽しめる。中央アジアの歴史や情勢を知っていれば、更に面白く読めたかも。
各編の最後に組み込まれている「ママチャリで・・」の日本人旅日記も面白かった。
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アラルスタン?あれ?中央アジアってよくわからない…そのよくわからないところに緻密な世界観を構築してるリアルなファンタジー。冒険小説であり少女小説であり成長小説でありSF小説であり恋愛小説でした。こんなジャンルのお話読んだことない。時々出てくる料理の香辛料効いた感じとかお茶の清涼感とか乾いた海の乾燥のイメージとか五感を刺激されながら夢中に一気読み!
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直木賞・芥川賞ダブルノミネート、タイトルもキャッチーだし、レビューも高いしと、ワクワクしつつ予備知識なしで読み始めたが、響かなかった。
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『盤上の夜』『ヨハネスブルグの天使たち』に続く直木賞ノミネートですが、いやはやびっくりしました。
宮内さんってシリアスなSFを描く人、というイメージだったのですが、ここまでポップで明るいガールズ冒険小説で勝負してくるとは。
人を食ったようなタイトルしかり、正直過去作と同一の人物が書いたものとは思えません。文体も違いますし。
まさに新境地、という言葉がぴったりの作品だと思います。
本作は評価に迷いました。
はっきりいって設定自体は荒唐無稽で、ストーリーもご都合主義満載です。
架空の国家アラルスタンの成り立ちの部分は細かいところまで作り込まれていますが、いくら小国とはいえ、大統領が暗殺される事態になったら国連やアメリカが黙っちゃいないでしょう。そこに触れないのはおかしい。
国内情勢が不安定な中、政治そっちのけでお芝居に夢中になるあたりも不自然。というか常識的に考えてあり得ない。
と、途中までは意地悪く突っ込みながら読んでいたのですが、そういう細かいところに目くじら立てて読む話ではないという気にもなってきました。
宮内さんがやりたかったのは、現実世界との整合性なんかは二の次で、日本人にはなじみのない社会を舞台に、とにかく軽快で楽しい成長小説を描くことだったのではないでしょうか。
そういう意味では十二分に合格点を与えられる出来だと思います。
さまざまな困難を乗り越えて明日への一歩を踏み出すというのは、まさにエンタメ小説の王道の展開ですから。
登場人物がみなキャラ立ちしているところも好感が持てます。私が好きなのは吟遊詩人のイーゴリです。
それでもあえて言うと、政権委譲に至った場面だけは、個人的にはもうちょっと描き込んで欲しかったですね。
そうすれば「国家をやってみる」ことへの重みがぐっと強まり、後の展開に一段の深みが出たと思います。
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ファンタジー?
登場人物のキャラは面白かったし
時々なるほどと思ったり・・
現実もこんなにうまくいけばいいのにね
夏の夜に暑さしのぎに読むのにピッタリ!
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中央アジアにゆかりがないとむずかしいかも!
わたしはウズベキスタンやカラカルパクスタンも行っていたのでなんとなく描写や現地のものなどは理解できたがそれでも読み進めるのが少し難しかった。
ストーリーも掴みはそそられるが、あとはうーんっといったかんじでした。
ただ、歴史をちゃんと知りたいと思わせる作品でした。
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国政の要職におさまった後宮ガールズに、政治や交渉の実務経験があるわけではないから、目先の問題さえやっつけるのが優先!あとのことはわかんない!いまやれることをやっつける!というスタンスが痛快。そして「目先」におかれているものが、物語がすすむに連れてより短いスパンに、個人的な出来事にシフトいくのがおもしろく軽やかだ。
主人公サツキが姉と慕う2才年上のジャミラ。その名は特撮ファンであれば水が弱点の悲劇の怪獣を連想する。水を欲し、干からびた砂漠のような皮膚に覆われた怪獣ジャミラ。いつか技術力で砂漠の緑化案をもつサツキは、ウルトラマン知っているのかなぁ。アラビア語で「美しい」という意味だそう。
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What a fabulous title, haha. When you read this book, you would interested in Central Asia. (マサト)
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中東の国で暗殺をきっかけに大統領となる少女達のお話。
色々と突っ込みどころはあれど読み物としては楽しく読めました。なつきとナジャフは結局どうなったの?とかあるので番外編でも書いて欲しいところ。
主人公が日本人である必要性に今ひとつかけるきらいがあるのは気のせいでしょうか?
他の人の書評を読んでてまさかスペース金融道と同じ作者だと知ってビックリ!作風違いすぎるやろ!?
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久しぶりにがつんとした読み応えのある本を読んだな、という印象。中央アジアの小国で起こった政変の中で臨時政権を立ち上げた女子たちの強くて荒唐無稽なお話。正直、世界情勢はほとんど分からないので、難しいところがたくさんあっただけれど、ある種のファンタジーと思えば面白い。
タイトルは爽快な感じがして好きだ。あとは野となれというと無責任な感じがするのだけれど、この話ではやりきったあとの爽快感みたいなものがある。日本人は出てくるけれど大和撫子はいないので、語呂合わせだろうか。
章末にある「ママチャリで世界一周」の日本人が好き。
2017/7/29