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絶対に涙するといった簡単なくくりではなく、「終わり」が見えていることで浮き出される日常のいとおしさを感じる小説。
でも結局泣くし、「終わり」は何時だって唐突であっけないもの。
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タイトルからは想像しづらいが、男女2人の高校生の優しくも儚く、そして切ない物語りといったところだろうか。
話題になるだけあって中々面白いストーリー展開で、グイグイ読めた。
ただ、もっと感動してもいいと頭では思うのだが、今一歩感動できなかった。年のせいなだろうか?
「君達の膵臓を食べたい」2人の主人公にそう伝えたくなるのは私だけだろうか?
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○飛行機に乗り遅れるという初めての事態で時間が出来てしまったので気になってたし購入してみたw
でも、たまたまなんだけど福岡行く飛行機待ちで読んだの、よかった笑
結末の意外性も残しつつ、ふたりの関係性がとてもいいなぁと。
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文庫になってからいつも読むので。。
彼と一緒かな (笑)
すごく良かったです。
一気読みでした。
はじめは、不器用な感じの彼寄りの目線で読んでましたが、読み進めていくうちに彼女がすごく素敵で好きになってしまいました。
久々に感情移入して読み入ってしまいました。
彼がわけもわからず振り回されるところとか。
最後のほうもよかったです。二人の最後のメッセージが同じだったところなんか。
いい年してうるうるしてしまいました。
面白かったです。
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学生生活なんて社会人の私にはもはや全く関わりのない世界。共感なんてできないし泣くこともないだろう。読む前からそう思っていた。
「僕」の語りで進んでいく物語はすごく読みやすかったけれどなんとなく変わった書き方だなと思った。まず結果を書いて、後に詳細を書く。人の名前を伏せる。地名も伏せる。でもそれが後で伏線として生きてきたりもする。
最初、山内桜良や僕の性格があまりに対照すぎたからか、特に僕の草食系な性格はあまりというか全然好感が持てなかった。自分にもそういうところがあるからかもしれないけれど、もっと素直になればいいのにと読みながら何回も思った。
それで、このまま桜良に振り回され続けるんだ、と思っていた。福岡の旅行辺りまで。
真実か挑戦ゲーム、ほんとに悪魔みたいなゲームだけれど面白そう(笑)言いたいことが言える桜良でもゲームじゃないと聞けないこともあるみたい。ホテルで桜良が僕を翻弄するシーンは一番好きかもしれない。
その後、桜良の家で桜が僕にハグしてから仲直りするシーンは二番目に好き。僕が人と関わることの良さを知ったきっかけが桜良と本音を言い合った仲直りだったと思うから、素敵だなって。
そこから先はもう嫌な予感しかなくて、桜良の退院の日に亡くなるまでは予想していたけれどまさか、通り魔に殺されるなんて。有り得ないとは言い切れないけれど、ここまできて病気で死ぬ前に死ぬなんて。本当に、予想のつく人生なんてないのは承知の上で、でも目の前に迫っている不治の病で死ぬと思っていたからこそ色々覚悟していたはずなのに、無念。まさか健康な僕でもなく病気で死にそうな彼女の寿命からさらに奪われるものがあるなんて。
後から考えると桜良にもっと時間があったらな、と思わずにはいられない。特に共病文庫に書いていた通り、生前に桜良が僕に恋してたことを伝えられるぐらいの時間があったら。
いや、桜良だけじゃなくて世の中のみんなが時間の流れや一日の重みは平等だし、いつどうなるか誰にも分からないのだから、できる時にできることをやりなさい、というメッセージを私はこの物語から読み取った。
僕は彼女と関わったことによって自ら変わろうと思えたし、人と関わることもできるようになった。もう読んでいて僕に落胆することもなくなった。
本当は読む前は病気とか言って最後には治るんだろうとか思っていたけれど、ある意味きっちり予定通り亡くなってしまった。後半は物語のせいか、ただ感傷的になっていたのかよくわからないけれど、涙が止まらなかった。
君の膵臓を食べたい。
生前の桜良に伝わっていて、桜良も僕に対して同じ思いだったのが何よりの救い。
20170521
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二人の高校生の出会いと別れからこのタイトルの意味が深く伝わってくる作品。
生と死をテーマとして、二人の純愛の深さが心に沁みてきました。
目の前にある死をしっかりと受け止めながら、それを深刻にならずに二人で会話を楽しむ様子はとても気持ちが伝わってきました。
生と死、恋愛を描きながら、主人公の成長の物語でもあり、読みごたえを感じました。
ぜひ、かみさんにも読ませたいと思いました。
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話題の本が文庫化したので。
ちょっと内容を先に知ってしまったので、衝撃は薄く、タイトルの意味を知る!とか、どんでんがえしのラストって聞いてたのでそれも期待しすぎてそうでもなかった。そんな話ではなかったのね。
主人公がが“死んでくれた”ってセリフから、なんだこいつって気持ちがどうしてもぬぐえず、最後も感情移入少な目で泣けなかった…
でもさくらと関わることで著しく成長したなと。さくらの言葉で言えば、本当の意味で生きるようになったというか。素敵な生きる意味でした。
最後きょうこさんに勇気だしたのは頑張ったね!と。
選択の繰り返しが運命を作る記述も素敵だった。さわやかな読後感もいい。
内容を知らず、もっと若い時に読んだら感動しただろうなー
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文庫化されてたから 読んでみた。
高校生の話だから あまり共感しないかと思ってたら
最後 うっかり泣けた。
ふたりのグダグダな会話が
嫌いじゃない。
甘々のキュンキュンよか 好きかな。
やっぱりさ
誰かに必要とされてる ってわかると
人って 満たされるんだね。
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映画化される話題書という事で読んでみた。
始めはやはり青春小説であるので年齢が高い自分にはしっくりとこない感じがしたが、読むにつれこの文体が馴染んできた。また男性の主人公の語りが面白くもあり、難しい表現も使っている箇所もあって楽しめた。
最後の展開も予想とは違い作者のストーリー展開に面白みを感じた。
でも最後の所では多少、もやもやとした青春小説に落ち着いてしまい残念である。
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純文学を読んだのは30年ぶりかもしれない。
単行本が出たときから、気になっていた。ジャケットも若い子向きであるし、仕事のネタにはちょうどよいだろうからと思っていた。
7月に実写映画化がされるらしいので、この際、移動時間に読んでみようと思った。
レビューでは、ライトノベル感覚で一気に読めるとあったので、出張の電車の中で読もうと決めていた。読み始めたら、先が気になって仕方なくなり、どこで中座するかが難しかった。読み始めて、ある意味で期待を裏切らずにことが進むため、心地よい気分になれた。本の終盤、推理小説の犯人がわかるようなわくわく感がわき起こり、ラストに向かって読み進めたとき、意外な展開に打ちのめされた。なるほど、そう来たかという感想である。
この小説は、読者の年齢によって感想が違うだろうことは察しがついていたが、やはり子を持つ親の年齢で読むと、主人公の母親の言葉に胸が打たれた。
Amazonでのレビューもかなり辛口であるが、わかる気がする。小説としては伏線が単純で、心理描写が稚拙である。10代の恋愛感情もそれほど書かれているわけではない。どんでん返しのような展開があるものの、そこから先の展開が膨らんでいない。小説を数多く読み、恋愛小説が好きな読者には物足りないかもしれない。
私は、久しぶりに読んだこともあり素直に面白いと思った。何より、この心理描写や主人公の内なる声が書かれていないことが、むしろ斬新だと感じた。名前のない主人公の超草食系男子としての描かれ方がむしろ好きである。
読み終わって、映画化がされると言うことを思い出した。単純に、監督脚本次第であると考え手が、改めて公式HPを見ると、原作とは違うらしい。その後の12年を下手はなしが同時進行で行われるとのこと。これは面白いかもしれない。
小説を読み終わって、最初に感じたことは、その後、主人公の彼はどう感じたのかというのが一番気になっていた。あまりにもあっさり終わっていたので、物足りなさを感じていた。
さて、映画ではどのように描かれるのであろうか。
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2度読みしました。1度目は涙流しながら読んだのに、4ヶ月後には内容がうっすらしか残っていなかったヽ(´o`;気になり再度読み返すと、やはり涙涙➕理不尽な通り魔に憤りを感じました。他人の人生を勝手に終わらせないで!最近のニュースでも同じような憤りを感じる事件が多いと感じている矢先にこの本を再読したので尚のこと。心安らかに皆が過ごせたらどんなにか幸せか。
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ラブストーリーと呼ぶには無粋かも?
最後まで主人公の名前は出ないのかと思ってた
以下ネタバレ
途中共病文庫の存在を忘れてた
どんでん返しというほどではないけど通り魔に刺されて死ぬとは思わなかった
春樹の両親が良い
僕らの方向性が違うと、彼女がよく言った。
当たり前だった。
僕らは、同じ方向を見ていなかった。
ずっと、お互いを見ていたんだ。
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書店にて実写映画化されたこの作品の予告がエンドレスに流れており、流石に気になって手に取ってしまいました。
病気の扱いがリアリティがない、あり得ないなんて言っていたら、そもそもあらゆる箇所にリアリティがないからダメという話になってしまうので、そこは置いておくと、僕は思っていたよりは楽しめました。ライトノベルのようなボーイミーツガールものであり、狭い世界の話ではありましたが、嬉し恥かしムフフな思春期の頃のあれやこれやを思い出しながら読めたことは良かったです。
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すごい話題だったから、文庫化されたタイミングで購入。
どっちかっていうと苦手系な文章なのかな、と思ったけど、話自体は先に先に、って思って読んだから、ストーリーはステキなんだと思う。
文章も、意味があってそうなってるんだ、って最後まで読めばわかる。
時間は永遠ではない、毎日を大事にして生きていく、人生は選択の連続だ
決められた運命なんてない、自分で選び取っていくんだ
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片道4時間かかる旅程のお供に加えた本。
帰り道、乗継のあとの3時間では足りなかった。最初から読み始めていたら、目的地に着くまでには読み終えていたかもしれない。
この不思議なタイトルは、以前から気になっていた。とはいえ、つかみどころのない気がした。頭の中では最近流行の恋愛ムネキュンのライトノベルという予想で読み始めたのだが・・。
確かに独特の会話で進められていく物語は、ライトノベルの特徴を持った作品なのかもしれない。が、作者が使う語彙の豊かさには感心したし、ちょっとした仕掛けにまんまとやられてしまった感じがした。読み始める前、ぼんやりとした予備知識で知っていた彼女の病気のことも、いわゆる「闘病もの」の単なる道具ではなく、強い必然性を感じられるものになってきた。
心優しいヒトは他人の不幸の扱いに戸惑う。彼女とは状況が違う場合が多いが、その反応が嫌でそういう話を避けてしまうことが、人生にはままある。そういう立場は立場なりのジョークを当事者は言ったりするが、時に周りを凍りつかせ、逆にたしなめられることすらある。一番つらいのは当事者なのに・・。
だから、わかる。彼が極端に同情も拒絶もしなかったことが、彼女にとって救いになったことが・・。彼女が家族以外に唯一秘密を共有する彼との時間が、かけがえのない日常であったことが・・。
本の帯には、映画化されるキャストの写真が載っていた。この顔ぶれだと、もしかして原作のその後も少し描かれるのかもしれない。ちょっと見てみたくなった。