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クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー みんなのレビュー
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紙の本
クマとの共生・共存
2017/07/17 08:55
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クマと共生・共存するためには、いかにすべきかを考察した著作である。クマなどの大型野生動物は、本来、山間部に生息するものではなかった。平野部や丘陵地は、もともと大型野生生物の生息地であった。その生息地を人間が奪い農耕地へと開拓してきた歴史がある。明治の中頃から昭和30年頃までは、猪などによる農作物の被害はほとんどなかった。それが、その後猪なごが集落近くにまで出没するようになったのは、なぜか?里山の奥山化により、動物が身を隠す場所が、集落近くに出現したこと、クマは犬が、大の苦手であるが、犬の放し飼いが禁止されたことなどが、要因に挙げられている。クマ問題の核心は、クマを排除するのではなく、生活空間への出没をいかになくすか。出没がなくなれば、問題は半減する。クマ問題を考えることは、我々がほかの種のことを考えることであり、当然結論などあろうはずもない。他の種との関係を悩ましく考え続けること、その努力の中にこそ、他の種との共生・共存があるというのが、この著作の結論である。
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