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彼のスマホに電話をすると、それを拾ったというハスキーボイスの男。スマホをタクシーに置き忘れるという誰しもにありがちなことから、SNSを駆使した凶悪な犯罪が始まる。人は亡くなっても、SNS上で生き続けることができる。その視点が新しかった。被害者にも、隠されたストーリーを置いたのが面白いと思いました。
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イヤミスかな、と思っていたらサスペンスの王道だった。でもこれを読んでしまうと容易にスマホで写真を撮ったり、SNSで楽しむことなど出来なくなるかも知れない。ITに頼っている現代社会への警鐘となる内容だ。
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このミステリーがすごい!の隠し玉?大賞?よくわからないけど、とにかく面白かった。
スマホを落としてしまった男性とその彼女をスマホを拾った連続殺人鬼がネットの情報を使って追い詰めてくる話。
スマホを落とすって誰にでもあるからこそ、かんたんに個人情報を抜き出せてしまうのがこわい。
一番最後の彼氏の言葉はすごく短いけど、それまでの流れをわかってる人からすると、涙が出て来るフレーズ。
久しぶりにこんなにのめり込んで読むことができました!
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話のテンポがよく、長距離の電車移動+α(3時間くらい)で読了。
身近で現代的な題材で、
軽い文体で、先の展開が気になるつくり。
そのため、サクサク読める。
一方、ストーリー上の突っ込みどころは、結構な数。
ミステリとして見れば、まーぐずぐず。
手っ取り早く本を楽しみたいなら、ちょうどいい。
しっかり読書に耽りたいなら、物足りない。
いい意味でも悪い意味でも、安っぽい感じ。
(いい意味で安っぽい、って伝わりにくいと思いますが、軽く・サクッと楽しめる感じということ。)
それは、
解説の五十嵐さんという方の謎の絶賛文章もそうだし、
終盤の重要なシーンでのありえないような人名の誤植もそう(2017年4月20日第1刷版)
この辺は作品というよりも宝島社さんに対してだけど。
と、全体としてはマイナスな印象で終わっていった。
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読み終わり自分のSNSを再確認した
主人公稲葉麻美、その彼氏富田誠がタクシーの中にスマホを忘れた事で話が始まる。
そのスマホを拾った人物から麻美のスマホに連絡が入りなんとか誠のスマホは麻美の手に帰ってきた。しかしそこから誠におかしなことが起き始める。
山中で白骨化した遺体が何人も見つかる。その犯人が次に目をつけたのが稲葉麻美だった。タクシーで拾った誠のスマホから全ての情報を抜き出し。徐々に麻美に近づいていく。
やがて最近頻繁日に更新していた麻美のフェイスブックは乗っ取られ麻美の昔付き合っていた男と会ってキスしている写真がアップされる。そしてこれから麻美の裸の写真をアップすると犯人からメールが来る。
自分たちではどうしようもないので誠の知り合いのセキュリティー会社の人物に助けを求め無事解決したように思ったが。
「スマホを落としただけなのに」前々から気になっていて映画化されたのをきっかけに購入し読んでみました。
面白い!約400ページ一気読みでした。
ミクシーが流行っていた頃にセキュリティー関係に気をつける事が頻繁に流れてたがここ最近ネットに対する甘さが浮き彫りになっているように思います。
あれもダメ、これもダメと言われるとネットにすら繋げなくなると思うがしっかりと自分でセキュリティーを強固にすることができればSNSは楽しいことに間違いはない。
これを読んだ後、自分のSNSのページを確認する事になるでしょう。
一つお利口になったのは「ハッカー」の意味。
ハッカーというのは悪いイメージで伝わっているが、ネットの脆弱性などをハッキングしてその後良き方向に正していく人たちの事だと。テレビなどでよく言われるハッキングして悪い事に利用する人たちの事は「クラッカー」と呼ばれる。という事を知り今後この「ハッカー」という言葉を使う時には気をつけようと思いました「まる」
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‹内容紹介より›
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。広い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。
ーーー
もちろん、フィクションなのですが、とてもリアルに事件の描写が描かれています。
次々とSNSを駆使した攻撃をしかけるスマホの拾い主の男。悪意ある人の手にかかると、現在のスマホに依存している私たちの個人情報はすぐに漏れてしまうのだなあと恐怖を感じます。
位置情報の特定や友人関係、自宅の場所など、ネットワークにつながっている私たちのすべての情報はもはや安全ではないのかもしれません。
作品を楽しみながら、あらためてネット社会での過ごし方を考えさせられました。
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タイトル通り、スマホを落としただけなのに、あっという間に事件に巻き込まれて行くストーリーの流れがすごく面白かった。
読んでいる最中も、鞄にスマホがあるのか気になって何度も確認したくらい(笑)、スマホを落とすとこんなことに。。。とゾッとした。
自分のセキュリティの甘さを痛感。
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今はスマホを落としたらヤバイな。有り得なくはなく怖い。ラストのあたりがよくわからん。
2017.6.7
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2カ月ほど前に『おとなの事情』というイタリア映画を観ました。簡単に言うと、「お互い秘密なんてないよね〜と言い合っている中年の男女仲良しグループが、ほならスマホの見せ合いっこしようよということになり、ほんまに見せ合ったら修羅場になった」という話でした。その映画と『スノーデン』を観て、さらにこの本を読んだら、ケータイもスマホも絶対に持たんとこと思います。実際、私はいまだに持っていません(笑)。
美女の彼氏がスマホを落とし、待ち受けのツーショットを見た拾い主が美女を付け狙います。しかもこの拾い主がハッカーでクラッカーでストーカーで連続殺人鬼。Facebookを始める前の人がこれを読んだら、なんと恐ろしいものなんだと思うことまちがいなし。
“このミス”応募時のタイトルは『パスワード』だったとのこと。そりゃ改変されたこのタイトルのほうがインパクト強烈。切なさも余韻もないから好きな作品とはいえないけれど、面白いのは面白い。
映画『おとなの事情』のレビューはこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/2a8a20fda5f6411154696e6d60d02bec
映画『スノーデン』のレビューはこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/13bd6340dd5419114e2ae2894115b138
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面白かったー。
ひねりのない、古典的なミステリーに最新のSNSという素材が加わって、新しい感じ。
テレビ畑の人のようで、連続ドラマに向いていそうな感じでした。
ただ、犯人の動機とか、捜査のあり方とかは微妙。
美しい女が追い詰められて、実はその彼女にも秘密が!というのは「その女、アレックス」で堪能したし。
もっというと、時系列ミステリーに慣れてると、実は麻美は死んでるんじゃ!?とか勘ぐってしまった。
まぁ、デビュー作だし、これからに期待。
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ここ以外のSNSには滅多に投稿しないから って安心してたけど、ネットって怖いなぁ。
という感想をネットに書くという矛盾(笑)
■ ■ ■ ■ ■
ぶっちゃけあとがきに書かれてるほどの「!」は無かったかな。
「このミス」好きなら、まぁ予測はできる範囲の仕掛け。
■ ■ ■ ■ ■
もっとこう…追いつめられる恐怖心とか、恋人どうしのふたりの繋がりとか、警察の捜査状況とか書いて欲しかった。
特にこのカレカノふたり!
ラストら辺が唐突過ぎくない?
この展開で彼らがそういうふうに?
寧ろ逆でないの?
ぬーん…納得いかんわぁ。
追いつめる方法が妙にリアルなだけに、情の部分のおざなりさが残念。
■ ■ ■ ■ ■
ただ
先の気になる展開や話のスピード、無駄の少ない文体 と一気読みの要素は満されていて、実際に一気読みしたし。
取敢えず、これからしばらくは読んでみようと思える作家さんでした。
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読み終わったときの感想は、とにかく怖い。
確かにスマホ落としたら、色んなこと一気にバレるよな、と思った。
すごい読みやすくて、読み出したら続きが気になって、あっという間に読めました。
最後の、彼の一言に救われました。
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ヒロインの稲葉麻美の秘密はなんだかなぁと思うところもあったけどストーリーはおもしろかった。
SNSってとっても便利なコミュニケーションツールだと思うけど、中途半端な知識が一番怖い。自分だけじゃなく、繋がってる周りの人をもトラブルに巻き込んでしまう。なりすましおそろしやー。富田君ていい人だった。
スマホ、なくさないように気をつけなくっちゃ!
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読みはじめて、終盤に差し掛かっても、タイトルから見る「主観」は主人公の女性ではないという違和感がありました。落としたのは主人公じゃないですからね。
でも、読み終わってブクログを書こうと考えていると、「あ、主観は読者なのか……」と思い至ります。
「スマホを落としただけなのに」こうなるんだ。
自分のスマホはもちろん、家族でも、恋人でも、友達でも、電話帳に登録されているだけで名前と顔が一致しないような準赤の他人がスマホを落としただけなのだとしても。怖いー。
教訓としては
①スマホは常に下着にでも収納しとけ
②PCやスマホを公共の場で放置するな
③うっかり頻度の高い奴とは連絡先を交換するな
④うっかり頻度の高い奴とは個人情報系SNSで交流するな
⑤人を信用するな
そしてなによりも
⑥スマホの例のあの機能をONにしておけ
ですね。
作者が53歳っていうのにも軽く驚き。勝手に若者だと思って読んでました。
文章に癖もなくてテンポもいい。次も読んでみたいなと思わされました。
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セキュリティはどれも現実的で啓蒙活動にこの小説使った方がいいんじゃないかってくらい。ただ、小説としてはちょっと説明的なところが多かったかな。もう少し犯人をおしゃべりにして語らせてもよかった