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父の代からの運命や宿命を背負ったアキラとあきら。二人の主人公が自分のやるべきことに集中して最後まであきらめない姿が気持ちが良い。
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池井戸さんの本好きとしては、待望の新刊、しかもいきなりの文庫で。
さらにWOWOWでのドラマ化が決まっているということで
買わない理由なし。アマゾンで予約購入したので販売直読みできました。
池井戸さんの作品なので、個人的にかなりおもしろハードルが高いですが
楽々と超えていくような内容。
おもしろ過ぎて、休み一日で一気読みでした。
二人のあきらの少年期から青年期、そして就職後の交錯する展開まで
とにかくその時々がおもしろくさらにラストへ向けての伏線もいっぱいあり
これはまたドラマを見るのも楽しみになります。
さすが池井戸さん、というストーリーでたっぷり楽しめました。
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内容(「BOOK」データベースより)
零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。
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文章は軽く明快ですいすい読めちゃう感じ。
池井戸さんらしく、重たくなりがちな経営や金融の流れをわかりやすく、くどくなくストーリーが理解できるよう話を進めてるのはさすが。
ただ、タイトルと設定の回収が甘すぎる。ページの割に最後を巻きすぎたせいか物足りなさが半端ないな。。
続編を構想してるのか?もしくは、タイトルの期待が過ぎたか。
あきらとアキラの掛け合いや触れ合いが少なかったことが残念。
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零細工場の息子として育った山崎瑛と大手海運会社の御曹司として育った階堂彬。
タイトルを見てこれが主に銀行を舞台にした小説とは思えませんでした。前半はどうしても瑛の境遇に肩入れしてしまいました。後々、キーパーソンとなるガチャポン、いい奴だなと。
後半は、叔父二人や弟に苦しめられる彬。単に勧善懲悪というだけではなく、3人がそれぞれの兄に対するコンプレックスや決して逃げることを許されない境遇に苦しんできたことが、彬を苦しめる原因になったのだなと実感。
優れたリーダーとは優れた部下がいる会社の代表であり、無謀を勇気とは考えない。そして優れた参謀がいる。なぜか、一番、嬉しかったのは犬のチビが無事に瑛と再会できたことでした。
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池井戸作品の一番の面白さは、「善人」と「悪人」の区別が明確だ、というところだ。
フィクションの利点でもある「キャラクターの明らかさ」を存分に発揮してあるところが清々しく、ページを捲る手が止まらない。
あきらとアキラ。
あきらー彬は日本を代表する海運企業グループの御曹司として何不自由なく育てられるも、親族同士のしがらみに嫌気がさし、経営者という規定路線ではなくバンカーとしての人生を選択する。
アキラー瑛は小さな部品工場を営む両親に育てられ、明日の生活もままならない貧しさの中で、父の苦悩や銀行の使命を目の当たりにし、バンカーを目指す。
生まれ育った環境は天と地、月とスッポンほどの差がある2人が同じ銀行の同期として類い稀なる優秀さを発揮していく過程が息を飲むほど興奮する。
宿命に翻弄され、傾きつつある家業の社長の座に据えられる彬の窮地を救うべく、バンカーとしての叡智を総動員して戦略を練る瑛。
時頭の良さはもちろん、自らの宿命と真摯に向き合う誠実さや他者を思いやる感受性、正義感、嗅覚の良さなどなど、2人に共通する魅力にため息が漏れ、恋にも似た高揚感を感じられる。
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池井戸さんの作品の場合、この予定調和がとても好きだ。
ブルース・ウイリスが死なないように、シュワちゃんが必ず戻ってくるように、正義はかならず勝つ。
黄門様的爽快感。
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久々の池井戸作品。変わらず、厳しい状況を乗り越え明るい未来に導く。二人の主人公が織り成す世界。瑛が中盤出なくなり、気になった。前半に登場したxxがいい形で出現したり、佳境のときにxxやxxが出てきたり、最後にxxが出て来て暖かな空気が流れると共に幸せな未来を感じた。
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池井戸潤の最新作。すごい良かった。いつも人物をはっきりと対比させて書くけど、今回はいつもの善悪の対比に加えて主人公二人の対比が絶妙。WOWOWのドラマも楽しみ。
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池井戸さんの信念がまたしても炸裂した作品。
苦労人の瑛と坊ちゃん育ちの彬の関わりが興味深い。
銀行マンとしての生きざまは、半沢直樹そのもの。
銀行・企業のための金貸業か、企業で働く人々、家族を救うための資金支援なのか・・・
企業経営と銀行の葛藤を描く池井戸さんらしい長編作。
面白かったです!
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同じ銀行から見た企業経営でもいつも池井戸潤とは視点が違い面白かった。ビジネスの根底にハートがないといけないということを改めて認識。主人公の幼少期のエピソードもよかった。こういう池井戸潤もいいね!
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社会の中、企業の中で戦い、波に抗う姿を描いた小説。瑛は子供のときに父の工場が倒産した経験を持つ。彬は大企業の御曹司として育ち、家業を継ぐことを拒んだ。2人の仕事ぶりを子供時代からだどって行く構成となっている。皆苦悩しながら仕事をし、何かを乗り越えている。力をもらえる小説。
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池井戸作品に共通する勧善懲悪の考え方と、工場への融資問題が盛り込まれていた。登場人物が魅力的で、その行動をする理由付けが明確で共感できた。2人の秀才が協力し合うラストが面白い。
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とても構成が良く練られた小説。秀逸なストーリー展開。主人公二人の成長が追えることで、物語が更に深まる。
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2人の瑛と彬を主人公とする池井戸作品としては、新しいタイプの作品。
静岡の小さい工場の息子として生まれた瑛と、海運業の御曹司として生まれた彬の二人の30年に渡る物語。
池井戸作品は現代を舞台にした作品が多いので、60年代ぐらいの話から始まっていることに気づくまで、若干の違和感。
そして、半沢が在籍する産業中央銀行、赤字リゾートホテルの再建などなど…一つ一つのエピソードにデジャブを感じる。
それが池井戸作品のいいところどりとして楽しめると言えば、楽しめるけれど、全体的なプロットが新しい分、細かいところが残念と言うか、微妙な感じで読み終えたが、あとがきを読んで納得。初出は2006年。たくさんのヒット作より前に描かれたとのこと。と言うことは、自分が思い描いている池井戸作品の原点でもあった作品なのだろう。ここから、たくさんの物語が枝分かれしていったと思うと、なかなか興味深い作品。