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原作よりドラマの方がおもしろかった、私にとっては珍しい作品。
森若さんは多部未華子ちゃんでいいけれど、太陽くんは……?他のメンバーも、ドラマのキャストが浮かぶが、太陽以外はイメージぴったり。
また、この作者の作品はむやみに重たいムードを作りがちなのだけれど、ドラマではそこら辺の案配が上手かったと思った。脚本や演出がすばらしい。
今回は、
広報課の女性が備品やお菓子を私用に購入していた件。ドラマでは片瀬那奈がもう少しお人好しに演じていたが、原作では確信犯。会社から問い詰められたときの言い訳すら用意万端。
総務部のコーヒーメーカー購入騒動は、会社の女子のめんどくさい争いに発展。ドラマではどちらにも救いがあったが、原作では嫌われている彼女の方は限りなく黒に近い。しかも、ドラマと違って、どちらにも味方につかない森若さんにもとばっちりがくる。
クセのある山崎さんも登場。この人とは話したくない、と森若さんが感じるほど、天才的な話術の持ち主。天性の営業マン。
で、経理の勇さんが、友人の熊井の横領を庇う話でした。ドラマでは最後、もっとひどいことになる前に止めてもらってよかった、と言われて森若さんは少し救われるけれど、原作ではただ断罪して、悩んでいるところで終わる。
全体的に、原作の方が後味が悪く、重い。
もちろん、現実は、原作の方だと思うけど、働く女子のめんどくさい争いを詳細に読むと疲れるのも事実。
ドラマはバランスがよかったと思う。
原作の方が、森若さんと太陽の仲がゆっくり進むので、そこはおもしろい。
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順番通り読めてないので(すでに3,4,6は読了)、前後が混乱してるけど、女性的にはコーヒーメーカーの戦いはおもしろかった。
あと、勇さんの友人の不正を森若さんが気付いて苦悶するところはテレビもよかったけど、本の方がよりよかった。
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経理に馴染みがないので、なるほどと思いながら読んだ。営業、開発、広報、いろいろな仕事があるけれど、それぞれが支え合い、監視もし合って、正しい組織が支えられるんだなぁ。
沙名子さんの仕事における完璧さと、プライベートの完璧さのほころびが、なんだか愛らしくて、早く次を読みたい!
小説の世界に、すぐに影響されてしまう私は、久しぶりに入浴剤を入れ、疲れが癒されていくことをイメージしながらしみじみお風呂に入ってみた。
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ドラマが面白かったので、読んでみた。勇さんと熊井さんの話で太陽君が森若さんを慰めるシーンがドラマでは好きだったのだけれど、小説はあっさりしていたなあ。小説は森若さん視点だから仕方のないことなのかもしれない。
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各話とも、勧善懲悪!というほどスッキリした終わり方ではなく、グレーの部分に折り合いをつけて、森若さんが納得するところで終わる。
社内のモヤモヤには辛くなるが、太陽くんとの距離がだんだん縮まっていくのは微笑ましい。
周りからの目を気にしてではなく、自己満足のために、香水やネイルなど、おしゃれに気を抜かないところも、森若さんの芯の強さが現れていてかっこいい。
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シリーズ二作目。
ドラマとは違い、相変わらず森若には可愛げがない。
太陽も今のところ軽薄な印象が強い。
このままドラマにしたら受けなかっただろう。
前作でも思ったが、この〈天天コーポレーション〉は経費の予算は決められていないのだろうか。
営業部門が多額の売上を計上しているのだから、広報部が商品の売上に貢献しているのだから、各部門の長が了承しているのだからと言って、湯水のように経費を使って良いとは思えないのだが。
また仮払金は必ず精算しなければ、新たな仮払は出来ないルールだと習ったが、〈天天コーポレーション〉は違うのだろうか。
また一介の経理部社員が、経理上の不正を調べるためとは言え、いきなり県外出張など出来るのだろうか。
もっと言えば、表紙絵のようなミニスカートの制服を着せるなんて、セクハラ案件にならないのだろうか。こんなミニでは腰をちょっと屈めただけで下着が見えそうだ。
…などと様々な疑問が湧いてくる作品ではあるが、そうしたツッコミはしてはいけないのだろう。
だが一番気になったのは、第二話のコーヒーメーカーを導入するか否かを巡る、総務部の女性社員同士の争いでの森若。
どちらにも肩入れしたくない、争いに巻き込まれたくない森若の気持ちは充分分かるし、私もそう思う。
だが森若よ、そんな言い方をすればどちらからも反感を買うぞ。
なのに森若はその辺が疎い。
森若は自分に向けられた悪意を目にして初めて狼狽えるのだが、私から見ればそらそうだろうよ、と思ってしまう。
後輩の真夕からすれば、こんな森若にさぞハラハラしていることだろう。
ドラマ版の森若はともかく、この原作版の森若になぜ太陽がそれほど惹かれるのか、今のところは分からない。
仕事上はともかく、自身も『性格か悪い』と認めているように、魅力は感じない。
だが正反対といえる太陽との出会いで、森若は変化していきそうだ。
そこがこれからの見所かも知れない。
今回も様々な経理上のモヤモヤを明るみにしていくのだが、やはり最終話は辛かった。
許されることではないし、これは絶対に森若が正しいのだが、そのことで社員の家庭、人生も変わってしまうかもと思うと後味は悪い。
だからこそ事が大きくなる前に、小さな芽のうちに摘み取る必要があると思う。そのために森若が悪者になったとしても、結果的には会社に貢献したことになるし、社員の未来を守ることにもなる。
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女のいざこざめんどくせー!と思ってたら、最後の話はなんとも言えなかった。正しさは常に自分や周りを救ってくれるわけではないから難しい。現時点で太陽さんの良いところをあまり見いだせていないけど、次あたりで森若さんとの関係も変化しそうだし、2人の新たな一面が見られることに期待!
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少し大きな組織になるとそれぞれの部署に色んな個性あふれるキャラクターが出たりするものですね。
というそんな経理が関わることで出てくる物語。
お金や経理のことで無頓着な人にも人と人とのストーリーを感じる意味でとても楽しい作品です。
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第二巻。話もこなれてテンポよく進むので気軽に楽しめました。森若さんの自分の生活ペースを乱されたくないという部分はよくわかるので、心境の変化を楽しみながら読みました。さて、次巻はどうなるかな?
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先にドラマを見てるので、結末を知ってても面白く読めました。
太陽くんと徐々に近づく一方、離れていたい会社の人間関係のもつれにも近づいてしまうことに。
職場の女性の派閥争いは泥沼化しそうなので、織子さんの取り計らいは貴重。
天々石鹸はいい会社なんだな、とおもう。
あと、森若さんの食べてるものってどれもすごく美味しそう。
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自分のことは自分でやりたい。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にも労力の面でもイーブンでいたい。謙虚すぎるのも尊大になるのも嫌である。
(P.137)
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表紙のような、ミニスカでぴったり目の服を着てヒール、っていうのは森若のイメージとはだいぶ違う。
山崎の話が好きだった。
太陽は森若のどこに惹かれているんだろうか。
3に期待!
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「うさぎを追うな」が出てきた。
テレビよりも詳細に説明されているため分かりやすい。
一方、結末はテレビよりも曖昧?柔らかい表現になっている。
沙名子と太陽が偶数週の週末に会うのはテレビとはかなり違う印象。
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一作目に引き続き、面白いは面白いのだが、何だか苦しいストーリーだった。そして、全般的に最終的にどうなったのかという結末が曖昧なままフェイドアウトしていく展開が多かったように思う。んー、読者にお任せってことか?
正直自分は「これくらいいいだろう」タイプの人間だ。沙名子みたいな人が経理担当だったら、あれこれ怒られそうだ。
人間は弱い。ちょろまかせるものなら、ちょろまかしたい。沙名子のように、きっちりかっちりイーブンに生きるのは難しい…と思う。沙名子が、なぜ「これくらいいいだろう」と割り切ってしまえないのか葛藤する様子は、それはそれで読んでいて苦しくなる。
ラノベなのに、ライトじゃなかった。
↓このフレーズは良かった。ズキュンときた。
「こういうときは、落としどころを逃したらダメなんですよ」
そういうもんだ。
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良い。
若森さんが独身一人暮らしを謳歌している様子がいい。
経費を自分の裁量で扱える身分になった事がないので、実社会もそうなんだろうなと今更ながら思ったりする。
ドラマ、良かったのを再認識。