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悪ふざけの結果の脅かしっぷり(いや実際そうなるはなしなんだけれど)が圧巻。あとはまあ、そうなんだけれどね、という感じ。
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グリーの社員が書いた本。
屁理屈も多いが、納得できる内容。
巻末の質疑応答がおもしろい。
ネットで炎上したらの対処法が興味深い。
謝罪する、削除せず打消し線。
ネットでの不用意な言動は、家の玄関先で騒いでいるのと同じ。個人情報を全開にしていないのに特定されてしまう怖さ。
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ネットは危ない? 危険?
痛快な本。インターネットやSNSの害から子どもを守ろうとしてくれる大人たちは、インターネットやSNSがなければすべて解決すると思っているのだろうか。インターネットもSNSもスマホも道具であり、使う人間次第なのだ。ネットがなかった頃にネットいじめはなかったけど、いじめはあった。スマホがなかった頃にながらスマホはしてなかったけど、代わりに本や新聞や何か別のことをしながら歩いていた。
炎上の対策も書かれている。玄関の扉に書けないことはSNSに書かない。炎上してしまったらすぐ謝るなど対処が大事。交通事故だと思えばよくわかる。
面白いのは、すぐネットやスマホを悪者にして何か問題にしたがる人に対する姿勢。問題を解きほぐし、弊害を見抜き、対処方法を考えて提案する。それはネットの世界だけでなく、どんなことにも大切な姿勢だ。これはインターネットについて書かれた本だが、大人がつい禁じそうなすべてのものに対してこの姿勢を持つべき。
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『大人を黙らせるインターネットの歩き方』
著者 小木曽健
ちくまプリマー新書 2017年
探検ドリランドなどで有名なグリーで働いている小木曽健さんがインターネットとどう付き合っていけばいいのかを書いた本です。
内容は最初に世間によくあるインターネットの意見に関して一つずつ小木曽さん自身の意見を述べていく形を取り、次に小木曽さんがしている講演会を文字起こししたもの、最後に講演会の最後の方にやっているというどんな質問にも即答する質疑応答の時間をもじ大越で書いている。
この本ではインターネットとどう付き合っていけばいいのかを書いているが
一番印象に残った箇所を引用する。
実はインターネットって、全ての家の玄関の「外側」なのです。パソコンもスマホもタブレットも、SNSもLINEもアプリも、ゲーム機もメールも、ネットにつながっているものは全て、家の「外側」です
しかも、その「外側」には特徴がありましたよね?何かアホなことをやらかせば、絶対に身元がバレる、ネットはそんな場所です。家の「外側」で、身元が確実にバレる場所ってどこですか?_自宅玄関ドアですよ。これがネットの正体、これがネットの限界です。
ネットをこのように意識すると変にネットを特別視することなく、リアルとのつながりを意識できる。
この本にも書いてある通りに、変にネチケットや情報モラルというネット特別のルールがあるかのように錯覚してしまうが、本当はそうではなく、ネットはリアルと地続きであり、リアルでやっちゃいけないことはネットでもやっちゃいけないということを意識するのが重要なのだろう。
そして、小木曽さんはSNSというものを本書でこのように定義している
人と人を結びつける
その結びつきを強くする
この2つの条件でSNSは完成してしまうそうだ。
またSNSでいうと炎上が問題となっているが、小木曽さんによると炎上は2人の人間がいればできてしまうそうだ。そのうちの1人はその炎上を受けてしまう本人なので、実質1人で炎上というのは可能なのだそうだ。
例としては1人が問題のある動画を流す、そしてそれをみたもう1人がこれはやばいなと思い掲示板などに拡散する。これで炎上は可能であると書かれている
この炎上にとって一番重要なのは事態の沈静化であるが、この本にはその方法も書いてある。もちろん万能ではないが、知っておいて損はないだろう。
1つ絶対にオリジナルの投稿は消さない
2つ素直に謝る
3つ迷惑をかけた相手へその後どういう対応をしたのかをわかる形で示す
4つ自分を非難した人に対して、「馬鹿なことだと気づかせてくれてありがとう」という感謝
このような手順であれば、最悪の事態は防げるだろう。
なんにせよ、私たちは手元の便利な機器から繋がる無限の空間からは逃れられない。ならば、少しでもうまく使うために、知って考えて、そして行動することが重要なのだろう。