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「死」というと不安や恐怖など、マイナスのことばかり考えてしまいます。 ただ、嫌なことばかり考えていても、何も始まりません。 個人的な話になりますが、最近は、 病気をたくさん抱えてしまい、寝たきりに近い状態になってしまった母のことを特に考えてしまいます。
正直、死までそんなに遠くない状況でしょう。 それは、ようやく覚悟ができてきたものの、 気持ちをどうしていいのか、 長男として何をしてあげることがいいのか、わからず、 毎日のようにモヤモヤしていました。
そこで、これまで別の本でご一緒してきて、 生き方について、たくさんのことを教えてくださったシスター・鈴木秀子氏に 死との向き合い方をテーマに、本を書いていただくことにしました。 きっと、私のような悩みを抱える人は、全国にたくさんいらっしゃるはずですし、そんな皆様にもお役に立てればと、思ったからです。
これまでも「死」を考えることをきっかけに「よりよく生きる」ことを説いてくださった貴重な本に出合ってきました。 でも、「限られた時間で、美しく精一杯生きましょう」ということをうたっていることは多いものの、
自分にはハードルが高すぎました。 「精一杯生きる」以外に大事なことがありそうなのに、 そのあたりがあまりわからなかったりもしました。 そこで本書では、ハードルを低くするために、 簡単に実行に移せるための「簡単にできる心がけ」もぜひ入れたいと思い、 その希望は果たすことができました。 「死」が教えてくれることも、
なるべくバリエーションに富むようにもしました。
「死」と戦ったり、不安や恐怖や悲しみを抱えるすべての方に多少でもお役に立てましたら、とても嬉しいです