投稿元:
レビューを見る
著者の短編集を初めて読みました。
意味のわからない短編がとにかく多かった(笑)読み返せばわかるのかな………
最後の「二年前のこと」はおそらく「掏摸」と思われる作品にまつわる物語で、読んでよかったと感じた。
投稿元:
レビューを見る
繋がっているのか繋がっていないのか超短編。
リアリティのある部分やエグい部分が、今まで中村文則さんの作品を読んでの印象です。
途中からパラパラ読みに近い感覚で読んでいたのですが、なんとなく内容は入ってきました。
パンチはないかもしれないです。
中村文則さんの作品は性描写が結構リアルですね。
投稿元:
レビューを見る
実験的小説を含め、さまざまな作品が収められた短編集。とにかく生きること、なんとか生きていくことがテーマのように感じます。「妖怪の村」と「晩餐は続く」が特によかったです。
表題作の「A」は続く「B」とセットになっていて、戦地で切り離され、それでも生きていかなくてはならない人々の孤独に圧倒されました。こんな経験をしたら、生きて帰っても決して誰にも話さないだろうと。
ここ数年、戦争経験者の高齢化によって話が聞けなくなっていると言われていますが、身近な経験者は何も語らなかった、という話も聞きます。どれだけ言葉を尽くしても彼らの苦悩をあらわすことはできないのだろうと、この短編集を読んで思いました。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに中村文則作品読みたいなぁっと思って適当に手に取ってみた、短編作品だとも認識なく。
2007年から2014年に発表された短編を集めたもので、非セクシャルな作品、安部公房を彷彿とさせるシニカルで不思議な作品、個人エッセイのような作品と幅が広い。今まで読んだ作品が鬱々として内省的、自滅的な印象が強かったので、こんなに幅の広い作風を使い分けることができるなんてびっくり。もちろん元々好きな作家だったけど、さらにハマってしまいそう。
甲乙つけがたい作品が並んでるけど、個人的には『嘔吐』。主人公の精神的に周囲と隔離している心境、内に秘めている狂気がぞくぞくっと伝わってくる。もしかして、この主人公って。。。怖っ!と想像力駆り立てられる。
『善は駄目な人間を引き寄せる』。。。悪サイドからの理不尽な言い訳に聞こえるけど、結果があるならば理由は何でもいいんだよなぁ、常人にはどんなにでたらめに思えても。
投稿元:
レビューを見る
中村文則さんの本の中では初めて短編集を読んでみた。
正直解釈に難しい話もあって「???」になる時もあったが、あとがきで”意味が分からないという体験が可能な話”と書いていたので合った読み方だったのか、、。
話の中では妖怪の村・Aが特に面白い。
中村文則さん!!って感じがする。
蟹や鶴が放った言葉は解釈が合っているのか分からないが、"人生ってそんなものだよね""自分が欲しいと望む夢や願望、自由といったものよりも「楽」は遥かに手にしやすい反面、自分が望んでいたものには大きくかけ離れるという事を理解しないといけない"といった当たり前だけど当たり前に思えてないところがささった。
投稿元:
レビューを見る
「一度の過ちもせずに、君は人生を終えられると思う?」女の後をつける男、罪の快楽、苦しみを交換する人々、妖怪の村に迷い込んだ男、首つりロープのたれる部屋で飛び跳ねる三つのボール、無情な決断を迫られる軍人、小説のために、身近な女性の死を完全に忘れ原稿を書き上げてしまった作家―。いま世界中で翻訳される作家の、多彩な魅力が溢れ出す13の「生」の物語。
投稿元:
レビューを見る
短編集。
『二つの車両』はなんだか不思議な魅力のあるお話。
『三つのボール』は、脈絡のない夢のようなお話。
全体的に私にはよくわからなかったけど、なぜか最後まで読まされた。
投稿元:
レビューを見る
戦争をテーマにした表題作と、慰安婦について書いた『B』は、尋常じゃない、尋常じゃないといられない日本兵の気持ちがリアルだった。この2つだけで良かったんじゃないか・・・。他は賑やかなのに暗かったり、抽象的とも言えない訳の分からないものだったり、ただのありきたりなエロだったりして、うんざり。
投稿元:
レビューを見る
理解力のないわたしには難しかった...
抽象的な話があったり、そもそも女性のわたしには男性の心理は難解で中々共感できるものではありませんでした。
ただ、露骨にいやらしくない表現の官能小説を求めていたので「蛇」は良かった!これだけまた読み返したいです。
投稿元:
レビューを見る
短編集なので様々な「色」の話がある本。
ボールの話はちと難しいが、スプーンの件は何となく性的な意味なんだろうとは感じた。
投稿元:
レビューを見る
中村文則さん3冊目。
3作選ぶなら「妖怪の村」「信者たち」「晩餐は続く」
5作なら「セールス・マン」と「体操座り」
「A」か「B」かだと、どちらかといえば「B」
「妖怪の村」時代、経済、災害、犯罪、信仰…多様に読める現代的な今昔物語だと感じた。相手にとって大事なものだと信じてリスクを抱えて大切にしていたものが、時間を経て相手にとって大事なものじゃなくなっていた、感謝されることもなく呆気なく見放されてしまったという喪失感に注目して読んでみた。
「信者たち」信仰の無純と矛盾。最後の会話の展開で続きが読んでみたいと思った。
「晩餐は続く」聡明な婦人!この類いが好きなわけではないのだけど、癖の強さに贔屓してしまう。
「セールス・マン」憂鬱を交換していく物語。展開が面白い。長編は遠慮したいけど小出しの「セールス・マン」にまたどこかで出会いたい。
「糸杉」解説と解釈が違かったみたいだけど、
ゴッホが熱中し、惹きつけられた糸杉に託された想い。主人公が女の後ろをつける行動とその女のたどり着く場所。主人公が糸杉の絵に惹かれている理由。ゴッホの真相はわからない。けど、それに触れた気がした。
「嘔吐」物語を進行しているようなセミとパトカーのサイレンの描写が気に入っています。
「体操座り」「そーれ〇〇〇〇だー」は読みながらどんびきする人もいるだろうけど、別紙にあった小見出しの方も同時に思い出してしまうポテンシャル高めなセリフだと思っている。
「A」「B」少し攻めている描写もあり、読み取れるところだけ読んだ感想だと「A」の社会的な優劣を連想させられた。私から見たら狂った感覚だと思うけど当時の時代や環境だとその人の感覚も普通なのかもしれない。「B」の感情や同情だけではあらわせない人情。
貧しさやポテロングへの執着、目の下のクマ…Nシリーズ、中村文則さんという人物が何通りにも読める作品集でした。
投稿元:
レビューを見る
初作家さん。私には独特すぎる世界観だった。最初の2編は特に難しかったが、読み進めるうちに慣れてくるのか面白味が出てくる。この人の長編はどんな世界観になるのか読んでみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
独特の世界観のある短編集。
中村文則さんの性描写は秀逸。
戦争の歴史をテーマにしたA、Bは、静かにじっくりとこのときの歴史をふり返ることができる。
投稿元:
レビューを見る
抽象的すぎて私には理解できなかった。
初めの2篇だけなんとか読んだが、眠くてたまらなかった。
途中だけどこれは読めないなと思って、図書館に返却してきてしまった。
投稿元:
レビューを見る
短編集ですが、すごく読みにくくて3篇読んで脱落しました。ちょっとよく分からない世界観で、作品によってはちょっと顔をしかめてしまいそうになるものもありました。再読することも無いかと思われます。