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ドラマ化した小説だったので、エンタメ系のお仕事小説かと思いこんで、読まず嫌いをしていたが、全くそんなことはなく、本屋さんの苦労や書店員さんの純粋な本を愛する気持ちが詰まった、本好きの心を擽る作品だった。
今回は、書店を閉店させること、ラノベのアニメ化などのメディアミックスの難しさが焦点となって物語が進んでいく。
この作品を読んでいると、一つの作品が本の形になって、本屋さんに並んで、それが読者の手に届くまでに、たくさんの人たちの作品に対する愛情が介しているんだな、とつくづく思った。
たくさんの本が出版され、読者の手に渡るのは、ほんの一握りの作品。そんな奇跡的なものが今私の手の中にあると思うと、今読んでいる本がとても愛おしく思えてくる。
このシリーズを読むことができてよかった。
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今回はコミック、アニメという内容がもりこまれていてそちらにあまり興味がないので内容的にはあまり面白いと思えなかったけどお仕事小説としてはシリーズで読んできてキャラクターも分かっているし引き込まれてあっという間に読了できた。そしてまた彩加の沼津のブックカフェがどうなるのかもう気になっている。
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前作の続きっていう感じが強いけど、ほんとハラハラする(;_;)書店の閉店も、そこから生まれた作家さんも、はたまた編集も、色々な気持ちが分かって辛いけど、良い終わり方だし、このシリーズはいつでも前向きな気持ちになれる。
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彩加が店長を務める本屋が閉店の危機。
田中くんのラノベが漫画化・アニメ化に、といい方向に行くと思いきや、編集長である伸光が製作者達と折り合いがあわず、伸光が苦労する。
本の内容はどんどん入り込めて読み進められたし、本が漫画化・アニメ化するという過程を少し見れたようでよかったが、彩加にも伸光にも重い危機がせまり、読んでてつらかった
でも最後は、彩加も伸光も田中くんもハッピーな方向に進んでくれてよかった。
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彩加と伸光のお話。シリーズ4の続きだった。
それぞれの葛藤が描かれていた。彩加の展開は切ないけどそれだけじゃなかったからホッとした。
次が完結編。楽しみだけど、なんだかさみしい。
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シリーズ第5弾に続き、駅ナカ書店の店長・彩加と、ラノベ編集長の伸光が中心の話。どちらもようやく仕事が軌道に乗ってきたと思ったところで、書店の閉鎖決定、担当作品のアニメ化をめぐる難題・トラブル発生など、気の毒なくらい試練が多い。そんな中で、落ち込み・迷いながらも書店員やバイト仲間とのやりとりや、作品への熱い想いなどから少しずつ前を向き、進むべき道を見出していく。
前作よりもさらにディープな出版・編集・アニメ業界の複雑さ、作品ができるまでの大変な道のりがわかって面白かった。
あと、閉店が決まった彩加のお店に理子が来店してくれたのが嬉しかった!短い登場だったけど、ベテラン書店員ならではの貫禄と温かみがある。
すっかりシリーズ後編の主役になった、彩加が静岡に帰って叔母の書店をどんな本屋さんにするのか次作が楽しみ!
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ああ、もうすぐこのシリーズが終わっちゃうのは。。
もったいない。
今回も、私に必要なことがたくさん書いてあった。
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田中君化けたなあ。
原作とコミカライズの作家さん同士仲良いって
仕事やりやすいと思うけど
編集者の度量が必要なのね。
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今回はお馴染みの書店員ならではの苦労と喜びに加え、安易な売れ筋路線を選びがちな昨今のメディアミックスに対する碧野さんの考え方が強く出ていた印象。
田中君を始めとしたアルバイト陣の成長譚も良いけれど、日頃から売れ筋だけを意識した没個性な商品やサービスが氾濫する世の中を残念に感じているので、拘りを持つ小幡氏の姿勢に強く共感しました。
レビューの点数やいいねの数に消費が左右される現実を全否定はしないものの、今はちょっと行き過ぎているように思います。
その意味ではトルコパンと拘りのセレクションが売りのブックカフェというエッジの効いた店を、しかも沼津で立ち上げることができるのか、この先が楽しみです。
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要旨
彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり…。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。文庫書き下ろし。
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なんか、熱血感すごくなってきた、て感じ。
元々そういう作風だし、それが小気味よくもあるんだけど、なんというか、ビジネスてそんなもの??と思わず突っ込みたくなる場面多数。
...しかし、まぁ、意外とそんなもんなのかもしれない。
閉店のあり方にもいろいろあるのよ、ってことが、吉祥寺の話を思い起こしながら読むと興味深かったかな。人生の数だけ、パターンはある、よね。
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ラノベはあまり読んだこともなく、興味が薄いので共感しにくい所はあるが、コミックやアニメ化にあたってのスタッフの葛藤がリアルで興味深いです。設定に奥行きがあるというか、リアルな感覚がします。しっかりした設定の賜物でしょうね。ラノベ作家の田中くんはやはり小幡店長に心寄せていたのかな?真相は語られず。
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面白い!書店ガールの中ではこの巻が一番好きでした。
田中君の恋の行方・・・アグレシカと翔也と重なる。
木幡編集長、最後に気がつきましたね!
以下、本文より
会社の論理に従って、唯々諾々と閉店にできるほど、私は取手の店の仕事をいい加減にはしてこなかった。一生懸命やってきたから、悲しみは深いのだ。会社の決定に怒りを感じるのだ。
でも、どうせ短期間で閉店になる店なら、いい加減にやっていればよかった、とは思わない。取手の店を作るために考えたこと、行動したこと、スタッフとの関係を築いたこと、どれもみな自分の財産だ。
それで得た経験は私だけのもの。会社も消すことはできないのだ。
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2020.10.4 読了
ふたつの話が 交互に進行してゆく。
途中からどちらの展開も
目が離せなくなってきて、
どんどん引き込まれました!
ラストの方では 涙が出る、出る。。。
よかった!
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現在、自分の仕事でほんっまにメンタルがよわよわなので、正直前半部分はきつかった…(笑)。
それでも面白いのでさくさく読み進めるんやけど、とにかく前半はあっちこっちで「うまくいかない」ので、そうよね、仕事ってそんなもんよね…てなった。
でも、たぶん、著者なら、最後まで読めば「よし、やるで」て思いたくなるような展開を用意してくれるはず! の、一心で読んで、結果、こちらの予想以上に「わたしもがんばろう」て思えたし、泣きそうになった。
そうか、仕事でしんどいというのは血を吐いて倒れるくらいまで行かないとあかんのかな、と、思ったのが小幡さんのくだり。
宮崎さんのくだりでは、二年ちょっとやってきた仕事をさっぱりなかったことにされるむなしさに、めちゃくちゃ共感した。
そうか、二年ちょっとでもここまで思うところがあるんや。
わたしは五年ちょっとやってきたことが今、さっぱりなかったことになってる。
ただの事務職やったけど、五年やったことに、自信を持ってもいいのかも、と、思った。
わたしも勇気を出して、今まで責任と愛着を持って、真摯に仕事をしていたということは伝えようと思う。
そしてこのシリーズも、次巻で終了と知ってちょっとショック…。
でも、そりゃ、そうよね。むしろあっちこっちの話をたくさん書いてくれて読ませてくれてありがとうやんね!
次巻も予約した。たぶん、また、読んだら「わたしもがんばろ」て思える気がする。
そういえばこのシリーズって、(わたしにとっては)自己啓発本よりもずっと、自分に自信を持とうと思えるんやから、不思議な話やな。
(自己啓発本を否定するわけではなく)