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宮部さん以外は初読みでした。どの作品も面白く読みました。宮内さんの結末が一周回って宮部さんに引き継がれ、楽しめました。
心を抑えて生きる辛さや、奥底に潜む感情の恐ろしさなど、人より怖いものはないと考えさせられる物語でした。
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ややホラーめいた雰囲気の作品が多いアンソロジー。それぞれの物語はもちろん単独で読めるものばかりなのだけれど、ちょこっと繋がっていたりもします。
お気に入りは薬丸岳「わたし・わたし」。あの人のシリーズなのにまさかのホラー展開? いやだけれどきちんとミステリにもなっているし。そうかそういうことだったのか。だけどあの子があの後どうなってしまうのかちょっと気がかりです。
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5人の作家によるアンソロジー。その5人が豪華というだけでなく、予めテーマは決めず先頭の宮部みゆきさんの作品を主題として後に続いていくという珍しい作品。もうこれだけでも読む価値があると思う。
人が人でなくなる様や、人の欲望(業)の深さ、人の思いあがりなど、人間の闇を見せつけられるミステリー。「人のかたちをした別のなにか(化け物)」をつきつけた宮内さんの作品が、バトンを受け継いできた最後の締めにぴったりでアンソロジー作品として完成度がとても高くなっているような気がする。
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繋がっていくアンソロジー、とても新鮮だったけど、ホラーとしては少し物足りなかったかなあ。でも、人間の欲望の闇を見せてくれたのは確か。本当にすぐそばで起きてそうです。
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そっか。ループしてたんだなぁ...。
ホラーでした。
紛うことなきホラーでした。
夏目さんでホラー。台湾でホラー。
そして『だるま』に戻る。
辻村深月さんのぞわぞわ具合も秀逸でしたが
やっぱり宮部みゆきさんのは格が違いました。
薬丸岳さん、東山彰良さん、宮内悠介さんのも怖かったんだけど
ぞわぞわではなかったな。
なんというか最初の2編とは肌触りが違う。
この差はいったい何なのでしょうね。
書き手の性別くらいしか思い当たりませんけどね。
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アンソロジーとは知らなかった。
歴史を背景にした小説かと思いました。だって東宮ですよ。
宮辻という薬師の人の話かと(笑
宮部みゆきさん、辻村深月さん、薬丸岳さん、東山彰良さん、宮内悠介さんとバトンが渡ります。
それぞれ個性があって面白かった。でもやっぱり宮部みゆきさんは絶品でした。
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ホラーよりも怪異としてのお話だと思う。
希望や願望という本来いい方向に働くべき欲求は
一度歪むとよくわからないものに変化してしまう。
なぜ歪んだのか、歪ませたのは誰か。
一番怖いのは人間とも言いたくないし
環境のせいにもしないから
後味は苦く残る。
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短編集で、それぞれが独立した内容で読みやすかった。
自分の中で面白かった順番は、
①辻村深月
②薬丸岳
③宮部みゆき
④東山彰良
⑤宮内悠介
でした。
辻村さんのは、「真面目教」「旅行のための旅行」など、ここのに残る言葉があった。
薬丸さんのは、最後に指輪の真相がわかった時、ゾッとした。
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宮部みゆきを筆頭とした、売れっ子作家5人によるアンソロジー。首を傾げたくなるタイトルは、各作者の名前を一文字ずつつなげている。
前の人の作品からモチーフをバトンタッチして短編を書き下ろす、という一風変わった趣向にひかれて手に取った。しかも、普段から読んでいる作家ばかりなので、その人の持ち味が競作を通してどんな風に出てくるのか、とても興味深かった。
トップの宮部みゆきが打ち出したダークなホラーテイストが受け継がれ、母娘の心理をえぐる辻村深月、得意な犯罪ものを盛り込む薬丸岳、台湾の泥臭さをベースにした東山彰良がそれぞれ魅力を発揮する。最後の宮内悠介はやや毛色は異なるが、力技で宮部とつなげて輪を閉じた。
ひとつひとつの短編の完成度も高いことに加え、全編を通しての遊び心が楽しめるこの企画、ぜひ他の作家たちでも読んでみたい。
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ホラー・ミステリーのアンソロジー。簡単に読めるので、気分転換にオススメ。特に面白かったのは辻村深月さんの作品。最初は、よくある母と娘のすれ違い、毒母の話かと思ったが、後半にいくにつれてミステリー・ホラー要素が出てきて、ゾクッとさせられた。
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へー。アンソロジーってこういうのなのか。
勉強しなきゃと思いながら、1日で読み終えてしまった。
基本、ホラーは避けたい。
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宮部みゆきさんの書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろし……今をときめく超人気作家たちが2年の歳月をかけて“つないだ”ミステリーアンソロジー。
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「人・で・なし」宮部みゆき 「ママ・はは」辻村深月 「わたし・わたし」薬丸岳 「スマホが・ほ・しい」東山彰良 「夢・を・殺す」宮内悠介
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一斉に同じテーマで書くのではなく、できあがった前の作品を読んでから自分の作品を書く、というリレー形式で書かれているので、前作から何かしらの要素を引き継いでいたりするのも興味深い。個人的にホラーは好みではないのだが、この程度なら拒否反応は起こらない。ただ、想像するとますます怖さが増し、目を閉じるとふと情景が浮かんでしまったりして困る。日常に何気なく紛れ込んでいそうな気にさせられるのも背筋が寒くなる。怖がりつつ愉しんだ一冊である。
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初めは宮部みゆきさんが又 江戸時代の薬園舞台のミステリーを出したんだなぁ と思っていた 笑。名うての作家がバトンタッチしていくホラー短編集でタイトルは単に作家達の頭文字を繋げただけとは。宮部みゆき 辻村深月 薬丸岳 東山彰良 宮内悠介、しかし流石に名だたる面々がリレーしただけの事はある。各編末の 作者の言葉 もそれぞれ興味深い。短編とは言え5人各人の個性が色濃く反映されていて読み応えあるアンソロジーになっています♪一粒で五度美味しい とは行かず三度ほど美味しかった...
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辻村深月さんの新刊案内で知った本です。
このタイトルはなんと読むんだろう?と思ったら、作家さんの名前の頭文字を順に並べたのね(^^;)
アンソロジー
リレー形式とは後で知りました。
辻村さんのを先に読んでしまって、そのあとの作者の言葉を見て(^^;)
ミステリー、ホラー系です。
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5名の作家さん達のリレー形式のミステリー&ホラーのアンソロジー。
みなさんさすがに巧い。
前の作家さんが描かれた物語のモチーフを、いい塩梅に引き継いで次の作家さんへ繋いでいく。
それぞれの主人公が遭遇した、ちょっと不思議な体験談。チクリと刺すようなラストの余韻でゾクゾクする。
そして5番手の宮内さんのラストで、1番手の宮部さんと再び繋がった時、じわじわと感動が押し寄せる。
個人的には辻村さんと薬丸さんの短編が好みだった。
それぞれの作家さんの「あとがき」も面白かった。みなさん苦労しつつも楽しまれていたみたい。
作家さん達のバトンを、また他の作家さんへも繋げていって我々を楽しませてほしい。
みなさんお楽しみの記念写真はきちんと撮れたのかな?
5人のはずが6人になっていたりして…。