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いろんな作者の作風が味わえるので良い。
内容はどれも浅いけど。
1話15分もあれば読めるので、通勤で読むのに適しているでしょう。
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一冊の本で色々な作家と出逢い、そこから好きな作家の本を読む事を勧めてみようという思いがあったのですが、同じ作家の作品でも短編と長編はテイストが違いますね。
でも、こういう形の本でたくさんの作家を知るのはありかな?
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人気作家陣が「少年」をキーワードに紡いだ短編作品9本を収録したアンソロジー。家族や友人との関係に悩む繊細な心情や、背伸びするいじらしさなど、少年の魅力がぎゅっと詰まった1冊。
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少年がキーワードと聞いただけで、魅力的だと思えてしまうのはどうしてだろう。少女にも少女にしかない魅力があるのだが、少年というものは、さらに純粋で一途で幼くて、背伸びしたがりで、単純明快で、屈折している。おそらく大人になって振り返ると、ばかまるだしで赤面する以外ない年頃なのではないだろうか。そんな少年にも、さまざまなパターンがあり、本作にもそんな彼らがぎゅっと詰まっている。愉しくて、微笑ましくて、きゅんとする一冊である。
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「どこにでもいるんだよ。『それってダサい』とか、『これは格好悪い』とか、決めつけて偉そうにするやつが」
「自分が正しいと信じている。ものごとを決めつけて、それをみんなにも押し付けようとしているんだ。わざとなのか、無意識なのか分からないけど」
図太くないうえに、誰かに上手に責任転嫁できるほど器用でもない。でも、しょうがない。これが、わたしだ。
不器用でも、生真面目でも、融通がきかなくても、わたしはわたしを生きるしかない。
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伊坂幸太郎の”逆ソクラテス”があまりに良かったので、
新刊の”ホワイトラビット”も読みたくなった。
この少年の聡明さは加害者(父親)の息子という状況からきているのか…。クラスメートの男子が(先生にも軽んじられてる頼りない子)がプロの野球選手に誉められてほんとに野球選手になれたのはこの少年の講じた策が効いたのだろうし。
ラストにすべてが集約されていく感じが好き。
でもチンピラにはなっていたというのはほんとなんだろうか…。
奥田英明の”夏のアルバム”も良かった。
ナオコーラと石田衣良はいまいち入れなかった
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少年を主人公とした短編集。未完成であり、常に変化をしている少年をどのように描くかは作家の腕の見せ所だ。売れっ子作家の共演であるので読んでいて飽きない。それぞれの作家が少年をどうとらえているかが分かる。偉そうなことを言えばどれもが一面をとらえているが、どれもが嘘っぽい。壇蜜のあとがきも秀逸。
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「少年」がテーマのアンソロジー。
小学生から高校生までいろんな少年がいました。
伊坂幸太郎の安斎少年の鋭さと、
あさのあつこの光一少年の親しみやすさとギャップのミステリアス感、
小川糸の薫少年の利発さやさしさ、
が、とても好みでした。
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読んでいる間中、なんか「全力少年」がずーっと頭の中で流れてた。
でも少年はよくわかんないなーってのが正直な感想。
どれも悪くはないけど、ずごくよかったってほどでもない。
朝井リョウくんのは途中で「世界地図の下書き」だって気が付いてちょっと感動した。
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井坂さんが始めにガツンと来過ぎて。。。
天才かよぉってなって。
もちろん井坂さんだけじゃない。
インパクト強かったのは「正直な子供(子ども、かも)」山崎ナオコーラさん。
なんかこう、後味が良くなくて・・・よかったなあ。
小川糸さん。
とても好きだ、とても好きだ。
壇蜜さんの解説も、僕が存じ上げなかっただけで、
賢い方なんだなあって。
短編集はいろんな味が味わえるところが魅力だなあ
ドロップみたいな。
好きな味も普段食べない味もあって
全部込みでドロップの楽しみだもんなあ。
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伊坂幸太郎、あさのあつこ、佐藤光晴、朝井リョウ、柳広司、奥田英朗、山崎ナオコーラ、小川糸、石田衣良という豪華な作家によるアンソロジー作品です。
どの短編も、タイトルの通り「少年」がテーマで、中学生や高校生(場合によっては小学生)の男子が主人公となっており、その頃に体験していた思い出や当時の気持ちを振り返りながら読むことができました。
どの作品も短いながらも読みごたえがあり、中高生だけでなく、昔「少年」だったすべての男性が楽しめる作品ではないでしょうか。
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逆ソクラテス
伊坂幸太郎
顔を洗って、ちゃんと自分の目で見てみろ。
下野原光一くんについて
あさのあつこ
リアルなものとファンタジーな事がうまいこと絡んで表現されて気持ちいい。でもこの星の環境に対応できなくなっただなんて 笑
四本のラケット
佐川光晴
子どもの事よりお父さんの思いきりに憧れてしまう。でもこんな父親の子どもだから何でも思いきりしないと気が済まない性格なんだろうね。
ひらかない蛍
朝井リョウ
子どもは子どもで考えている。大人の勝手な基準で子どもを判断してはならんのや。
すーぱー・すたじあむ
柳広司
よくわからなかった。
夏のアルバム
奥田英朗
自転車の補助輪と親戚の伯母さんの病気。
正直な子ども
山崎ナオコーラ
太っちょの栄君。と
不器用な子にはさみを担当させたのは誰?駄目じゃない
って担任にいわれてしまう子。
そうゆう人が教師でいて何の問題も起こらなかった日本。
良かったのか悪かったのか。
僕の太陽
小川糸
お母さんと2人だけの生活。
母は太陽。
跳ぶ少年
石田衣良
エロいんだよ この時期は。
無意識だと思い込んでいても。
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短編という限られた中で、ひとつひとつの物語がとても立っていたなあという印象。世界の狭さ、不可解さ。幼なくて儚くて愛しくて不安定。それぞれ色があって、すべての話で以って“少年”を感じることが出来た。
あとこういう様々な作家さん参加型の短編集は、文章の雰囲気や描き方に違いが感じられるので面白い。
特に、伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」、小川糸さんの「僕の太陽」とても好き。
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「少年」にクローズアップした短編集。
思春期で不安定な心や身体、自分一人では生きられない・自由に居られないもどかしさ、その全てがほろ苦く甘酸っぱいものでした。
「少年の世界」をこっそり覗いてしまった……というソワソワした気持ちになりました。
ラストの『跳ぶ少年』(石田衣良)が生々しくてとても良かった……
少年の気だるさと苦痛、全てが色褪せてしまった感覚、そしてそれを繕うことなく裸のまま写そうとするカメラマンの女性。
心身ともに裸になった少年は美しいだろうな。
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何といっても、伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」が良かった。冒頭のシーンで、テレビを消した男が何を思ったか、が気になる。
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個人的には逆ソクラテスが特にお気に入りです。
小学生の頃を振り返ると、個人的には目上の人の意見・考えは正しいと信じている節があったなぁと今更ながら思います。親・先生が良いと言ったら良い、悪いと言ったら悪い。
安斎君ほど主張が強かったら疎まれるかもしれないけど、子どもの頃こそああいう強さが必要だよなと思いました。