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日本の司法制度。懲罰の妥当性。
殺人と傷害致死。
殺人犯の無期懲役。改悛の情が認められれば、仮釈放で出所できる。
殺された遺族達の苦悩と虚無感。
この類の本を読むと、本当救われないとしか思えないな。裁判。不完全な人間が不完全なシステムで不完全な裁きを下すのだから、結果は不完全な結果になるのは必然だな。
贖罪の在り方が問われる一冊。
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そういう物語だったのか〜
一つの事件から明らかになっていく20年前の隠された事実。
背負ってるのは虚ろな十字架。なんだか共感できた。
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被害者の遺族にとっては例え死刑と判決が出たとしても、
ただの通過点にすぎず、
被害者が二度と返って来ることのない心の痛み。
それをどこにぶつけて良いのかとても苦しみます。
とはいっても死刑と下されなくても終身刑でも罪を償うために
毎日刑務所の中で生きていると思うと矛盾する気持ちも分かります。
どんな判決が出るにせよこの作品によって
死刑制度ということを考えさせられました。
罪を犯した時の償い方とはいったいどうしたら良いものかと
頭を悩まされこれは永遠のテーマかとも思います。
この作品では死刑制度についての答えは
東野さんとしては導いていないですが、
このような作品を描かれたことのよって読者をはじめとして
多くの人にこの問題を投げかけているかとも思うので
そこからまた生まれる何かがあるかとも思えました。
一番良いのは罪を犯さないことが一番良いことなのですが。
重いテーマを扱っていますが一つの事件から意外な方向へと広がり、
複雑に絡み合った人間関係で構成されていて
とても読み応えのある作品でした。
ミステリー小説というよりもやや社会派な部分も楽しめました。
以前読んだ「手紙」の作品で犯罪加害者の家族の事を少し思い出し、
家族の絆や罪を償うということも重ね合わせながら
この作品も読み、このような難しい作品も東野さんは上手いなと思いました。
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色々考えさせられた。赤ん坊を殺した事は、二人の罪だし、許される事ではない。かといっても、殺人者すべてが、死刑なるべきではないと思う。犯人にも、諸事情があると思う。石田さんの「北斗」を読んで思った。
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いいぞ~これ。
みんな不幸になってしまえ。
どいつもこいつもめちゃくちゃになってしまえ。
犯罪者更生システムについては特に一家言あるわけではありませんが、強いて言うならば、更生するまで外に出すな、年数定めて何年以内に更生が認められなければ死刑、でいい。
贖罪ってなんだろうね。 「誠意とは、言葉ではなく金額」とはあまりにも有名な台詞だけれども。
考えることをやめるのが一番いいんだよね。文明の発達とは思考を停止することである。
なに言ってるかよく分からなくなってきたが、要は、みんな不幸になってしまえ、ということである。
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重い、考えさせられるお話だった。死刑は無力だ。という帯の言葉がずんと心にのしかかります。犯罪がない世の中になればいいのにな。
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なかなか東野作品では重いテーマなのかな。解決スッキリ感はあんまり無くて、母親の立場として、犯罪に対して重く受け止めました。
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綺麗に回収されていく伏線が気になり、一気に読んだ。
ただ、読まなければよかった、とも思った。
事件は解決しても釈然としない。
重い気持ちだけが残った。
興味深く読めたけれど、読後の爽やかさはゼロなので、星は3つ。
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如何なる理由であれ人を殺めたことのある人間は、どうすれば償えるのか
刑に服すことで償えるのか
死刑になれば遺族は救われるのか
どんな形で償おうと、遺族は救われない
この世からいなくなった人はもう二度と帰ってこないのだから。
人が人を裁くには限界があり、永遠と答えは出ないのだろう。
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重い重い話で、なかなか読みすまなかった。
まるで嫌いな食べ物を噛み締めていて飲み込むのに時間がかかる、みたいな感覚。
初めはバラバラだったひとつひとつの事実が、だんだんと繋がっていって一気に紐解ける時は非常に爽快だったが、読了後もこの重すぎるテーマが頭から離れず、全くスッキリしなかった。
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死刑制度というテーマを犯罪被害者家族・加害者家族の両方からの視点で描きあげている。重たすぎるテーマなのに、軽快なテンポで読ませるのはさすが。
死刑を望む被害者家族。ただし、死刑が本当に罪を償うことになるのかという事は疑問。罪の認め方や償い方、どう罪を背負って生きていくか。絶対的な答えが無い問いに対して、色々と考えさせられる。
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「刑罰」の矛盾、理想と現実のギャップを突き、真の「償い」とは何かを問い掛ける話。予想に反し、死刑制度そのものが主題ではなかった。少しホッとするラストだが、登場人物のその後を考えると複雑な気持ちになる。最後の刑事の言葉が全て。
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被害者、加害者の両者に感情移入できるように構成されていて、
その上での問題定義。
さすがだな。。
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東野圭吾さんの新作だけあってどこの書店でもどかーんと目立つところに置いてたのは気になっていて。彼が買ってくれたから読んだ。
2日くらいで読み終えるほど、読みやすいけど(私は時々登場人物の名前を忘れるため、頁を行き来したが…)だらだら続いていく印象。
死刑制度の賛否両論というより、登場人物ごとの罪の償いについて考えの違いがあるのかな、と思って読んでいたがどの登場人物の気持ちも共感するところがなかったし、むしろ花恵に至っては嫌悪感すら感じた…
もちろん、父との確執については同情する。
でも、田端のことを見た目がタイプで一目惚れしてお付き合いするようになり、何も疑わずお金も渡していた。その後、妊娠したうえ、詐欺だったとわかる。
自殺しようとして樹海に行き、史也に助けてもらう。
その後も何も苦労せず閑静な住宅街に住み、中絶する事もなく専業主婦として暮らせていて。
この人が最後のシーンで中原に対して、浜岡さんはおかしいと思う…ってこの場でよく感情的になれたなぁと。
しかも、自分の父親が人を殺した後に…。
あとの登場人物は「罪への償い」をしていたかもしれないけれど、相手への償いではなく「償いという道を選んだ自分」で満足させたかったのではないかと思う。
読み終えて何も感じることがなかったので、☆1。
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死刑制度について考えさせられる一冊。
本当の罰と償いってなんなんでしょうね。
答えはきっと人それぞれなんでしょう。