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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの体験記がとても切実に伝わってきて読む手が止まらない。
死を見つめているからこそ出てくる言葉の一つ一つに胸を打たれた。
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がん体験記は数多く出版されていますが、複数の当事者が実名で書きつづったものは珍しいと思います。本人がまさに「命の証」として思いのたけを書き込んでいて引き込まれます。末尾の座談会も、全体を補う形になり、構成の妙を感じました。
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20代から70代の方々のガンの闘病などを体験記として伝えている本。ガンにかかったことによる、闘病の辛さ、周りの人達の支えにより、前進したり、前向きな気持ちになれたという思い、ガンを乗り越え、新たな人生へ一歩を踏み出し、下を向かずに前を向いて生きていく思いを感じられる。身近な病気であるがん。もし自分がかかった時、どのように生きていったらよいか、体験記の方々のように前向きに明るく生きていきたいと勇気をもらえる。周りにかかった人がいても、僅かなことしかできなくても、支えてあげたいと思う。
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【ともに生きるもの】
がん、死因で上位、誰もが恐れる病気かもしれない。
実名で、寛解した人達、常に転移の可能性がある人達が、どのように折り合いをつけて暮らしているかが書かれている。
末尾の座談会で、実名だからこそ責任もって伝えるとある。その通りであり、さらに重要なことは「ともに生きる」ことができていることである。
がんと「闘病」する人はがんとともに生きないばかりか、自分自身も否定してしまうのではないだろうか。自分と病気を受け容れられないことが一番の苦しみだろう。
他人の責任にしようとする人はさらに悪い。この書では他人のせいにすることなく、周囲の支援に感謝している。だからこそ生きられるのではないか。
生きづらさ、活き辛さがあるという点では、難病や障がいがある人達と近い。この本で講演で理解者が増えて、がんとともに生きることが理解さえあれば苦ではないと思えるようになる日が遠くないでしょう。