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〔感想〕
・まず、タイトルが素晴らしい。自分も旅するように生きてみたい。19章の「旅するように生きるために必要な七か条」は、著者のこれまでの経験が凝縮されている宝物のような文章だと感じた。
〔珠玉の一文〕
・~何が欲しいのか、何ができるのかを自分の内側に問い続けていくこと。それが、旅することの本当の意味なんじゃないかと思っている。~
・~人は誰でも幾つになっても、新しい環境によって進化していける。~
・~してもらうよろこびより、してあげられるよろこびを選ぶ~
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仕事に縛られがちなすべての人に読んでほしい。自分のほしいものをちゃんとわかっていないと、人生の大事なところで選択を誤る。いや、正確にいえばひょっとしたら「大切なものを蔑ろにして選択しつづけてきていたこと」に死ぬまで気づかない。
筆者の言うとおり、「なんとなく、奪われている、というのが、いちばん怖い」。「今の仕事に疑問を感じてるけど、特に辞めるほどの理由もない。だから、なんとなく続けてる。」そんな人が世の中の大半な気がする。わたしだって、その一人かもしれない。
自分にとって大切なことがわかっていれば、なにも問題ないだろう。家族と一緒にいる時間を取りたいなら、プライベートの時間を失わない仕事に就けばいいし、海外で働きたいならそのための勉強と知恵を身につければいい。ただ、自分を無視し続けると、前へ進めない。流されるように生きてしまうと、年齢とともに失っていくものの多さに憂鬱になるだけだ。なにを優先して生きるべきかは、ホントに大事だと思う。
「どんなふうに生きても、なにかを得れば、なにかを失っている。逆に言うと、なにかを失っているときは、なにかを得ているときでもある。」なんでも自分次第なのである。
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読了した本がたまっています・・・
付箋部分を抜粋します
・私たちが自分の人生を自分でコントロールするためには「自分の欲しいもの」「自分のできること」を
ちゃんとわかっておく必要があるのだ(p14)
・「ずっと同じ会社で働く」「ずっと同じ場所に住む」といった同じレールをひたすら一直線に進む生き方は
もはや現実的ではなくなっているし、なにより、一度きりの人生、やりたいことに挑戦してみたいではないか(p26)
・「自立する」とは、「経済の自立」だけではなく、「生活の自立」「精神の自立」でもあり、きっと当たり前のこと
基本的なことを「ちゃんとする」から始まるのだ(p62)
・働くことは「自分を生かしてくれる」ということでもある。老後とか定年とかいったものは、いつの時代からの概念
なんだろう。「生涯現役」に近い状態で働いている女性たちを見ると、働くことは、ごく自然で、当たり前のことのように
思えてくる(p63)
・お金を生み出すことは、難しいことではなく、いま立っている足元に目を向け、「よろこばれるもの=使えるもの」を
見つけていくことかもしれない、と思う(p77)
・どれだけ時代が進んでも、合理的な社会になっても、人を動かすのは、結局のところ、情緒的な動機だ。
一人だけでは力が出てこない。人は、だれかのためにこそ、がんばれるものだから(p88)
・基本的にいちばん必要なのは「自分の体は自分で守る」という自立心であり、自律心なのだと思う(p95)
・リスクヘッジとしても、どこでも暮らせるようになる力をつけることを提案している。自分の身は自分で守るしかない。
「ここでしか暮らせない」なんて嘘だと思う。私たちは、自分が求める場所で暮らすことができるし、その選択肢は
いくらでもあるはずだ(p106)
・自分のやりたいことをする。自分のやれることだけをする。あとは、だれかが手伝ってくれる・・・。
そんなふうに肩の力を抜いて生きていけたら幸せだし、きっといろいろなことが実現していくのだろう(p114)
・楽しさやよろこびをじっくり味わうと言う言葉が新鮮だった。うっかり忘れそうになっていたが、これって
人生において、とても重要なことだ。
おそらく現代人は、忙し過ぎて、味わうことができなくなっているんだろう(p121)
・これまでの社会では、ほとんどの人が「学ぶ→働く→休む」という人生のステージを踏んでいたが、これからは
働く期間がずっと長くなっていくはずだ。・・・中略・・・一つの仕事のスキルだけで生き抜くことは現実的に
むずかしく、これからは「学ぶ」「働く」「休む」を同時進行でやっていくことになるのではないか(p124)
・人生の時間を、自分と家族の幸せを軸に考えたら、働き方、仕事の選び方も変わってくるはずだ。社会の価値観に
無理に合わせること、周りと競争することよりも、休みをとって好きなことをすること、子どもとの時間を大切に
すること、離れて暮らす親に連絡したり会ったりすることなど、自分に引き寄せた時間の使い方になるだろう(p134)
・それでも、やってみなきゃわからないし、やれば、新しい扉は開かれる。やれば気が済むのだ。「気が済む」というのは
とても大切なことで、結果がどうであろうと、「やるだけやった」と気持ちがいい。人生の最期に「あれをやっておけば
よかった」と思いたくないではないか(p170)
・「どんなところに住むか」「どんな人と付き合うか」「なににお金を使うのか」「どんな時間の過ごし方をするのか」
「どんな挑戦や冒険をするのか」想像と選択の幅が広いほうが、人生の旅は面白いではないか。
そもそも、自分の人生をコントロールできるのは、自分しかいないのだ(p175)
・旅するように生きるために必要な7か条
第一条 世の中に対して「なにができるか」を考え続けること
第二条 失敗を当たり前だと考えて、一歩を踏み出すこと
第三条 万が一の「逃げ道」を準備していること
第四条 出会った人を時間をかけて大切にすること
第五条 人との比較ではなく、自分の「好き」を追求すること
第六条 先の予定を決め過ぎない、モノを持ち過ぎないこと
第七条 むずかしく考え過ぎず、ものごとを明るく、シンプルにとらえること(p177)
・組織で働いていても「いざとなったら、やめて~をしよう」と思っていれば、心に余裕ができて、言いたいことも言えるし
やりたいこともできるのではないか。「これしかない」「逃げ道がない」というのは、人間にとって、もっとも
プレッシャーを感じることの一つだ。逃げ道がないから、深刻な閉塞感に追い込まれてしまうのだ(p182)
・人生の幸運は、すべてが人が運んで来てくれる(p183)
・海外で生きている彼女たちは「いまやっていることが、このまま続くわけがない」とつねに思っていて
5年後、10年後・・・と、新たなステージで仕事を生み出すための投資をいまから始めている(p194)
・つまり、要するに、どんなふうに生きていても、なにかを得れば、なにかを失っている。逆に言うと、なにかを
失っているときは、なにかを得ているときでもある。
なんとなく奪われている、というのが、いちばん怖い。
だから「自分の欲しいものを、ちゃんとわかっておくこと」が大事なのである(p198)
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大丈夫だよ、と言ってもらえるような感じのする本です。
アラフィフ独身の著者の柔軟な生き方が優しい口調で語られています。
“朝起きて、何もすることがない。仕事もない。頼る人もいない。わずかの貯金と失業保険を食いつぶしながら生きていて、その日一日なにをしていいのか、どこに向かってがんばればいいのかさっぱりわからなかった”
私は結婚して、子どももできて、仕事もあるけれど、もし、シングルでずっと生きていくことになりそうなら、読んで、力をもらえただろうなという本でした。
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著者が「田舎で暮らしてみた」という経験のエッセイ。楽しそうな生活も、大変さを乗り切れるのも、明るさと賢明さと人たらしな面を併せ持つ著者ならではの話では?と思ってしまうけれど、読んでいてほんの少しそのパワーを与えてもらい、それでまあいいか、と思った。他の本とは趣が違うので、生き方指南本を期待して読むなら別の著書が良いと思う。