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縁結びの神様が現れ、最初は章ごとに登場する人たちの縁がどうなるのか?とヤキモキして読んでいましたが、途中で縁結びの神様自身もヤキモキする内容になっていきました。笑いありジーンとくるシーンあり、のドタバタコメディふうで楽しめました。最後に表の装丁、裏の装丁をキチンと見ると、あっ、神様!だと。小説からそのまま飛び出したキャラクターが描かれており、最後の最後まで楽しませてくれる
万城目さんの作品の愉快さを心地よく感じられた一冊でした。
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神様のお勤め?話。こちらにも話しかけてくる様な場面を織り交ぜ、神のなせる技で願い事を叶えていく。
だけど、人間もそれに甘える事なく、自分を見直す。それもまた神の技なのかもしれないけど。人間に祀られての神は存在し、神に守られて人間は存在する。万城目ワールドに引き込まれつつ、何か考えさせられた。
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短編集。
タイトルと同じ、パーマネント神喜劇が一番印象的だった。緊張という言葉が怖かった。
バベル九朔はまだ読んだことがないけれどそこでの登場人物が再登場していたのかな。
かのこちゃんとの再会が嬉しかった。
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千年以上も縁結びの神は、太っちょで奇抜なシャツを着たおっさんだ。言霊を操り人が一歩を踏み出す背中を押すのが務めだ。
そんなおっさん神は、黒縁眼鏡の一見銀行員風の男に付きまとわれている。と言っても、そのビジネスマンも神なのだ。
千年も同じ神社で務めをこなし、いい加減にそろそろ昇進か異動があってもよさそうな頃合いだ。
神社の前を交差点が横切っている。
今日も男女二人が向こうから歩いてくる。
「時よ止まれ、時よ止まれ」
今日もオッサン神は汗水垂らして務めに励む。
神の幸運に出会った人間の視点と、縁結びのオッサン神の視点の一人語りで物語は進む。
同期との結婚に踏み切れない理系の中堅サラリーマン、
まさかの神の幸運を手にした当たり屋の男、
小説家を目指す男と女優を目指す女、
そして最終話は大災害から人を守ろうとするオッサン神の人知れずの苦闘。
パーマネントに続く神の御代にも、笑いと苦労があるんだよ。
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ちょっとドジでそれでいて憎めない、そんな神様のお話。読んでいてなんともほっこりする一冊です。読んでいていやな感じがない登場人物みんなを愛することができるような気持ちになりました。
ただ個人的にはもうちょっと読み応えがほしかったかな。全体的にボリュームは控え目。まあ「もっとこの神様たちの物語を読みたい!」と気持ちよく思えるので作者の掌の上なんでしょうか?これはこれでいいのかもしれませんけど。
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図書館で借りた本。
神社の神様の話。終始、関西弁で語り口調だからか、ところどころ場面がつかみにくかった場面もありましたが、スラスラとあっという間に読み終えてしまいました。カップルを結婚まで導いたり、「当たりや」の話は好きだけど、なぜ?がたくさん残ってしまいました。これはこれで、楽しく読了できました。
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途中まで、万城目さんならでわって感じで面白かったンだけどな。最後の章、天災がらみの話はあんまり面白くなかったな。
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縁結びの神様たちのコメディ。
最後はどうなることかとハラハラした。
装丁が面白い。カバー裏がキュートでした。
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縁結びの神様が、仕事のぼやきを交えながら人間を語っていく。
インパクトのある濃い表紙からどたばたを覚悟していたところ、笑いのなかにもシビアな現実があり、最後は不覚にもほろり、しんみりとさせられた。
過去の作品の人たちが登場するのは、愛読者にはうれしいところ。作者のおふざけやサービスに加え、その後ろに見え隠れする物事の本質をとらえた温かみが、私は好き。
今後は、神社に行ったら神様へのお詣りの仕方も変わるかも。
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今までの神社ものの中で一番軽かったな・・
でもすごいい神様で、なんだかほっこり。
パーマネントってそういう意味なんだ。
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前作『バベル九朔 』は
作家生活10年の節目となるようなこれぞ万城目学という
複雑怪奇なエンターテイメントだった。
それ故に何故こんなコテコテの
奇蹟を起こす神様の話なんだろう?と思って読み始めた。
『とっぴんぱらり風太郎』や『バベル九朔 』では
奇蹟は起きなかった。ここで起きろーと思っても
現実を突きつけられたが、
今回は簡単に起きる それはそうだ。神様だから。
それが読んでいて歯痒い。
奇蹟が起きるんだったら物語はどうでもいいじゃないかと
ただ最後のパーマネント神喜劇で様相が変わる。
神様自体が地震で力を使えなくなってしまう。
何も出来ない人間(読者)に託される。
この地震自体が万城目学氏本人と重なる。
2016年彼は映画化原作の仕事に携わっていたとされている
しかしその作品がダメ出しをされつづけて降ろされるのだが、公開された作品は万城目学氏のアイディアをそのまま使った作品として完成していた。
この部分が今回の神様と少しかぶった(神様は地震だったけど、万城目学氏は作品を作ることができないという精神的痛手)
奇蹟を起こす神様も存在してなかったら意味がない。
その結末が事もあろうに人間(読者)に委ねられるわけである。
凄いことがなければ何も変わらないと思っていたのに
ただの人間がいてこその神様(作家)なのですよと
だからこそあの時に乗り越えられたのはあなたがいたからです。なので神様(作者)のできる事は
これからも面白い(奇蹟)作品を生み出しつづけますよという所信表明の作品に思えた。
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神様のお話だけど堅苦しくなく、いい意味で軽い神様のお話で面白かった。
もうすぐお正月だし初詣に行く時、私にも神様が現れないかなぁって思いながら参拝しようと(笑)
2017.12.20 読了
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ここ3作品ぐらい、なかなか入り込めずに脱落したり、流しちゃったりしていたけれど、今回も最後の1編は流し読みしてしまった。うーん、ワクワク感がなかなか湧いてこないなぁ。
2017/11/6読了
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神様にノルマがあったり、
神様に昇進があったり、
罰当たりかもしれないけど、
もしそうだとしたら、憎めないなー。
そして、最後はしっかりホロリとさせるし、
ホッコリさせる。
ふざけてるけど、真面目なんだなー。
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神様がもたらす出来事の連作短編集。
既視感あると思ったら、智くん主演のSPドラマの原作短編があった。地震をモチーフにした短編にはちょっと泣かされた。