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2017/9/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2019/3/17〜3/21
原田マハさんが、26の絵画についての想いと背景などを綴ったエッセイ。優れた絵画は観ただけでも感動するが、背景等を知ればもっとその感動は大きくなる。ここに紹介された絵画をおそらく5枚しか直接観たことはないが、再会も含めて全部観たくなる名エッセイであった。
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それぞれの作品、人にストーリーがある。
死ぬまでにいくつ見れるかな。
アビニョンの娘たち:ピカソ
秘儀荘:ディオニソスの秘儀
聖フランチェスコの伝説:ジョット
プリマヴェーラ(春):ボッティチェリ
最後の晩餐:ダ・ヴィンチ
セザンヌ夫人:セザンヌ
バルコニー:マネ
大壁画「睡蓮」:モネ
エトワール:ドガ
星月夜:ゴッホ
アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ:クリムト
真珠の耳飾りの少女:フェルメール
ブリオッシュのある静物:モランディ
マドリッド、1808年5月3日:ゴヤ
ダンス:マティス
夢:アンリ・ルソー
ゲルニカ:ピカソ
お前の口に口づけしたよ、ヨカナーン:ビアズリー
黒の正方形:マレーヴィチNumber 1A,1948:ジャクソン・ボロック
シーグラム壁画:ロスコ
テワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの思い:フリーダ・カーゴ
聖マタイの召命:カラヴァッジオ オルナンの埋葬:クルーべ
叫び:ムンク
道:東山魁夷
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オススメです。見たことある絵は、もう一度みたくなる。見たこと無い絵は、絶対見たくなる。流石の筆力です。
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「暗幕のゲルニカ」がし衝撃的だったので購入。文字通り「生きているうちに見るべき名画」について、作者の思いと作品の背景などが解説されている。絵の鑑賞なんてよくわからにけど、こういうの読むと見に行きたくなる。名画、名曲、名所、美味しいもの、会うべき友人など、そのうちになんて言っていると結局なにも得ずなんてことになる。興味を持ったら即行動。
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超オススメです。こんな美術書を待ってました。そんなに美術に興味がなくても是非読んでほしい本です。
マハさんの対象となる絵との遭遇体験談から解き起こされる、絵の魅力の語りの素晴らしさ。どの絵も見てみたいと思わせてくれます。その絵が描かれた時代や背景、今そこに存在するまでの歴史や変遷について、詳細に書かれている美術本は数多ありますが、この本はそれをサラッと簡潔にしか紹介していないにも関わらず、思わず引き込まれる文章力は流石の一言。
特に、自分も見たことがない「聖フランチェスコの伝説」や「セザンヌ夫人」「マドリッド、1808年5月3日」「夢」等は本当に死ぬまでに見たいと思いました。また「最後の晩餐」は、20年の修復を終えて公開された数週間後に見に行きましたが、その時の10分間程の感動が蘇りました。
個人的には、オルセー美術館で見たゴーギャンの「タヒチの女」にいたく感動したので、この作品群に入ってほしかったなあと思いました。
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原田さんのそれぞれの絵画に対する内容集
彼女がこれまでに書いてきた小説などに関連する名画がおおく含まれています。
フェルメールの真珠の耳飾りの少女
モランディのブリオッシュのある静物
ゴヤのマドリッド1808.5.3
クールペのオルナンの埋葬
東山魁夷の道
これらが印象に残りました。
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「生きているうちに見るべき名画」を1点ずつ紹介されています。有名なものが多いので、見たことのある名画もたくさんありました。なぜそれを見なければならないか、書かれた時代背景についても紹介されており、一通りの知識を整理することができたと思います。見たことがあるから、へえこんな名画もあるのかと興味を深めるようにもなっていると思います。口絵に紹介されている名画がカラーで載っていますので、それを見ながら本文を読んでいくことで、それらを近く感じながら知ることができると思います。
著者がその名画と出会った瞬間も書かれています。図録などで見るだけではなくで、実際に本物を見にいくこと。名画と出会うことの意味が、本書から訴えれてきたと感じました。そう、生きているうちに、そこへ行って見るべきだと。
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十三枚目、モランディの章の冒頭である。
「世界中にある絵画の中で、もしも一枚だけ好きな絵をもらえるとしたら、どのアーティストの作品が欲しい?」
この質問にあれこれ思案する著者にとても共感した。私も「一番好きな画家は?」という質問に、未だ確固たる答えを持っていない。
本の中では、26枚の絵が紹介されている。そのどれもから、著者のそれぞれの絵に対する愛情が感じられる。私も自分の好きな絵について、こんなように語れたらいいなぁと思った。そしていつか、質問の答えが見つかればいいなぁと思う。
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「たったいちまいの絵。そう、ただそれだけである。けれど、そこには光がある。私を、あなたを、私とあなたが生きている世界を変える力が、その絵には秘められている。」
マハさんは、それぞれの絵についての小説を、出版されるのではないかな。どの絵についての物語も、どれもそれぞれドラマチック。
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原田マハさんの選ぶ一枚の絵が,26枚.画家のプロフィールや簡単な背景,原田氏のその絵に対する思いなど簡潔に書かれていて,とてもわかりやすい.モランティの絵が欲しいと言った人の気持ち,私も共感です.
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いちまいの絵画たち。戦争の記憶であるマドリッド。宗教でありミステリーでもある最後の晩餐。風景と光の芸術であるモネの睡蓮。その瞳は何を見るのかと思う真珠の耳飾りの少女。そして、アンリルソーの夢に圧倒される。
絵を見ることは、心への最高の栄養補給であり、好奇心を何よりもそそるスパイスのようなものだと思う、
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私はアートの素人だけれど、好きである。旅の目的が美術館や博物館、ということもよくある。絵と向き合う時に私自身も感じていたことを、言葉にしてもらったような感覚で読んだ。「絵を見る」というのはとても個人的な体験だと思うのだけれど、画家自身の思いや、画家が生きた時代の空気やその時代に生きた人達の息吹、完成以降にその絵を見てきた何万もの色々な人達の感動を、時空を超えて共有しているような気になれるのが私にとっての醍醐味だと思う。1枚の絵に影響を受ける、ということを実感として理解できる。
紹介されている絵は見たことがあるものが多かったけれど、見ていない絵や思いがけない絵もあり、いつか本物を見てみたいと、未来の目標ができた。
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今までの原田マハさんの作品の総集編のよう。ピカソのゲルニカ、モネの睡蓮、ルソーの夢など、小説の表紙に使われた作品はもちろんのこと、小説に登場した画家たちの絵が、紹介されている。(まだ小説に出てきていない人もいるが。)私は睡蓮と星月夜が好き。いちまいの絵。画家の思い。見果てぬ夢。あぁ、原田さんはなんて絵の紹介の仕方が上手いんだろう。たくさんの絵を見たい。オランジェリー美術館でモネの絵に囲まれたい。
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26作品のうち見たことあるなってのが実に15枚、たぶん見たのも含むと18枚。わたしすごい。
正直なところを言うと、モネの睡蓮はオランジェリーが改修中で別のところでなんか円形状の展示室がモネの間みたいになってていっぱい睡蓮の絵があったのを見た、のであって同じ睡蓮ではないのかも。
でもまぁジヴェルニーにも行って睡蓮の池のある庭も見たし。オランジェリー行きたい。
そして、マティスのダンスも私は見たのは同じ構図の別作品、ニューヨークのMoMAにあるダンスである。
ピカソのアビニョンの娘たち
ポンペイのディオニソスの秘儀
ボッティチェリの春
ダ・ヴィンチ、最後の晩餐
ドガの踊り子
ゴッホの星月夜
クリムト、フェルメール、ゴヤ、ルソーの夢
ピカソのゲルニカ
カラヴァッジョにムンク…
ちゃんと見た時のこと覚えてるものだなって自分の記憶にちょっと驚いた。
これが名画のパワーか。そしてマハさんのレビューの巧さだな。
なかでもすごかったのはやっぱり最後の晩餐とゲルニカかな。
サイズも大きいしインパクトも計り知れない大きさだった。
もう一度観たくなる。
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生きている間に一枚でも多くの絵画に出会いたいなぁ、と思ってしまう。ここに紹介されている作品たちもしかり。一度に鑑賞した絵にも、再び。画家たちの思いを踏まえて、ぜひ観てみたいものです。