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最近地震が多く感じ、富士山付近を震源とするものもあったので、富士山噴火に至るまでの現象や噴火が本格的になってからの被害状況・住民避難の描写等、リアリティをもって読めた。
富士山はその姿を大きく変えてしまう程大規模に噴火した。非常に多くの犠牲者が出たが、災害規模を考えるとそれでも被害を抑えたように書かれていると感じた。
その要因は、超人的なヘリ操縦スキルを持つ元自衛官の新居見をはじめ、その仲間や家族、自衛隊・行政組織の適材適所の奮闘にあると思うが、責任感があり(ありすぎる部分もある)、統率力もある黒田市長の存在が大きいと思えた。
現実の日本で、いざという時に、黒田市長のように行動できる自治体の首長が少しはいるのだろうかと思ってしまった。
大地が変動する時の流れは、一般の人間が感じるそれよりはるかに永い。エピローグでの、秋山有紀博士の壮大で楽観的な言葉からそれを感じることができた。
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御殿場市を舞台に富士山の噴火で右往左往する住民たちを描いた小説。
父と娘の和解に最後じ~んと来るけれど、現実としてはヘリコプターはプロペラに噴石が当たったら危なさそうなので救助の軸にはなりにくそう。
結局は誰かが助けてくれると思っている多くのユルい意識の人間に少数の真面目な人が苦労させられるのでしょうね。
話のテンポがイマイチなのだけれど、富士山噴火のシュミレーションとして読んでおくのは意味があるように思いました。
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怖い。
備えあれば憂いなしというけれど
どこまで備えれば良いのかという判断は
日常から離れるほど難しいなぁ。