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『ゼロの激震(http://booklog.jp/item/1/4800272467)』の後に読みました。正直、完成度はこちらの方が高いですね(個人の感想です)。著者が元々科学者と言う事もあり、科学的な知見に基づいた内容は、荒唐無稽に思えながらも、一定の説得力も持っています。昨年の御岳山の水蒸気爆発もあり、火山噴火には興味を引かれます。この様な事が無い事を祈るばかりです。
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首都直下型地震の「M8」、南海トラフ巨大地震の「TSUNAMI」、巨大台風直撃の「東京大洪水」と様々な巨大自然災害を描いてきた著者が今回描くのは書名どおりの富士山の噴火です。
2014年の御嶽山の噴火によって火山災害は以前よりも若干クローズアップされた感がありますが、地震や水害に比べると頻度が少なく、私たちが経験したり目にした噴火がごく小規模なものに限られることもあって、私たちにとっては実態を把握できていない災害ではないでしょうか。
本書は富士山が山体崩壊を伴う非常に大規模な噴火を起こしたとき、どのような被害が想定されるかを描いています。
噴火の規模が単なる水蒸気の噴出から溶岩の流出を伴う本格的な噴火に発展し、そして火砕流、火山泥流などが次々に発生し、山体崩壊に至る様子は、火山災害が非常に多彩な災害の複合災害であることを、本書を読み進むことで容易に理解することができます。
著者は元技術者ということで、描かれている事象の裏付けがしっかりしていて、荒唐無稽さは読んでいてほとんどなく、火山災害を理解するうえで非常に参考になる本だと感じました。
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初めて読む作家さん。
震災系の本を多く書かれているみたい。
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地球は活動期に入ったと言われ、富士山もいつ噴火してもおかしくないと言われてますよね。
正直、あの東日本大震災の後に本当に噴火してしまうんじゃないかと、結構本気で心配してました、私。
でも、心配しつつも家に防災グッズとかほぼ皆無な状態で…。
でも、これ読んだらちょっと本格的に用意しようかなぁという気になって来ました。
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そして、富士山にいつか登りたいと思ってるんだけど、怖くて当分登る気になれません 笑
この前読んだ、『火竜の山』も噴火のお話だったんだけど、今回もドキドキハラハラで面白かったです!
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日本政府の早急に動けない所とか、本当にこうなりそうだなーって思ったら、怖くなったよ。
富士山の噴火の仕組み?噴火の様子に詳しくなった気がする。
噴石コワイ。
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そして、自衛隊やっぱり格好良いなーって思った‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥
自衛隊が活躍するお話は読んでて楽しい!
あと、お医者様も活躍してます!
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高嶋哲夫さんの他のパニック物も読んでみたくなった。
他には直下型地震や津波、原発など日本に住んでる上では意識せざるをえないテーマばかり。
直下型地震のお話は今回ちょっとだけ出てきた、地震・火山の研究者が出てくるので特に気になる!
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現代の預言者高嶋の近未来小説。念入りな取材と緻密な仮説。でも、これまでの地震や原発事故、津波や洪水を扱った預言小説よりも、災害に関わる人間のストーリーテリングに、より焦点をあてているという点で、今までの高嶋の小説と異なっている。映画化してもいいかも!
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このタイミングでか、という感じですが。
災害シリーズは火山噴火。
なんかリアリティがあって、読み始めると一気に読んでしまって寝不足になるシリーズ。
これも、中盤から終わりまでは一気読み。
しっかし、この人の本読むと、それに近しいこと起こるからこわいわー
まさか草津白根山とは…
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面白かった!
災害パニックエンターテイメント小説!
富士山噴火時のパニックとその救助活動のヒューマンスペクタクル!
この手の小説大好きです。
後半のスピード感の中で、これはあり得ないって思うところが多々ありますが、そこはエンターテイメントと割り切り、最後のヒューマンドラマに涙するハリウッド映画さながらのハラハラドキドキの物語です。
主人公は、3年前の南海トラフ大災害で妻と息子を失った元自衛隊ヘリパイロットの新居見。その娘はかろうじて生き残りますが、その事件を境に娘とは絶縁状態になり、新居見は自衛隊をやめることに。
家族を救助する前に目の前の国民を救助するのが自衛隊。辛い。
そんな新居見は今は老人ホームの管理人をしていますが、ある日、富士山の噴火が近いことを旧友の記者から聞かされます。
さらに火山学者から、その噴火の規模がかなり大きく、未曾有の災害になる事を理解します。
富士山の噴火の前に、老人ホームの人たちを、そして、御殿場市の住民を避難させることが出来るのか?
そして、市長や警察、消防、自衛隊とともに、住民避難の指揮を任されることに。
噴火予知を信じる者・信じない者のギャップ。
そして、いざ、噴火となった時の人々のパニック。
さらに火山灰、火砕流、溶岩流、噴石、とさまざまな事象が発生していくなかでの避難活動!
それぞれの人たちがそれぞれの使命を果たしていく姿は心が熱くなります。
そんな中、医師となった娘は、災害現場での医療活動を通じて、父親の当時の自衛隊での信頼ぶりや今のホームでの信頼ぶりを目の当たりにします。父親の本当の姿を理解していきます。
さらに、娘の婚約者を救いにヘリコプタで噴火している富士山に向かう父親。
婚約者だけでなく、あちこちの住民をヘリで救助していく新居見。
そして、噴石が飛び交う中、最後の救助に向かいます。
無事救助できるのか?間に合うのか?
ハッピーエンドなのか、哀しい結末で終わるのか?手に汗握って、読み進めることになります。
後半の救助活動の中では、いまや民間人の主人公が当時の部下の自衛隊員を指揮したり、自衛隊のヘリコプタを操縦したり、さらには、勝手にヘリコプタを操縦したりと、あり得ない事がありますが、エンターテイメントとして割り切って、最後のシーンに臨みましょう。
ハラハラドキドキ、そして、父娘の絆を感じられる物語です。
とってもお勧め!
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「M8」から続くシリーズの第4作目になるのかな?
相変わらず日本が大変な事になっています。
タイトルの通り、富士山が噴火します。
テレビとかで富士山が噴火した時のシミュレーションを行ったりしていますが、そんな感じです。
静岡県の御殿場市周辺がメインステージとなっていますが、土地勘がある人と無い人でイメージのわきやすさに大分差が出ると思います。
自分は静岡県に住んでいた事があるから結構イメージわいたかな。
ただ、やはりページ数が多いので結構根気は必要です。
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只事ではない大規模災害を描いているが、その重大危機のあちこちで、結構簡単に危機回避ができてしまっている。
実際に、こんなに上手く回避できればいいが、と云う感想。
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書棚に買った覚えのない本があった。それが本書。君はどこから
来たのかね?ちょっとミステリアスである。
と言っても、本書はミステリーではなく災害小説。主人公は元
陸上自衛隊のパイロット。3年前の南海トラフ大地震で妻と長男
を失い、唯一生き残った長女との間には確執がある。
自衛隊を辞め、富士山を臨む高齢者介護施設の施設長を務める
主人公の元に、新聞記者となった高校の同級生から情報が入る。
近く富士山が噴火する。
入居している高齢者全員を、いかに安全に避難させるか。主人公
は最悪を想定して、最善の手段を取る。
日本の象徴である霊峰富士。過去に何度も噴火を繰り返し、現在の
姿になった。優美な山容を見せる富士山は、活火山である。なので、
本書のテーマとなっている富士山噴火は絵空事ではない。
遠くない将来、富士山が噴火したらどうなるのか。富士山の歴史や
火山がどのように噴火に至るのかの過程、注意しなけばけない前兆、
火山灰が降ったらどのようなことが起こるのか等を織り交ぜながら、
大規模災害と対峙する人々の姿を縦軸して、主人公の家族の再生を
描いている。
実際、内閣府のホームページでも富士山噴火を想定したハザード
マップなどが公開されている。しかし、それを前提とした防災訓練
が首都圏でなされていると言う話は寡聞にして聞かない。
怖かったんだよね、映画「ボルケーノ」を観た時も。この映画は
都市部で地震による火山活動が始まり、溶岩流が襲って来るとの
設定だったか。
富士山が噴火した場合、首都圏にまで火砕流・溶岩流は襲って来ない
のだろうが、広範囲が火山灰に覆われる。そうして、火山灰によって
停電などの様々な不具合に見舞われる。
もし、富士山の噴火が台風や豪雪と重なったら?と、読みながら悪い
方向へと考えてしまった。余計に怖い思いをしてどうするよ、自分。
ストーリー展開のスピード感もあり、ぐいぐいと読ませる小説だった。
「想定外」。東日本大震災と福島第一原発事故の際に、何度も聞か
された台詞だ。万能な言葉だが、想定外にならぬよう最悪を想定し、
最善を尽くすのが防災なんじゃないかな。
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M8,TSUNAMI,東京大洪水、災害三部作に続く第四作目!
時系列で言うとtsunamiのその後の話。
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主人公はカッコよくてスーパーヒーローで良かったんだけど、イマイチ富士山噴火のリアリティが薄かったかな。
危機迫った感じが読み取れなかった。
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複雑にしても仕方ないでしょ。簡単なことさえできないんだから。
火山噴火は地球の呼吸のようなもんだ。人間がいくら騒いでも止められない。ならば受け入れるしかない。そのために準備して被害を最小限におさえる。
1番の問題は、富士山が噴火するなんて誰も思ってないことだ。
山は人の都合なんて考えちゃいない。自然のサイクルの中で形を変え、噴火しているだけだ。人だけが自分の生活を護るために右往左往している。ある意味、勝手なもんだ。
日本人の悪い癖だ。個人としての結論を出さないで、常に責任を逃れようとする。
難しいのはこれから。でも、結果さえ出せば何も言わない。それがマスコミと傍観者でしょ。
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読みごたえがハード…分厚い…
なかなか進まなかった…
でも実際に起きるかもしれないと思うと
いろいろ勉強になりました。
被害状況で印象に残ったことメモ
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噴火災害へ意識を高めてくれる一冊。
日本人独特の不都合な危機を直視しない様や、噴火災害の様子をかなりリアルに描いている。
主人公が格好良かった。
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本の内容の感想ではありませんが、読後に考えたのは世界の富裕層は宇宙旅行や宇宙開発よりも地球の災害を減らすことにお金を使って欲しいということ。
地球の火山ひとつもコントロール出来ないのに月だ火星だなどとちゃんちゃら可笑しいです。