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心がピュアな気持ちになります。
海沿いの街。少年は瓶の中に手紙を入れて海に流します。
来る日も来る日も返事を待つ少年。
そして届いた手紙は海の底に沈む死者からの手紙だった。
これだけじゃ怖いけど、最後にはウルッときてしまうハッピーな結末が。
シアラーはやっぱりいいな。
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トムの海で亡くなった父への想いが海に届いたかのような美しい結末.フライングダッチマンのような不気味さのない,穏やかな優しいテッド・ボーンズの不思議な手紙も,自然な流れで違和感がなかった.そして,装丁がとてもおしゃれでセンスがいい.
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美しい装丁。
アナログな世界かと思えば、瓶に手紙を入れて海に投げるのは、スマホを持った現代の少年。1年前に海で亡くなった父を持ちながら、海の怖さを知りつつ海での仕事に憧れている。
現実とファンタジーをうまくやりとりかせるのは、さすがアレックスシアラー。
翻訳も読み易く話に入るの邪魔しない。
ピュアになりたい大人に読んでほしい児童書。
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ラジオから流れて来た“message in a bottle”という曲に刺激されて、書いた手紙を瓶に詰めて海へと流したトム・ペロー。船乗り、漁師、観光で生きる町に住むトムにとって海は親しみと厳しさをあわせ持つ場所。船乗りだった父も祖父も海で命を落としている。最初はわくわくしながらも半信半疑で返事を待っていたトムのもとに、海からの返事が届いて・・・。
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おぉ!デイビー・ジョーンズ!!。
パイレーツ・オブ・カリビアンを思い出してしまった。
そしてさすがのアレックス・シアラーさん。流石でした。
挑戦すること。あきらめないこと。色々感じることがありました。
「友よ、ぬかるな。備えをかためて、きたるべき嵐を乗り切れ。嵐をくぐりぬけ、その向こうにでるんだ。太陽が照った日があったなら、また照る日もくる。」
海は身近にないので憧れます。いける距離なら毎日見に行ってぼんやりしたい!ひねもすのたりのたりの世界。
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トムは手紙を瓶に入れて海に投げ入れる。誰かに届くと本気で期待したわけじゃなかったけど、返事はやってきた。それも、デイヴィ・ジョーンズの監獄から。ファンタジーなんだけど、現実よりで、だからこそ、トムと一緒に、本当に?本当に?と思いながら読み進めた。最後は不意打ちで泣いてしまった。「みんながあきらめたあとも、ぼくはあきらめなかった」装丁もとっても素敵。原題は、A Message To The Sea 。そっちの方が好きだな。やっぱ、瓶は「ガラスの封筒」ではなくて「瓶」て言葉がしっくりする。
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アレックス・シアラーと金原瑞人さんの組み合わせは過去にも読んでいます。
本作は基本的に主人公である少年の視点で書かれていて、時々その少年を見守る人々の視点が織り交ぜられた独特の文体です。
繰り返し同じ内容が書かれる場面が多く、しつこさを感じながらも、それに意味があると言うか、作者なりのユーモアなのかなとゆっくり読み進めました。
子どもの頃、私も手紙を瓶に入れて海に流すとか、風船に括り付けて飛ばすとか憧れていました。環境汚染に繋がらないとも言い切れませんが、浪漫はありますよね。
基盤がリアルなので、突然のファンタジーに〝え?!〟となりつつ。これはどこかに種も仕掛けもあるんじゃないか?なんて読み進めて。結末は急展開です。予想できる人も少なくないのでしょうけれど、ちょっとあまりにもハッピーエンドで、まだうまく咀嚼できていません。
分量は少なめなのに、読むのに時間がかかった一冊。
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ーーーー失われたものがかならずもどってくるとは限らないのに、強情っぱりで、ききわけのない人間はいつまでも希望にすがりつく。あきらめる時期をとっくにすぎても、あきらめない。そして、たいていの場合、失望してがっかりする。けれど、ときには……ときには……。(本編より)ーーーー
久しぶりに読書を満喫した感じ。
前半は物語がなかなか進まない感じでしたが、中盤、主人公トムがボトルに入れて海へ投げた手紙にテッド・ボーンズなる人物から返事がくる辺りからわくわくしながら読み進めました。
もう帰って来ない父を想う少年に偶然が重なり奇跡が起こっていく。叶わないとわかってはいても希望に縋り付く……ファンタジーなのに人間味があって微笑ましいです。
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トムは父を呑み込んだ海に、手紙を入れた瓶を投げ込む。誰かが拾って、返事が返ってきたらって思うとワクワクする!
待ちくたびれた頃、戻ってきた瓶の中には、驚くような返信の手紙が。
返信の主の言葉が、温かく力強い。
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テーマ展示「手紙」用に先輩司書に勧められた本。
シアラー×金原瑞人は2作目でちょっと期待しすぎた。
現実とファンタジーとが混ざり合ってて途中はほぼ流し読みしてしまった。
最初と最後だけで私は満足です。
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港町に住む少年、トム・ペロー。父親は船乗りだったが一年前に航海中の事故で亡くなり、今は母親と姉との3人暮らし。
ある日ラジオから流れてきた話を聴いて、トムは自分も瓶に手紙を入れて海へ流してみることにした。5本流し、返事の手紙が入った瓶が流れ着くのを今か今かと待ち続けていると、意外なものがトムのところに流れ着くのだが・・・
シアラーさんの本はこれで3冊目だが、どの本も死がからんでくる気がする。死を通して、生きるとは何かを問いかけられているというか。だからこの本もどうやって絡んでくるのかを考えるのが楽しかった。今はメールが主流で、手書きの手紙を書く機会も少なく、ましてや誰ともつかぬ人への手紙を海に流すなんてファンタジーなことをした人は少ないのではないだろうか。
訳者の後書きに、シアラーさんが読者向けイベントを行った際の、この本で伝えたかった一節が載っていた。
「失われたものがかならずもどってくるとは限らないのに、強情っぱりで、ききわけのない人間は、いつまでも希望にすがりつく。あきらめるべき時期をとっくにすぎても、あきらめない。たいていの場合、失望してがっかりする。けれど、ときには・・・ときには・・・」
これは本当にこの本の話を凝縮したものになっている。読んでいて、途中少し進まないと思うこともあったが、最後はあー❗️❗️❗️と思わず言ってしまうことになったので、ぜひ最後まで読んでほしいと思う。
あと、不思議なことは、不思議なまま終わらせることの楽しさもシアラーさんの作品のいいところだと思った。
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海辺に住む少年のトム。
船乗りの父は海で亡くなった。
ある日、ラジオから聴こえた歌に刺激されてトムは瓶に入れた手紙を海に投げる。ずっとそれの返事を待ち続け、探し、ついに返事が入った瓶を見つけて物語が動き出す。
瓶に手紙を入れて投げて、それに返事が来るというのは誰しも憧れるロマン。父の命を奪った海の怖さを知りつつも、海に憧れている気持ちがリアルに描かれファンタジーなんだけど、こんな奇跡が本当に起こるのではないかと思わせてくれる。