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[江東区図書館]
何かで検索にひっかかったんだろう、予約して取り寄せた本。ただ、その"何か"を忘れていたせいもあって表紙を見てもあまりテンションは上がらなかったけど、読んでみたら以前読んだ「こども手帳術」を思い出した。
もっとも"こども手帳術"もあまり内容を覚えていなかったし、多少は実践したけどさほど期待の効果が出てこなかったのに、と思いつつ読み進めたけれど、うん、これなら今の状態のうちでもできそう、かな?子供のモチベーションがあがるかどうか、しっかりとできるかどうか、色々と不安な点はあるけれど、5-10点/日の内容で固めていけば、1か月で100-200円となるし、全くお金を与えていないうちでもちょうどよい点数。何よりも細かく親への注意が書いてあるのがいい気がする。
ただ、書の出来としては今イチ。
読み始めてしばらくは、「筆者」主体で各例の紹介があげられるのかと思っていたら、第一章の実践レポートは、「各親」主体で書かれていて、しかも各節直後にある、筆者による"まとめ"部分はほぼ抜粋紹介という形式でのいわば繰り返し。まぁ結論→説明&症例形式などの"レポート"形式を自分が好むせいもあるけど、筆者が実例の概要というか良い点(パターン名?)を整理した後、各例の実手帳画像の紹介と、各親子の成功への変遷とか親子の気持ちとか、手帳まとめのポイントなどを紹介してくれる方がわかりやすかった。が、ターゲットメインが女性となりうる実用書としては、感情移入しやすいこの形式の方が好まれるのかも、な??
写メが取り入れられないのでわかりづらいけど、各手帳のポイントと親(手帳利用)の心得をメモっておこう。
■手帳実例
・P.23 見開き1w、縦日割りスタイル(左右二分)
各ページ4行×3列で、左側は月~木、右側は金~日+空欄の縦書き。左列に日付&予定&シール(ポイント)、中央列に勉強、右列に生活。
→見やすいけど、1w通しの作業とか数日間に渡ることに関して書きづらい。
・P.31 見開き1w、縦日割りスタイル(左のみオール)
左ページが縦に7分されただけのシンプルスタイルで、各日の枠には、日付、やること、親のコメントがあり、完全自由の右側には省略記述の例。
→これはうちだとせせこましくなりそう。
・P.41 1ページ/日、完全自由スタイル
字が多少かける幼児に半分お絵かき気分、日記気分で使わせるのに◎。
・P.41 見開き1M、カレンダースタイル(月~日、土日一緒の6分)
字がほとんど読めない/書けない幼児にポイント(数字)のみ表示させる場合に◎。
→例では土日が一緒(縦割りゴマ)のカレンダーということもあって、うちでは不向き。月間行動予定とそれに目指すスケジュール立てを考えるような頃ならいいかも。
・P.53 見開き1M、カレンダースタイル(メモ+月~日の8分)
これが筆者の推奨(開発?)した、こども手帳か親子手帳かな??冒頭のメモ欄に各週の予定やポイントまとめなども多少かける。
→メモ欄も各日の欄も小さいので、手帳に使い慣れて、略記のみでよくなってきてからならいいかも。
・P.65 見開き1M、カレンダースタイル(���モ+月~日の8分)
P.53と全く同じ手帳。更にこの例では親のコメントを細いポストイットに一言書きして貼ったり、元のページをカラーコピーしてコメントを書き込み、後から上張りしたりしていた。
→コメント以上に実際の予定&結果をみたいので、紙の二重化はしたくない。
・P.78 見開き1M、カレンダースタイル(メモ+月~日の8分)
P.53&P65とコマ分割はほぼ同じ。ただ更に各日を縦に二分化し、下部にコメントなどを書けるようにした。
→P.53とほぼ同じだが、各日縦二分の点が更にいい。
・P.120 見開き1w、横日割りスタイル
更に縦に時間軸を設定することで、各作業を行うべき(推奨)時間も意識させられるつくりとなっている。
→やはりルーティンワークメインの手帳なので、この例のように「横日割り」の方が、同一項目が横に並び、見やすく漏れがなく、奇術省略もしやすく感じる。その反面、現状では時間設定しすぎると書くのもこなすのも大変となってしまいそうなので、「時間」ではなく「ジャンル」縦割りで実践した方がよさそう。
■P.109 ポイントの設定&交換方法
・ルーティンワークは原則1点(プリント練習、宿題など)
・ボーナスポイントは自由(テスト満点や検定合格は10点、家のお手伝いは2点、1wの約束を守れたら3点など)、但しP.32にあるように、下手にルーティン(1点)と格差をつけず、結果ではなくそれまでの過程を評価するという姿勢で、単に「+1(ずつ)」する方法でも効果あり。
・1d、1w、1mごとに計算をしていき、1mなど、どこかのタイミングで、1P=1円のお小遣い換算が効果的。お金にすることの抵抗、また報酬制ありきでのやる気にならないかという心配があるが、これまでの事例では杞憂。むしろ自らの労働(がんばり)に対する金銭価値が養われ、無駄遣いなども減った。注意点としては、インフレやデフレをおこすような無茶なポイント設定をしないことや、「100点取ったら」などの成功報酬よりも「ルーティンワーク」のようなプロセス報酬の方が効果があるという実証結果を常に意識して設定すること。
■親の注意点
半分以上というか、ほとんどが"知っている"、"分かっている"心持ちだったとはいえ、今回は具体的な"手帳"というツールと実践方法に伴って紹介されたからだろうか、読後にかなり"具体的なイメージ"が残った。特にほめる働きかけや口出しタイミングなどは、「わかっている」のだが、それでもそうできるようなシチュエーションにすらならないのが日々の現状。けれどもこの手帳術では、個々の縛りがゆるい"Task"なので、完全ではなくても「達成(=ほめるシチュエーションの到来)」できるイメージが見えてくるし、そうなるとこっちも「した方がよい、すべきこと(=ほめかけやある程度放置)」が出来てくる気がする!
訓戒としていくつか並べておこう。
・コメントはプラスの言葉
そもそもこの親子手帳=ポイント管理手帳は、"ほめる"ためのツール!褒めポイント探し作業!!!!しかも、口頭アドバイスよりもコメントの方が効果UPが実証済み。
・できていないことには、「警告」ではなく「ワンポイント・アドバイス」
×「ちゃんと勉強をやりなさい!」→〇「漢字の練習から��ると勉強モードに入れるかも」、×「宿題やってないわね~」→〇「宿題は朝やってしまうとうまくいくらしいよ」
・子どもが勉強できる環境を作る
「勉強しなさい!」は余計やりたくなくなる。子供が勉強しやすい環境づくりを。親子手帳はその1ツール。
・親子手帳がうまくいかないケースを避ける
ネタばらし(前書や本書を子ども自身に読ませた)をしてしまうと、「あなたは勉強しない子。だからこの手帳をやります!」と伝えたことになり、親の意図を感じてますますやらなくなるし、子ども手帳を親野管理ツールにしてしまう(「まだやってないの?」、「そろそろやったら?」、「ポイント少ないね」、「これもやりなさい」)と壊滅的。なるべく放置し、コメントで長所にフォーカスして自立を促して。
★わかってはいる、んだから目指そう!★
必要以上に求めることがなくなり、すべきことをしていたら、少しダラダラしたり、テレビを観たりすることに対しても怒る必要がないことを理解でき、無駄に怒ったり小言を言うことがなくなりました。
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子ども手帳に親のコメントをプラスして、親子手帳にすると、子どものやる気が加算するというのが実例と一緒に載っています。
子ども手帳の本を読んで、この本も読んでから、子ども手帳に取り組むといいかも〜。こちらの方が後から出た本なので、失敗する事例なども載ってて参考になります。
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備忘録
・手帳は子供に選ばせる
・親のコメントは週1回でもO.K.
・コメントは、時々難しい漢字や言い回しを敢えて入れることで学びになる
・「良く出来ました」のスタンプなども喜ぶ
・宿題は「し」、手伝いは「て」など簡略化して記入してもよい
・1週間の予定を書くのは子供自身
・出来たら赤の横線で消す
・1週間分のポイントを集計(一つできたら1P)
・テストや習い事の昇級をボーナスポイントにしてもよい
・ポイントは1P=1円で換金か、グラフ化