紙の本
感動の最終巻
2018/05/13 18:25
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投稿者:musubu - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段、あまり泣かないのですが、珍しく泣きながら読んでしまいました。
少女漫画なので、恋愛はもちろんですが、ストーリー性が素晴らしいと思います。
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最終巻。以前1巻読むのに10分で読めちゃう漫画があったけど、この漫画は1巻読むのに30分くらいかかった。それだけ読み応えがあってじっくり入り込めるんだなーと思った。1巻から6巻まで通して一気読みしたけど、涙なしには読めない漫画だった。6巻は志津に取り憑いていたカナトやハルさんの話がメイン。みなとの話も。カナトがもう少しだけいたかった理由か私にはピンと来なかったけど、ハルさんの娘の話は泣けた。忘れられるのか怖い。故人に対して、ひどいこと言ってたのかと振り返るハルさんにも胸がきゅーっとした。志津と哲の水族館デート。ヤキモチをやく志津が可愛すぎた。1巻の頃から比べるとビックリするくらい感情豊かになってる。哲もすごい男前に見えた。最後には志津の周りにいた霊たちが消えて会えなくなってしまう。親よりも近くで見守ってくれていたわけだから志津が落ち込む気持ちわかるなぁ。眠る志津の隣で手を繋いで側にいてくれて、目を覚ました時におはようと笑いかけてくれる哲が頼もしい。最後まできっちりキレイにまとまっているなぁと思った。最後はお母さんが目を覚ました事を想像させる終わり方だった。
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すんげー端的に言うと、引きこもり少女をどうにかする話。
なんだけど、なかなかに複雑なんですよ。
少女、幼子、おっさん、母といろいろ絡み合う訳ですよ。
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カナトが千尋に「早いとこ志津に体返せよ」って言われて切なくなるところから。
ハルさんの素性解明編。
ハルさんの奥さんも大概不幸な方だな。1人目のダンナも2人目のダンナも早死ってことか。そりゃ家が金持ちならすぐ探しに飛んでっちゃうよね。ハルさんいい人すぎるわぁ。桜も本当にいい子。ハルさんが嬉しそうの泣かせるわー。
志津の中にとどまっていられる時間がどんどん短くなっているというハルさん。志津もどんどん志津に変わってきてるんだな。ハルさんの去り際泣いたなぁ。
志津と哲水族館デート編。
飲食店バイト最後の日にみれいさんと一緒に食事。そうか、みれいさんそんな意図があってあんな態度だったのか。
夜のメリーゴーランドの前で私とももっと会ってという志津。本当に立派になられて。志津のコップが満タンになるところでもやっぱり泣いちゃうなぁ。
おはよう、いばら姫編。
みんな去る。みんないなくなってしまったことを飲み込めない志津。みんなの今までの言葉を反芻する志津。お礼を言えなかったという志津。俺も心がちぎれそうだと言う哲。哲のあの表情に泣ける。今までがあったから、あのおはようが言えるんだなぁ。あと、くす玉から出てきた4人のメッセージがもう。
エピローグ
最後の最後、本当に良かった。思い出しても涙が出る。
大きな大きな、いろいろな家族のあり方の物語だな。
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ああ、素敵な漫画に出会えてよかったです。
キャラクターひとりひとり、悲しい気持ちを抱えていて、それがみんなの優しさで満たされていくような…。
そんな温かさに満ちたお話でした。