紙の本
GPUとは、が理解できた。
2022/07/07 22:41
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投稿者:うみうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
GPUというもの自体は知っていたが、それがどんな仕組みで動き、どんなことが出来るのかを全く知らなかったが、よく理解できた。GPUを使ったプログラムを書くということには直接寄与しないが、この仕様に対してGPUを役立てられるかという構想を考える上で非常に役に立つ書籍となった。漠然と出来ることが羅列してあるわけではなく、どんな技術でどのように動いているかを書いてあり、GPUを構成する技術からGPUの使い道を立てられるようになった。
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GPUのハードウェアとしての解説が大変参考になった。
- 単精度浮動小数点演算が何並列で動くのか
- メモリ階層と、それぞれのアクセスコストの目安
- これらをソフトウェア視点でどのように制御するのか
について、仕組みとして理解することができた。
ARMやx86などの汎用プロセッサについての基本的な知識があれば、それと比較してのGPUのハードウェアとしての特徴を良く理解できると思う。
本書はCUDAのプログラミングガイドではないので、実際にソフト開発を行うためには、別途、他の情報を参照する必要があるが、性能やボトルネックになる点については、触れられており、参考になる。
反面、実際の活用事例であるディープラーニングの解説は、おまけ程度の記載。
というか説明を端折り過ぎていて、誤解を生じかねないと思う。
たとえば、「ミニバッチ」の説明が学習動作ではなく、推論動作のところに書かれていたりとか(253ページ)。
GPUを演算ハードウェアとして捉え、CUDAなどを利用して有効活用しようと検討している人にとっては、良書。
また、前半のビデオアクセラレータとしてのGPUの解説も面白かった。
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コンピューターグラフィックスや科学部門での利用を含めたGPUの使われ方の歴史は面白かった。
中盤から後半を楽しむには、数学や電子工学の知識が必要だと思う。読むのがちょっと苦しかった。
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技術評論社の『GPUを支える技術』読んでるんだけど、めっちゃ楽しいんだけど、4章のアーキテクチャの部分わからないー。パタヘネ続き読んでから読むと楽しそう。「ディープラーニング部分正確ではない」みたいなレビューを見たけど、主眼はハードウェア理解なのでぼくとしてはヨシ。
にしてもいままでGPUって「なんかよくわからんけど科学計算つよくてポリゴンとかピクセルとかめっちゃ描画できるサムシング」という認識だったんだけど、この本読んでると計算機なんだなあと認識変わってきた。GPUで動かすためのバイナリや機械語、とか考えたことなかった。精々GLSLかSPIR-Vくらい。
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本書は2017に発行されたものだから最新の動向は載ってないが、GPUは高メモリバンド幅だけどメモリサイズはCPUより小さい。一度にたくさんデータを処理できるけど置いてはおけないみたいな感じかな。
内容所々理解不能だったけどGPUのハードからソフトまで広く書かれていたのは良かった。