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多くの証言を基に記述されている。決して面白おかしい憶測でストーリーを作り出そうとしない姿勢に敬意を表するが、核心がはっきりせず、隔靴掻痒の感があった。
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1985年8月12日(月)日航ジャンボ機123便。ボーイング747。東京羽田空港から18時発の大阪伊丹空港行きの墜落事故。生存者がヘリコプターで吊り上げられていく映像は覚えているものの、事故原因の詳細に疑問が残る状態のまま現在に至ることを当時理解出来ていなかった。本書は早稲田大学政治経済学部1年生科目で書評のための教材に取り上げられる。事故原因の真相、報道、語り部などいろいろな切り口から後世に引き継がれる課題を見出されることになりました。
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日航123便の墜落原因についての見解本。まあ巷間よく言われていることで新味はなかった。まあでもこの世紀の大事件が風化していくことに危機感をお持ちで、このような本が継続的に出版されていくことは良いことだと感じた。特にCA目線でのJAL乗務員の奮闘記は新鮮だった。
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日航機行方不明の第一報をいつどこで聞いたか今でもはっきり覚えている。
当時、群馬出身の知人が友人(警察官)から聞いた事故現場の話だとか、その後の報道やこの事故をもとにした小説やドラマから感じた底しれぬ恐怖や不安感。
あの時、テレビは本当のことを伝えていたんだろうか?
「何かの事情で」飛行ルートを外れた123便を目撃したり123便を追う「飛行体」の「音」や「気配」…
…ひょっとして?それを見ていたのは私だったかもしれない。背筋がぞっとした。
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死者540名という史上最悪の航空機事故。あれから30数年が経過しても未だに事故原因について多くの疑問が残されている。著者はこの事故で亡くなったCA達の後輩にあたるJALの元CA。釈然としない事故原因に人生をかけて当時の様々な事柄を調べ上げている。真実の事故原因は凄まじいです。事故原因について、この様な噂は囁かれていたが聞き取り調査や証拠を集めて理論的に説明されていて、やはりこれが真実であったと認識します。
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政府や情報を信じてはいけない。自分で考え、見たもの、聞いたこと、多角的な情報をもってから判断をするべき。
そして、いざというときには自分の判断で動けるように訓練をしておかねば、有事のときには名もない死傷者の一部に含まれてしまう。
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大体他の本で読んだ内容ばかりでした。
当時の幕僚長は否定してるけど、現役機長の多くがフライト中かなりの頻度で自衛隊機に仮想敵にされて追跡された経験を持つという証言は、さもありなんという感じだな…。いろいろと怖いのでもう飛行機には乗りません!
著者が元日航客室乗務員の方ということで、調査の仕方も書き方も、ルポとしては物足りない。新事実のための告発が目的なのか、犠牲者の鎮魂がしたいのか、先輩乗務員を褒め称えたいのか、主題がハッキリしないのが物足りなさの理由かも。文章も突然尊敬語入って来たりするので、「される」とか出てくると尊敬なのか使役なのか受け身なのか分からなかったりして読みにくいっちゃ読みにくい、、、著者の熱い思いは伝わったけども。
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1985年8月群馬県上野村御巣鷹の尾根に墜落した日航123便について当時の同僚CAが不審に思って、様々な目撃証言や手記、資料をもとに、原因が世間一般に言われている圧力隔壁修理ミスとは違う可能性について検証した本。
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日航123便墜落の新事実 青山秀子 河出書房新社
青山さんはその後東大に人学して博士になる
出版物としては
日航123便 あの日の記憶 天空の星たちへ
日航123便 墜落の新事実
日航123便 疑惑の始まり
日航123便 遺物は真相を語る
その他記事多数
青山さんの人生をここまでのめり込ませた
虚しく悲しい真実に
私も少なからずやり場のない義憤を覚える
多くの目撃情報を分析すれば
少なくとも自衛隊や米軍にとって
あらゆる権力を動員して多くの犠牲を払ってでも
隠し通したい
何かがあることだけは確かだとわかる
隠蔽を命じた奴らは兎も角
墜落後に生きながら見捨てられ殺された人々だけでなく
現場で隠蔽工作をさせられた自衛隊員の人生も
苦しいものになったに違いない
いずれボイスレコーダが公表されれば
内部告発も起こり多くのことが判明するだろう
人間社会を豊かにする手段であるはずの組織が
独り歩きして主権者たる者から信頼関係を吸い取り
競争原理に突き落としている現実の怖さ
その推進者と成り下がった官僚支配も哀れですらある
この底なし沼から這い上がるにはどうすれば良いのか?
答えは単純明快である
個々が自らの中心でそれぞれの環境を俯瞰することで
客観的に広くを見渡せば自ずと答えが見えてくるし
それだけで切磋琢磨の関係を取り戻して
追い込まれてきた虚像を消し去ることができる
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この本を検索していたら、陰謀説の「トンデモ本」として紹介(?)しているサイトを見つけた。筆者にはどのくらいの圧力、誹謗中傷が向けられただろうかと思うと、それでも出版したその勇気に感服する。
真実はいつ解明されるのだろうか。すべての関係者が亡くなり、誰もこの事故のことを知らなくなった頃、歴史として語られるのだろうか。青山さんが存命のうちになされてほしい。
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元キャビンアテンダントさんが、これだけの文章を書かれたということでまず驚きました。
取材や資料の読み込みにかなりの時間を費やしたことと思います。
そこまでの労力をかけてでも、真実を多くに人に知ってもらい、当事者に事実を語ってもらいたいと願っているのでしょう。
広く多くの方が手に取る書籍という形では、確信が持てても断定できない、その表現が難しかったのではないかと想像します。それでも読者には、真実であろうことが伝わってきました。
事件当時、ドキドキしながらテレビにかじりついていました。もちろん当時は事故だと思っていました。
最近、官僚の不祥事が続いていますが、共通点を見出したような気がします。
天の星となった事件の犠牲者の皆さんに、ご冥福をお祈りいたします。そして、真実が語られますように。
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想像にすぎないことと事実とが混ざって書いてあり、事実の中でも確度レベルがさまざま。なので、個人的には、筆者の想像部分は極力省いていただいて、目撃証言や事実から検証されたことを読めたらもっとよかった。
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一般人が自分の目と耳と足を使って事件や事故の真相に辿り着くのは、余程の執念がない限り不可能に近い。安倍晋三という人間は本当に実在するのか?という疑問に自ら答えを出すのだって本当は大変。私達は生活に忙しい。だから結局テレビや新聞、本、ネット上の情報に頼ることになる。どれを、何を信じるのか?信じないのか?結局行きつくのはそこになる。
著者は明言こそしていないが、『訓練中の自衛隊が模擬ミサイル弾を誤射して123便に命中。時間稼ぎのために墜落地点の特定に難航したことにして、その間に火炎放射器で証拠隠滅した』可能性が高い、という書き方をしている。公式発表とはかけ離れている。これが真実だったらトンデモないけど、そうじゃなかったら飛んでもないミサイルをでっち上げたトンデモはこの本だ。トンデモはどっちだろう。
結論から言うと、トンデモはこの本だろうと思う。根拠はない。いくつかの疑問点があるし、なんか胡散臭いなあ、という印象を受けたから、としか言いようがない。ただ、もしかしたら真実なのかもしれない、と思わせるものがこの本にはある。妙なリアリティがあって、全くの荒唐無稽な陰謀論と切り捨てるのが難しい。別事案ではあるけど、政府が実際に情報を隠蔽、改ざんした、という近年のニュースがこの本のリアリティを支えているのかもしれない。
この本はトンデモであって、公式発表は全て信用できるのか?というとそうでもない。政府・官庁の情報の混乱、事実誤認、判断と決断の欠如、軍事機密、米軍との関係、等々で隠したいことはあっただろう。想像だけど、映画『シン・ゴジラ』で観たようなことが繰り広げられてたんだと思う。シン・ゴジラは無軌道に東京を徘徊し、制御不能の123便は横田空域を迷走する。自衛隊と米軍が出て来るのも同じだ。どちらも未だ日本が米国の支配下にあることを意識させる。表に出せない情報はあるだろうし、どこまで表にするかで揉めたに違いない。その結果、ちぐはぐな情報公開になってトンデモを呼び寄せるのではないか。
youtubeで過去の123便に関する検証番組を見たら、事故の処理を警察にするか消防にするかで揉めていたらしい。それだって本当かどうか知る由もないけど、日本のリアリティを感じるエピソードだ。会議!会議!会議!この一刻を争う時に!そんな感じの醜態があったのではなかろうか。
それはそれとして、文章構成が杜撰な印象を受けた。ノンフィクションでも章構成の積み上げ方とか流れが必要だと思うけど、それがない。それに加え、書きたいのは事故の真相のはずなのに、関係ないことを書き過ぎている。この手の本ならウェットな抒情性はいらないはず。本屋大賞のノンフィクション部門にノミネートされたそうだけど、内容の真偽はともかく、ノミネートに値する文章かというと疑問。
って・・・なんか偉そうに書いてしまいました。
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これが事実だったらほんと駄目でしょ,と思う。JFKみたいに(先送りされてるみたいだけど),何十年先とかでも良いから,事実はこうだったのかと分かる資料の公開をして欲しい。
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箸にも棒にもかからない陰謀論なのに,レビュー見ると「目が覚めました」とか好意的な意見が多いのは何故なんだ…?
同僚のスチュワーデスが亡くなってることもあり,思い入れが昂じて思い込みがどんどん強化されていく様子が哀しい。正義感の無駄遣いというか。
小学生の文集などのあやふやな目撃証言を絶対視し,関係者へのインタビューでも先方の態度や物言いに勝手な解釈を加えながら自説の陰謀論を補強していくダメ本。
いかんせん,結論がちょっと常軌を逸している。公式情報にはない2機のF4-EJファントムが123便を追尾しており,自衛隊や米軍の何らかの意図により墜落現場は伏せられ,生存者の救助より火炎放射器による遺体の焼損を優先して何らかの重大事実の露顕を防いだというもの。「ジェット燃料だけではこんな燃え方はしないしこんな臭いもしない」そうだが,全く信用ならない。
そして露顕を防いだその重大事実とは何かという話だが,123便を標的に見立てたミサイル発射の訓練中に,自衛隊機か米軍機が誤って撃墜してしまったのではないかと仄めかしている。無理筋すぎる。