紙の本
タイトルが良いですね
2024/01/25 14:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説を書くためのハウツー本というよりは、小説に対する思想を書いている本という印象を受けました。国内トップクラスの作家がどのような考えで小説を書いているかが読み取れます。
投稿元:
レビューを見る
小説界の巨人が初めて明かす、目から鱗の小説作法
作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う文章とは? 「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える数々の手法と技術を試してきた著者が、満を持して執筆した21世紀の〝小説読本〟。
投稿元:
レビューを見る
筒井康隆さんが32種類のテーマを軸に、創作の秘密を書いた本。これを読むと、作家の人が何を考えて創作をしているのか、がわかって非常に面白いし、筒井さんの作家としての天才性が浮き彫りになって面白い。なるほど、こういう頭の構造の人が、ああいう芳醇な物語を紡ぎ出すのか、と納得しきりでした。創作を意識している人は読んで損なしな気がします。
投稿元:
レビューを見る
小説作法書ではないと言っているが参考になる所も多い
わざと展開を遅らせて気を持たせたりなど。
基本的にその作品にあっていれば何でも良いというように思えた。
実験的な小説についての解説がところどころにある。
投稿元:
レビューを見る
創作に関する技法や覚え書きを書いたもの。エッセイ。
実験作と言われる文学が読みたくなった。
「反復」の章は自作『ダンシング・ヴァニティ』の解説。映画・演劇では当たり前の技法である反復を小説に持ち込んだ実験作ということ。その反復の種類を解説している。
「人物」小説の人物リストを作るのは小説の楽しみ方のひとつ。500人が登場するトルストイ『戦争と平和』、リアリズム小説のゾラ『ナナ』など。
実験小説として書いた作品。『虚人たち』は「省略」というごくごく当たり前の技法を使わず、原稿用紙1ページを1分として正確に置き換えた実験作。
『残像に口紅を』は使用できる文字を制限する実験作。これが遊戯なのか意義があるのかは批評家にまかせるが、作者は書いていて楽しかったとのことの。
『文学部唯野教授』は文芸評論をネタにした小説。
投稿元:
レビューを見る
本当は単行本を再読したのだけど、感想を書きたくて文庫版で再登録。
著者も言う通り、これは創作の指南書ではなく、作家・筒井康隆の創作秘話エッセイとでも言える本である。
とはいえ、プロの作家が創作にどう向き合っているのかを知ることは、巡り巡って創作の在り方の道標になるのだと感じた。
書くには読むべし、という当たり前に改めて気付かされる本でもある。