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現金なしでの決済を進める各国の政策をまとめた本。状況の説明はかなり詳しく行っているが、そもそもキャッシュフリーにする必要性やメリットについては簡単に触れただけというのが残念。現金有高の削減は大いに賛成であるが、もっと突っ込んだ考察がほしい。
併せて、著者の日本語の語学力には大いに懸念を感じる。この程度の日本語力の持ち主が社会のエリートを構成しているわけで、であるからこそ、日本は「失われた○○年」から抜け出せないのであろう。
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破壊的イノベーションを担うディスラプターとして後に注目されるようになる企業は、スマホやクラウドの普及と時を同じくして次々と創業している。
すなわちAirbnbの操業が2008年、ウーバーは09年創業である。FinTecch分野では、ロボアドバイザーのBettermentが2008年創業、トランザクション・レンディングのKabbage、モバイル・バンキングのSimple、モバイルで簡単にカード決済を受け付けられるようにし、インストア決済にイノベーションをもたらしたスクエアが09年創業、ウェブ決済のStripeが10年創業である。
わが国においては、銀行とFinTechの競争というより、強調や提携がが喧伝されることが多い。米国などでも、FinTechが銀行を駆逐するような事態は生じておらず、両者の提携の話題も少なくない。
そもそもFinTechと銀行は機能が異なるため、両者が全面的に競合することはない。仮にFinTechga銀行の機能を担うようになれば、銀行免許を取得する必要がある。その場合、FinTechと銀行の競争ではなく、銀行同士の競争となる。FinTechが、FinTechのままで銀行を駆逐することは論理的にありえない。(あとがき)
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キャッシュレスならぬキャッシュフリーをキーワードに、グローバルな動向や政策を網羅した良書。勉強になります。キャッシュフリー化のためには現金利用抑制策が重要である点や、銀行を主眼とした日本のfintech政策の問題点など、ふむふむと読ませていただきました。一方、野村の人が銀行の批判をすると、またぞろ業際問題かとの思いも。著者は悪気はないと思うのですが。