高校時代を懐かしく思い返せます
2017/09/17 10:40
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投稿者:ずんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校野球を題材にした連作シリーズの最新刊。登場人物の高校生たちの心情が細やかに描かれていて、読んでいるうちに自分の高校生活を懐かしく思い返すことが出来ます。読み終わった後はとても清々しく前向きな気持ちになれる本です。
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ひとつの結末。でも、それは終わりじゃないんだよね。人生は続いていく。
大人がかつて体験したであろう青春が刺激される。こんなに劇的ではなくても、ひりひりした焦りと苛立ちと、後悔はきっと一緒。
3年間しかないからこそのきらめきを思い出して、追体験して、胸踊らせた。
あの幼かった頃を思い出した。
だから好きなんだ。
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三ツ木高校、いいチームになったな。必死になればなるほど、いいチームになればなるほど、個々人で抱えるものも大きくなって、選手だけじゃなくて、監督やマネージャーにいたるまで、大変なプレッシャーの中の1年でした。鈴江くんの気持ちは痛いほどわかるし、読んでて心配でたまりませんでした。中村君、やっぱりいいキャラだな。癒しです。みんなの心についた火はどんな形にしろ残っていくでしょうね。野球、やめられないでしょう。
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青春! 青春だよ! 願わくばこの日々が、彼らのこれからの人生を支えるひとつになりますように。存在感がありながらも、最初はあくまで(物語中では)脇役でしかなかった三ツ木高校硬式野球部をこんなにがっつり書いてくれるとはおもっていなかったので、また彼らに会えてとてもうれしい。ぶつかりながら、じぶんの限界を感じながら、流されながら、それでもやっぱりじぶんの意志でやり遂げることを選べる彼ら。なんて頼もしくうつくしいのだろう。人間関係を掘り下げすぎず、野球を中心に書ききってくれたのも、高校野球の魅力が伝わりよかった。
(男性登場人物と同じように、女性登場人物を名ではなく姓で書いているのもよかった。地の文で描かれる男性は名字、女性は名前というのは読書中にいつも微妙な違和感を感じされられ、たしょう不満におもっていることなので。)
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雲は湧きシリーズ、クライマックス。
え、クライマックスなの。
終わりだけど、終わりじゃない。
月谷、木暮の幼馴染対決、二年生捕手鈴江の悩み、あと高津。高津泣いたじゃないか。
今までの、それぞれの葛藤の、繋げてきたものがここにあるような。
欲を言えば泉ちゃんの視点もっと見たかった!
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帯と裏表紙に「クライマックス」と書かれてあって「まさかこの巻で終わりなの?」と思った。
さてさてまたこの時期がやって参りました。
高校野球です。
毎年7月に刊行されるこのシリーズも3冊目。
まだ終わらないで欲しいなぁ。
高校3年になった月谷・笛吹・小暮。
真面目過ぎてプレッシャーに押しつぶされそうになるキャッチャー・鈴江の気持ち。そこに寄り添える先輩の中村の存在。卒業したけど中村の存在は大きいな。
唯一人のマネジャー・瀬川の気持ち。
高校最後の夏が始まる。
それぞれの進路。四章目の月谷と小暮のキャッチボールのシーンは本当に高校球児の本音だな。と思った。
そう思ってそう。
須賀さんの書く野球物って本当に面白い。
高校野球にしても社会人野球にしても。
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須賀さんの小説はいつも気持ちよく読めて、相性がいいのかな?今回も面白かったです。
高校生っていいなぁ。私もまたスポーツに本気で打ち込みたいなぁ。と、心と体が何度も叫んでしまった。そんな一冊。
何事もなくさらっと読めてしまったこと、なんとなく読んでいて「次はこうなるんだろうな」っていう場面が何度もあったのが、少し残念でした。
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シリーズ最終巻。
今回マネージャーのお話が入っていて、たいへん可愛かったです
やっぱうまいな~
月谷くんにだんだん話が寄っていったのは、作者も気に入ったからなんだろうか。笑。
木暮くんサイドの話も見てみたかった。
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最後の甲子園に向けて、各々の熱い想いが疾走する。感動の高校野球小説クライマックス。
野球という競技は、個の力以上にチームプレーが重要だ。レギュラーは勿論、監督たち指導者、マネージャーほかスタッフ、ベンチの選手もベンチ外の選手も、同じ目標に向かう戦友だ。そしてライバルがいるからこそ意識が向上する。本作はそのすべてを詰め込んだ、汗と涙と笑顔が目に浮かぶ傑作です。
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なんとなく次男坊に読ませようと思って新幹線の中で読む.さらっとあっという間に読むことが出来る.前作があるようだけど,これ単体でも十分読めるし,むしろこのくらいアッサリしている方が良いと思ったり.
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「雲は湧き、光あふれて」シリーズの第3弾。趣を変えた短編連作。
いいね!様々な切り口で甲子園を目指す高校球児たち...。キャラ立ちが見事で、それぞれに感情移入してしまう。様々な葛藤の淵に陥りながらも、目標に向かって突き進む...。あぁ、青春だなぁ...。スカッとすることは間違いない。ただ、おっさんは少し穿って、斜に見ちゃうのはご容赦を。社会人野球かプロ野球で続編書いて欲しいなぁ...。
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三ツ木高校、甲子園を目指すもいよいよクライマックス。宿敵・東明高校との対決。ベタですね。でもこれでいいんです。部員、マネージャー、監督..本当に成長した。第1巻ではしゃらくさいと思っていたエース月谷君も、ええ子やったんやね。本当に試合を見ているような、彼らのドラマを追えてよかった。感無量。三ツ木高校の夏はまだ終わらなーい!私の『生まれ変わったら高校球児になる』という願望も確信に変わった。
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公立高校野球部が甲子園を目指す物語。とはいえ、エースもキャッチャーも、それぞれの選手もまっすぐに、悩み成長してゆく姿が鮮やかに映し出されている。
団体スポーツのみが持ちうる共通の境地、”皆で勝利するという至上の歓喜”は、一度その興奮を覚えてしまうと、忘れられない。一種の麻薬のようなものでしょうか?そして、あてどもなく、その陶酔を求め続ける、酔い続ける。たとえ、自分自身の勝利でなくとも、自分が関わるものでも、そして応援するものの勝利であっても。こうして、野球への思い入れが世代の中で伝わっていくのでしょうか?
描かれる世界は、よりメンタルな部分が多い。エースのキャッチャーへの信頼、キャッチャーのエースへの信頼、自信、諦め、希望。単なる遊びの延長だったスポーツ(野球)が、高校を過ぎると、専門職(大学・社会人・プロ)にあるいは趣味(草野球)に分かれるのだろう。最後のターニングポイントで、『実力』『壁』『限界』と向き合いながら、挑戦する。その経験は、ゆっくりと得難い思い出となってゆくのだろうか。最後の夏として。ただし、その先も目指して。
気になったフレーズは以下:
★いっそ倒れられたら楽だろうなぁ。…。だが、あと一本。もう一本だけやってみよう。そう思って、一歩を踏み出す。練習はその繰り返しだ。
★今は、たしかにあの時よりはるかに練習しているし、実際に成果も表れている。しかし不満も多い。どことなくギスギスしている。強くなるというのは、こういうことなのだろうか。
★体中の血が沸騰する瞬間が、確かにあった。他のものでは絶対に得られない。
★当たり前だろ。いつだって不安だよ。どうすりゃ生き残れんのかって。
★これが現実。努力だけではどうしようもない壁。…。正々堂々勝負したのだから、負けてもすがすがしいだなんて、到底思えなかった。悔しい。死ぬほど悔しい。それしかなかった。
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同シリーズの3作目。自分の悪い癖で、一人称と三人称が入り交じる地の文の書き方が気になってしまって集中できなかった。1作目をとても面白く読ませてもらったので、この作者さんは一人称視点のほうが得意なんじゃないか…?とか思ったんだけど、とはいえ野球部員や監督、マネージャーなど様々な視点から入り交じる人間模様を書こうとすると形式的には三人称のほうがやりやすいわけで。
あと、尺が足りない気がする…!月谷と鈴江の問題が丁寧に種を蒔いた割にはあっさりと解消されていたり、後半になるにつれ駆け足のようにそれぞれのドラマを消化しているような印象を受けて勿体ない気がしました。
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シリーズ第三弾。続きが気になって、これまた一気に読んでしまいました!高校生の濃密な1年間を疑似体験させてもらいました。やっぱり一生懸命何かに打ち込むのは素晴らしい。中村くんが個人的には一番お気に入りのキャラクターでした。