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日本のカレーのルーツってどこにあったのか?カレー好きなら、インド、イギリス、からの日本といった流れで入ってきたのは、周知の事実。でも、それって本当にそうなのだろうか。イギリスから入ってきた時の日本のカレーってどんなんだったんだろうか?日本のカレーの生みの親にあたるイギリスのカレーってどんなんものなのだろうか?そんな、カレーマニアが更に知りたい深い情報に、水野さんが体当たりで挑む、ノンフィクション物語。カレー好きなら、読んでおいて損のない、いやぜひ読んでおくべき一冊。
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カレーは好きな方だが、毎日食べたり、カレーイベントに出かけたりする訳ではない。が、日本のカレーがインドからではなく、イギリスからもたらされたと言われていることは知っていた。著者はカレー界の有名人で、日本のカレーのオリジンを探す旅がこの本。日本の港で、ロンドンで、パリで、ベルリンで、アイルランドで日本のカレーを探すことを、サラリーマンを辞めて旅に出るセンチメンタルな感情を絡めて綴っている。
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読者を騙す、という明確な意思をもって書かれた、嘘と捏造だらけの本です。しかも、一部については盗作の疑いが濃厚です。 詳しくはこちらに http://hikaridept.hatenablog.com/entry/2017/09/21/054038
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<目次>
プロローグ
第1章 祖父はインド、父はイギリス
第2章 日本の港で足跡を探す
第3章 海軍カレー物語
第4章 ルーツを探しにイギリスへ
第5章 ロンドンの迷宮
第6章 パリのインド人
第7章 ベルリンの二人の女性
第8章 おばあちゃんのレシピ
第9章 歴史的な発見⁉
第10章 アイルランド行きのフェリー
<内容>
「カレー番長」と呼ばれ、日本のカレー作り、研究の第一人者(と言っていいと思うが…)の著者が、「黒船カレー」と呼ばれた、日本のカレー(小麦粉でとろみを出し、あるいは玉ねぎを茶色になるまで炒める)のルーツを探す旅に出たノンフィクション。
「カレー」はインド料理(と言っていいと思うが)だが、日本のものは似て非なるもの。日本には海軍がイギリスから学んだ部分が多い。そこで元軍港には、「海軍カレー」なるものがあり、B級グルメとして定着し、ルーツを巡って争ったりしている。しかし、著者はそれ以前の姿を求めて旅をする。幕末に開国した地(横浜はもとより、長崎、函館、新潟、神戸)、旧軍港(佐世保や呉、横須賀、室蘭)。残念ながら答えは出ない。そこで、イギリスへ。さらにヨーロッパを放浪。その際には仕事を辞めている…。最後の最後にアイルランドへ。答えが出たかと思いきや…。
ともかく一気読みしてしまった。何回もどんでん返しがある(予想のつくところもあるが…)。面白かった。こっちはカレーのルーツがわからなくてもいい。著者のカレー愛がわかり、さらなる冒険をするつもりなのが嬉しい。
人生の旅をするには、好奇心と執着心とコミュニケーション(語学)が必要だね。
逗子市立図書館
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日本のカレーが明治維新の頃にイギリスから渡ってきた、という、意外に近代という時期とルーツにまず驚いた(大陸からじゃないんだ!)
そして最初期に残るレシピはルーツでは無い(確かに)ことから、ルーツは何かを追い求める旅が始まる。
ブリティッシュカレーとは何か、現在のイギリスにおけるカレーの状況、最初期のレシピ『西洋料理通』に残る赤蛙は本当にカエルなのか、などなど、身近なカレーの起源がここまで「わかってる風」だったとは思わなかった。
人生を投じた探索の旅路の果てに待っていたものは衝撃的。
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日本人の国民食の一つであるカレーライス。
それはインドが原型であるものの、インドにはカレーという料理はなく、どうやら明治時代にイギリスからやってきたことが分かっています。
では、そのイギリス版カレーとはどのような味で、レシピであったのか。それは現在でもイギリスに存在するのか。
そんな「日本のカレーのルーツ」を探るグルメノンフィクションと言っていい硬質な本です。
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2017年9月にkindle版を購入。その後、この本の盗作と捏造の数々が発覚し、大いに失望した。
気になる人は”水野仁輔 盗作”で検索すれば、盗作と捏造を告発するサイトが見つかるはずだ。
驚いたのは、大英図書館にこもって何冊もの古いレシピを読んだ、という水野の主張が全くの嘘だったということだ。
この本をはじめて読んだ時に、おかしいと思ったのだ。
数多くのレシピを読んだ、という割には、具体的な書名はビートン夫人の「家政読本」しか出てこない。
その「家政読本」すら、水野は読んでいない。読んだふりをして、ネットから盗作したり、実際には書かれていない内容を捏造して、読者を詐欺にかけたのである。
水野は英語資料のみならず、日本語で書かれた過去のカレー研究本すら読まず、でたらめな内容を捏造してはページを埋めている。
この本は、研究者ではなく、詐欺師が書いた本だ。
盗作と捏造が発覚したことで、それまで年数冊のハイペースで出版されてきた水野の本は、去年は1冊のみと激減。
糸井重里の「ほぼ日」との提携も解消されてしまった。メディアへの露出も減った。自業自得であろう。
ところが、である。
この「幻の黒船カレーを追え」が表題を変更し、「カレーライスはどこから来たのか」という文庫本になるらしい。
盗作部分をこっそり削除して、表題を変えれば、新たな読者を騙すことができるとの魂胆であろう。
謝罪もせず、反省も後悔もせず、詐欺行為を続ける。
この水野という人は、いったいどこまで読者をバカにし、コケにするつもりなのだろうか?