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著者の作品を読むのは初めてです。
アメトークで読書好きな書店店員をしてる芸人さんが推していたので気になり読みました。
うーん…
なんだか、8割退屈だけど最後の2割で驚きの大どんでん返しがくるのだろう…と期待しながら読み進めましたが…
結局私には面白みがわからないまま終わってしまいました。
どういう展開になるのかドキドキしながら読んでいた前半のワクワク感は見事に裏切られました。
こういう小説の場合、裏切られる時は駄まされた、そうだったのか、という良い意味の裏切りですが、このまま特に何もなく退屈なまま終わるというまさかの文字通りの裏切り。
私が凡人ゆえに分からなかったのかもしれません。
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とにかく事件の描写自体が淡々と、意図的にでしょうが、淡々と進むので退屈…。本当に派手なことは起こらない。
せいぜい風見鶏が頭に落っこちて〜くらい。
最後の章、探偵と作者が相対するところでようやく面白みが出てくるというか、見出せるというか。
タイトルが全てのオチなのはいっそ気持ち良いですが。
犯人の思惑をも超えた事件。
事件と探偵、鶏と卵どちらが先か問題、のような。
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「T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか」 詠坂雄二 ★★★☆☆
フェイク・ドキュメンタリーとは、ドキュメンタリー風を、装った創作物のことです。ブレアウィッチプロジェクトが有名ですね。「こわいよ…」
本作はフェイク・ドキュメンタリー撮影班と、その撮影班がとったVTRを見る探偵。この2軸を小説にしようとする作家の3段構成になっています。正直もったいないです。特に3段目が邪魔です。せっかくのクローズド・サークルが台無しですね。
3段目を無しにして、ロケハン組の部分はスマホで撮影して手ブレ感が出せれば映画としては面白くとれそうです。
なんなら各大学の映画研究会が撮影してもいいよね。