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この作者の作品は初めて読んだ。
人生に挫折した青年が海と自然に癒される
サーフィン小説?かと思ったけど
仕事論、人生論としても読める
中々の奥深さ。
若い頃の自分に読ませてあげたかった…
和海の姪・凪子、芳雄にお世話になった別荘地の人などサブキャラのエピソードが少々盛り上がりに欠け物足りない気がした。どんでん返し的なトリッキーな展開があるのかと思っていたが、そう言ったところはないので少々物足りなさを感じるか?
魚の刺身や魚介類の料理が食べたくなる。
田舎暮らしの自給自足や、DIY的な仕事、海の近くに住むなどに憧れがあり、この作品を読む事でその想いが一層強くなった。
「魂を揺さぶれられる」などと言った大袈裟な
感情は起こらないが、爽やかな感動が湧き起こる良作。
自分自身の幸せは他人の尺度では無く自分で決める!
すごくよみやすくて、イメージが浮かびやすい
映像化しやすい作品だと思うけど
映画化されていないのは不思議。
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大人に(おっさんおばさん)にならないと、人生の機微みたいなものを知るのは難しいのかなと最近思い始めました。
何かを犠牲にして淡々と日々を送っている事が、子供から見るとつまらない人生に見えたりするんですが、年を経るごとにその偉大さと尊さが分かってきます。
そんな中でもやはり、自分の人生なんだから、自分のやりたいことをやるべきだと思います。
この主人公は父親の生き方がつまらなく見えてしまって疎遠になりますが、しばらく会わないうちに父親が突然死します。仕事を退職して海辺の家で独居していた、父の遺品整理をしているうちに父の暖かで実り多い人生に触れていきます。
自分の体を使って食べ物を得る喜び、人と関わって生きていく喜び。父の知らなかった一面に触れ次第に心も体も解きほぐれていきます。
ほのぼのして事件が起きない話好きなんです。そして人生再生ものも好き。何なら自然と共生するような話も大好きなので、予想以上に感動的でよい本でした。
自分自身お手本にしたいような父親を持っていないので、彼のように後からでも存在感を感じられる父親っていうのはいいですね。
結局は、自分のやりたいことをしっかりやっている大人の方が魅力的ですよね。僕は音楽かなー、それとも本かなー。子供もだけど孫が出来たら楽しんでいるじじいの姿を見せて死んでいきたいですね。
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ひとはみんな毎日何かを選択しながら生活している。できればストレスが少なくておもしろいことをしていたい。でもおもしろいって何だろう。おもしろいことばかりしていたら人生は楽しいのかな?ちゃんとした大人になれるのかな?芳雄は男手一人で懸命に宏美と文哉を育て上げたんだと思うけど、宏美と文哉は果たしてちゃんと大人になれたのかな?芳雄は懸命に走り続けていたけど。
この物語はそんな生前の芳雄の生き方を宏美と文哉が芳雄の知人たちから教えてもらえたところにある。親の家以外の姿を知る機会は少ない。文哉は和海たちを通して芳雄という男を知り、カッコイイと思ったのだろう。でもこれは芳雄が選んだおもしろさだ。文哉が自分自身にとってもおもしろさに出逢うのはもう少し先かな。
親父であるオイラとしては、芳雄は成人した文哉と酒飲みたかったんじゃないかなぁ、なんて思う。昔、先輩から「子どもは親の背中をきっとみているから大丈夫」って言われてその通り生きてきた。でも見てくれている実感はないな。だから酒でも飲みながら話をしてみたいと思うのかな。素面じゃそんな話できないし。
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音信不通だったおとんの生活ぶりに戸惑っている息子。お姉チャンと一緒におとんが築いたものを受け継いでいってほしいよ
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成長・自然・家族
今の生活に疲れた方におすすめの一冊
後悔しないように楽しみたいと思わせてくれました。
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勝手に、小学生が南の島に住むおじぃちゃんと夏休みを一緒に過ごす話だとなんでか思い込んでいたから、全然違ってびっくりw
シングルファザーに育てられた姉弟。疎遠になっていた息子に突然父が亡くなったという連絡がくる。つまらない人生と決めつけていた父の人生に触れて、自分の知らない父のライフスタイルに憧れていく。
みんなでお父さんを偲ぶ会として開かれたバーベキューがぐっときた。
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お父さんにはお父さんの世界があった。
亡くなってから知るなんて・・・もっと早くから知っていれば・・・なんて思うけど、こういうことは私もあった。
お父さんはお父さんでこの土地で楽しく、地元の人とも仲良く暮らしてたんだ。
なんでも弟任せの姉がイヤな感じだったけど、こういう天然なキャラなんだな。
期待を裏切らない終わり方で、爽快な読後感は嬉しい。
続編があることを知り、楽しみ。
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新型コロナの影響でいつものような夏が過ごせない今年、この本を読んで綺麗な海や汗ばむような暑さが伝わってきて家に居てもたくさん夏を感じる事ができた。
一度きりの人生、おもしろくて楽しい人生をおくりたい。って誰しもが思うけど現実はなかなか上手くいかない。
亡くなった父の足跡を辿りながら文哉は自分と向き合い理解を深め、これからの人生の方向性について決断していく。
序盤、話の展開があまり見られず読むペースが落ちてしまったけど、半分から最後まではするっと読み切ることができた。読み終わったときには気持ちがよかった。
人生楽しく生きていきたいと思った。
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なんとなくサラリーマンになって世のペースに乗っかり、肩書きや評判を得られるよう周囲と競争しながら生きていくのも一つの人生。一方、周囲からどんな評価をされようが、自分が楽しみ、自分が納得のいく道を進んでいくのもまた一つの人生。やりたいことがわからず、がむしゃらに生きていく前者と比べると、やりたいことが明確で思う存分できる後者の方が、良い人生と言えるのかもしれない。
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『自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんてまったく意味がない』
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心を深く突き刺すこの言葉。サーフィンで例えるなら、現状維持で手漕ぎを続けるのか、勇気を出して波に乗って立ち上がろうとするのか。。。難しいですね。
(※なぜサーフィンに例えるのか、本書を読めばわかります。)
新年早々、いい本を手に取りました。目に焼き付けたいなぁと感じる情景描写が多かった点も◎。
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良い話だし、こんな風に生きられたらとも思うけど、本の中のように良いタイミングで家や仕事を引き継げることはなかなか出来ないよな、と少し冷めた目で見てしまった。
「海の上にいると、余計なことはなにも考えずにすんだ。自分はただ自分でしかなかった。年齢も収入も肩書きも収入も、この海原では意味を持たなかった」の一文は好き。
自然の中に居ると、こういう気持ちになる。
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本屋で表紙の絵に誘われて「夏やし海行きたいな~(いけないけど)」と思って購入。
定年後どうしようか、、、と視野に入ってくる年代なのと
田舎が漁師だったので興味深く読めました。
サーフィンも出来ればなお良いんでしょうね。
自分の人生がおもしろくないなら
なぜおもしろくしようとしないのか。
他人にどんなに評価されようが
自分で納得していない人生なんて全く意味がない
サラリーマン長年やってるとこの辺の感覚を忘れがちですよね。
感動はしないけどすがすがしい本でした。
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主人公の文哉は入社1ヶ月で会社を辞めたばかり、そこへ重なるように父の訃報が。
その亡くなった父が過ごした最期は海が見える家。
父と仲が良くなかった息子が父の遺品を整理していくうちに、亡き父の本当の姿を知り、心が動き始める。
そこには働くこと、幸せの定義ってなんだろうと考えさせられる。
そして潮の香りが漂ってきそうな夏らしい描写は、思わず海に飛び込みたくなる。
夏に読めて良かった。
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心に刺さるものが多かった
自分自身仕事に対してやりがいや楽しみを見出せずにいた
本著を読んでそれは人の役に立っているという実感がないからと気付かされた
「自分の人生が面白くないなら、なぜおもしろくしようとしないのか」と主人公が言っていたが全くその通りだ
本当に自分がやりたいこととは何かを問いかけられている様な気がする
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2020.08.18~08.19
続編を読む前に再読。改めて、「人生」を考えた。自分の、そして、父の。
父は、波に乗って生きたのかな。私は、どうなのかな。これから、どう生きるのかな。辛いことが多いけど、でも、楽しんだもの勝ちだよね。
ちょっと、情けないかんじの文哉が、生き生きと、前向きになっていくのが、嬉しかった。がんばれ!
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良い小説だった!生き方を模索してるすべての人に読んで欲しい。特にわたしは海が好きなので、うらやましいなぁとずっと思いながらあっという間に読み終わってしまった。