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バスクとか大学のときに聞いた懐かしい民族の名前や、テレビでみたことのある民族のことばとかがでてきた。すでに話せる人がいなくなっていることばは今後どうなっていくのだろう?
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このことばが交わされる生活を想って。
絶滅しそうな言語は、世界の各地にある。これだけ世界がグローバル化すれば、便利なことばを使いたいもの。自分の村でしか使えないことばは、不便なもの。それでも、このひとつひとつのことばが持つ、それぞれの文化を愛おしく思うのは止められなくて。
話している人の数が示されており、ページを繰るにつれてどんどんそれが少なくなっていく。
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『パイラク 山を越えて無効の谷へ,境界の彼方へ。
カラーシャ語 パキスタン 5000人
山奥での移動は、ままならない。
苦労して山道を進み、峠を越えて向こう側の谷へ行くことは、
ある意味では余所の世界へ赴くのと同然の、
厳しい道のりなのだ。』
『ボルトガイ 鞍をつけていない、裸馬の。
ダグール語 中国 96100人
直訳すれば「なるようにしておけ」。
それが草原の近くでは、
「鞍をつけずに」という形容詞や副詞としても用いられる。
馬上に生きる民族は、
鞍をつけて馬の尊厳をうばったりはしない。
なるようにしておいた馬で、その一生を駆けていく。』
『マラマラアク ごろごろ、うだうだ、がつがつ
ブルシャスキー語 パキスタン 10万人
のんべんだらりとしてるさま、
あるいは、むさぼり食べるさま。
やってはいけないんだけど、
ついついマラマラアクしてしまう。
日曜日は、家で朝からお父さんがマラマラアク。
午後はフードコートで子供たちもマラマラアク。』
世界には7000の言語があって、そのうち6800が失われようとしている。
言語は民族文化の要、その考え方や心の動き、何を大事にして生きてきたかまで表すもの。
美しい言葉が消えると、美しい魂も死ぬ。
イラストも素敵。
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「世界で話されていることばは、およそ7000もあります。」(著者まえがき、2ページ)
そんな多くの言葉の中で、なくなりそうな世界の言葉を集めたのが本書である!
ここに書かれている言葉のほとんどを私は知らない。
どこで話されているのかもわからない。
だから面白い。
「マク」
コクがあっておいしい、香ばしくて美味しい、そんな言葉を表す。
ネワール語と言う、ネパールで使用されている言葉である。
話者数は83万人。
「シャターシュッマユッ」
月が蛙を飲むこと、と言う意味らしい。
ミャンマーや中国インドで使われている、ジンポー語で、日食や月食がおきることの意味だ。
話者数は65万人。
「ヒライス」
ウェールズ語。
帰れない場所に帰りたいと思う気持ちのことだそうだ。
この言葉を見たときにすぐ思い出されたのが、『カントリーロード』。
日本語版では「♪帰りたい 帰れない」と訳されている。
ジブリの映画『耳をすませば』で歌われていた。
話者は562,000人。
「マラミク」大アンダマン混成語。
死後の世界、夢のこと。
話者数は0人。
旧約聖書では、人がバベルの塔を立てたことで神の怒りを買い、皆の言葉がバラバラにされたと言う。
しかし言葉は様々にあるからこそ面白さを感じさせるものでもある。
全員が同じ言葉を話していたら、気持ちが伝わりやすくなるかもしれない。
しかし繊細な自分の気持ちの動きを伝えるには、ある特定の言葉でなければ伝えられないこともあるかもしれない。
もしここで描かれているなくなりそうな言葉が本当になくなってしまったとしたら。
神が我らを許したと言うことに、本当になるのだろうか?
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少数言語と言われる50言語から、その言語を特徴づけているような言葉や表現がそれぞれ1語抜粋されている。
見開き2ページで1語、温かみのある挿絵と共に説明されている。
ページを繰りながら、その言葉の意味や背景に思いを馳せ、母国語として話されている国を目次の世界地図で確認し、話者数の少なさと、いずれこの世からその言語がなくなってしまう可能性を考え、なんとなく寂しい気持ちになる。
その国の季節や風土が言葉に与える影響は大きい。言葉一つでもさまざまな世界を知ることができる。
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世界のたくさんの言葉。
どれもみな、その地域で大事にされて来たもの。
出来るだけ長く大事にされていって欲しい。
あまり深く考えずに読めて
どこか心があったかくなる本。
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絵本のように手軽に読むことができ、
少数言語に触れられるとてもいい本だと感じました。
その土地の文化・背景から生まれた「そのことばらしい」言葉を、温かいイラストや素敵な解説文と共に楽しむことができます。
すでに話者が亡くなってしまった言語も紹介されており、文化は今この時も消えゆくのだと、少し寂しくもなりました。
手元に置いておきたい本です。
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同様の系列で、これも気になっていたもの。話せる人の数がだんだん減っていって、最後の言語ではもう誰もいない、っていう流れが切ない。
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先日、イラストレーターの西淑さんの個展を
見に行ってきた際、当本を購入した。
西淑さんがこの本のイラストを担当されており、
イラスト集かのような美しい絵がたくさん
描かれている。
手元に置いてふとしたときに
絵だけでも眺めたい本。
本の内容については、
世界にはたくさんの言語があるが、
その中でも少人数で話されている言語について
代表的な言葉をもとに紹介されている。
言葉と文化は表裏一体で
その言葉の意味が、その国では普通であっても、
日本語では訳するのが難しい(日本語としてはない)
言葉だったりして、使用されている国ならではの
文化を象徴する言葉だったりして
なかなか興味深かった。
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話者数が多いものから順に、50の少数言語の中から一語ずつ、各言語の研究者たちが選んだ「らしい」単語を紹介してくれる絵本です。言語自体の簡単な解説も付いていて面白いです
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言葉=思考という概念が、ひょっとすると完全ではないと思わせてくれる。言葉にした事がない気持ちや感情は、なくなった言葉で誰かが表現していたのかもしれない。
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話者数の少ない言語の、特にその言語らしさを表現した言葉をほっこりなイラストと共に並べられている絵本。
日本に「雨」に関する語彙が多いように、いろいろな「雪」の表現がある言語とか。
だんだん話者数が減る構造になっているので読み進めてドキドキする。個人的には、中央ロシアや中国の奥地(?)の地域の言語が多く載っているように感じた。どんどん言語も集約化されてしまうのだろうか。
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色んな言葉があって、それはあまり馴染みがないけれど、そういう文化の人にとって身近にある概念なんだなと思った。
2020/12/30
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この本のシリーズが昔から好きで、本屋さんで見かけて思わず手に取った。
どの言葉も素敵な言葉で、まえがきにある、ことばと文化は密接な関係があるという意味がぴったり。そこで暮らす地域の人々の暮らしを考えて楽しくなった。
日本のアイヌ語も紹介されていて、アイヌ人口は10万人ほどだが、話者数が5人ということに驚いた。どうしたら、その文化を守っていくことができるのだろうか。また考えさせられる。
そのほかに心に響いたのはウェールズ語の「ヒライス」意味は「もう帰れない場所に帰りたいと思う気持ち」という言葉。東日本大震災の原発事故が原因で、こう思う日本人も多いのではないだろうか。
言葉は自分の想いを相手に届ける為にとても大切なもの。略語化されたり、若者言葉と言われる新しい言葉が生まれたりする中、昔から大切にされている日本語も忘れずいたい。
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気分転換に図書館で借りて読みました。ことばは文化。我々はどうしても使用率の高い言葉の勉強・継承に目が行きがち。でも、少数の方が使っている小さな言語も同等の価値がある。
習慣や文化、地形、経済など様々な要素が絡み合って、言葉を分類し、使用している。そのため、訳すことのできない言葉も多くある。でも、そうした言葉を学ぶ事で自分の引き出しが増えていくのだなぁと思いました。
降っている雪も、積もっている雪も、木の上に積もっている雪も「雪」という分類の日本語と違い、どれも違う単語である文化もあれば、死は夢の中だとする文化も。面白い。