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1つの家族を取り巻く、ある変化のお話です。
特に仲がいい家族ではないが、割と経済的にも恵まれていて、暮らしていくには何不自由ない家族ですが、あることをきっかけにとんでもない禁忌を犯します。
他の方の感想を見ると「気持ち悪い」「吐き気がする」と書いてありますが、私はこの物語の中核が何なのかを購入前に調べてから読んだので、特に「気持ち悪い」というような印象は受けませんでした。
ネタバレではありませんが、カニバリズムという単語だけだしておきますね。カニバリズム描写が苦手な人は読まないほうがいいと思います。
作品自体は、母親についてはじめは主体的に描かれているものの、後から娘・息子・夫についても書かれ始めます。ただ、文章内に占める割合は母親が圧倒的に多い割に、事件が起こった後、事件の発端の原因である母親の自分の罪についての感情や葛藤の描写が少ないのと、最後のページであっけなくコトが終わるので、物語のスケールにしては各個人の感情や背景の描写が足りないなと感じました。
少しだけかいつまんで書いてある、けれども物語の中核は進行していく、という感じで少し消化不良でした。
カニバリズムの描写はそれに比べて割はと細かいと思います。なので、気持ち悪かったりグロいと批判する人もいるかと思います。
家族が一致団結して犯罪を隠そうとする面と、息子の精神的葛藤については興味深く読み進めることができました。その点は面白いです。
↓この本をお勧めしたい人↓
カニバリズムの話が読みたい人
家族犯罪の話が読みたい人
背徳的なスリルを求めている人
↓この本をお勧めできない人↓
カニバリズムが苦手な人
背徳的な話が嫌いな人
カルト的宗教について読みたくない人
幸せな家族の話が読みたい人
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聖家族のランチ
林真理子 さん。
バブル的な話から、始まり。
林真理子さん独特の感じで、
おもしろかった。
最後まで目が離せない本でした。
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バラバラに崩壊しかけた家族が、ある出来事で、一致団結していく。男より女の方が、残酷と思う。毎日料理し、包丁で色々切り刻んでいるから(!?)。
とにかく毎日少しづつ食べてゆく。途中から気持ち悪くなった。やはりこの家族は崩壊している。
どうしてもOUTを思い出す。
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カニバリズムだった。物語自体は荒っぽい感じなのだけども、文章表現力が半端ない。キャラの素描が巧みなので、説得力があって引き込まれる。
丹念にキャラを描くことで、物語の粗を感じさせないつくりというのは参考になった。
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前半は林真理子 のお得意の東京エリート家族の話でサクサク読めるけど最後の方吐きそうなった
後半と前半テイスト変わりすぎ
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感情描写が少なくて、まるでニュースや世界○天ミステリーを見た様な読了感だった。特に長女は何か感じる物があって大学には進学せず、おしゃれもせず、なんとなく母のアシスタント業をしていたはずなのに、それらの理由も、バスルームで急に家族に献身的になる理由も全く理解出来ず。。家族で共通の罪の意識を背負い少しでも高揚する場面でもあれば、家族の時間を求めていたとも理解出来るが、私の読解力では感じ取れなかった。せっかくタイトルがディナーでなくランチなので最後のピクニックと対比になる様な過去の幸せなランチエピソードがあればもっとタイトルが光るのかなとも思ったり。食欲を減らすにはもってこいの作品。
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初めての林真理子。
想像していた話と全然違う方向にいきなり進み始めびっくりした。でも面白かった。唐突に終わったような感じが少し残念。
共通の秘密がここまで家族を団結させるのか。
残酷なストーリーではあるけど家族の話としてはよかった。
主人公のユリ子は海外出張あたりまではいけすかない感じがしたけど、事件が起きてからの頼もしさは半端なかった。女って恐ろしい。
事件を起こした当の息子が一番共感できなかったな。
大体高校生にもなって母親のことをママと呼ぶ男なんてろくでもない。
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いつも通りの感じかと思いきや、自分の好きな展開になって嬉しかったです。内容に反しておしゃれな感じで好みでした。
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ごく普通の家庭の中に栄光と挫折があり、
そして一つ歯車が違えば、その先には狂気がある。
ということかと。
近くに、林真理子はちょっとな~と敬遠される人がいるのですが、敢えておススメしてしまう作品です。
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著者、林真理子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
林 真理子(はやし まりこ、1954年〈昭和29年〉4月1日 - )は、日本の小説家、エッセイストである。有限会社林真理子企画事務所代表取締役。日本文藝家協会理事長、日本ペンクラブ会員、学校法人日本大学理事長。
著者の作品は読んだ記憶がないのですが、今回初めて手にしました。
その最大の理由が、本年、私の母校の理事長に就任され、俄かに親近感を抱くようになったためです。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
大手都市銀行に勤務するエリートサラリーマンの夫、美貌の料理研究家として脚光を浴びる妻、母のアシスタントを務める長女に、進学校に通う長男。その幸せな家庭の裏で、四人がそれぞれ抱える”秘密”とは。
前半はリアリティーのある展開ですが、後半は妙な展開になってます。
ただ、家族を守るという観点からすれば、あり得なくもない。
また、新興宗教にはまる圭児、金融機関の破綻、など、執筆時の世相が反映されているような気もします。
本作を書かれた時の、著者の年齢は48歳位になるようです。
●2023年3月5日、追記。
本作とは関係ないのですが、著者のお母様は、101歳で逝ったそうですね。
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作者唯一のホラー作品。
作中で重きを置いているのはディナーなのに題名はランチ。
ピクニックのシーンのことだって見解が多いけど、『最近の昼食は、夜のコンディションを整えるために食しているのである。』を指してると考えたほうが物語が深くなるんじゃないかな。