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『アイネクライネ』
先輩のミスで失ったデータを埋めるため、街頭アンケートを行っていた佐藤。そのときたまたま回答してくれた女性との、ほっこりする出会い。次の日から同じ道を通る佐藤と彼女との間に、どんな物語が待っているのか、読者は想像を巡らせてしまうに違いない。
妻に逃げられた藤間、ライトヘビー級の世界王者、変人織田とその美しき妻由美などなど、他の話とのつながりもそこかしらに散りばめられているのが、いかにも伊坂作品らしい。
『ライトヘビー』
とある美容師が、友人であり客である美奈子に弟を紹介する。電話だけで始まった関係。彼の職業は“事務(ジム)職”。ライトヘビー級の世界戦で挑戦者が勝ったら告白する、という他力本願(!?)な彼の正体は。
この物語のスパイスは、やっぱり「斉藤さん 一回百円」。百円払い、悩みを打ち明けると、愉快な気持ちにさせる曲の一部を流してくれる。これは、斉藤和義が伊坂氏に作詞を頼んだところ、「作詞はできないので小説を書くことならば」と出来上がった物語だそうな。粋だわ〜。
『ドクメンタ』
妻に逃げられた男(そう、アイネクライネで登場した藤間だ!)。面倒臭がりで、大雑把で、失敗の多い彼に嫌気がさしたのが原因である(困惑と怒りで仕事でのミスを誘発することになるのだが…)。第三者から見たら、「そんなこと」と思うような些細なことが、積み重なることで重大な溝をもたらす。
大雑把で面倒臭がりは、記帳なんてしないし、免許の更新は期限最後の日曜日だ。それが思いもよらぬ形で解決への糸口になるのだけれど。ふふふと笑ってしまう仕掛けが愛おしい。
『ルックスライク』
「あの人の娘さんにそんな風に強く言うなんて、命知らずだな、と思いまして」
なるほど、うまいクレーマー撃退法だ。そしてそうそう思いつく作戦ではあるまい。まさか自分の父と先生が同じ台詞を口にするなんて。You look like your son.
アイネクライネの織田夫妻の娘美緒が登場するところも憎い。
『メイクアップ』
クラスには必ずいるのだろう、小久保亜希的憎まれっ子は。いつも気がつけばあらゆる判定をしていて、情報操作に長けていて、皆その子の手の中で踊らされる。そして、誰もやり返せないし言い返せない。
大人になって、憎まれっ子と再会したら?しかも仕事上、自分が上で相手が下の立場だったら?復讐のチャンス!とばかりに行動する?「復讐する派」にはスッキリしないラストだけれど(伊坂作品の読者は復讐しなさそう)、世の中には上には上がいるということで、いいんじゃないでしょうか。
『ナハトムジーク』
あの世界王者のその後。美奈子とは結婚していたが、ベルトはすぐに奪われていた。再起をかけた戦いを見守るのは、今まで出てきた登場人物たち。
バラバラの糸がスルスルっと繋がっていく気持ち良さが伊坂作品の真骨頂だと思う。人と関わることは、小さな奇跡を起こす可能性をばらまくことなのかも。
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相変わらず言葉の掛け合いが面白い
短編集だけど登場人物が部分的に繋がっている
時代は変わっているみたいだけど、気付くとちょっと嬉しいね
どれも疲れずに読めるのが良い
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久しぶりに読んだ伊坂さん!
なんか、伊坂さんぽくなくてびっくりしたけど
すごくよかった、、
人と人とが繋がる系、大好きなのだけどこんがらかってしまう。だれか人物相関図つくって!
自分でも書き出してみたけれど、拾えてないところがあるなー。
ジム職=事務職 すごくすきだった!
あと、記帳のエピソード。
あー。余韻。
斉藤和義聴こう!!!
斉藤さんって、斉藤さんだよね。
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これは伊坂幸太郎の一番うけるパターンのやつ!
結局こういうのが私も好き。文句なし。
妻に逃げられたシステムエンジニアと通帳記帳
美容院の客の弟とボクシング世界チャンピオン
父子そっくりだったり、誰の娘か分からなかったり
一見つながっていないようなひとつひとつがうまいことつながる。
この作品の場合は伏線ではなくて、ジグソーパズルという
ほうが正確ね。
最後までちっちゃなサプラーイズ!がちりばめられた楽しいお話です。
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短編の連作集。
相変わらず時間軸の使い方と話の繋げ方がうまい。
語る順番で、こんなにも話にメリハリがつくんだなぁ。
とても心温まる話でした。
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「いいか、後になって、『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ。」
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一つの人生はほんの小さな物語。でもその小さな物語が交差してこの世界は無限に広がっている。
斉藤さん 1回 100円。
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緩く繋がる連作短編で、最後まで優しい話。
面白かったです。文庫化された伊坂幸太郎さんの近年の作品の中では1番好き。
特別な事件が起こるわけではないけど、最終章を読むと、19年間の話だったんだなぁと思って、なんだか感慨深い。こういう所が上手いと思う。
…恋愛小説だったとはあとがきまで気づかなかった。言われてみれば。
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短編集。読みやすいので一気読み。それぞれの短編の登場人物の関係重なり合ってくるところが面白い。伏線すべて回収されてるのかな?正直もう少し劇的な終わり方を期待してた。
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2017/08/20
出会いがテーマの作品。
伊坂幸太郎らしい繋がりが面白い。
こういうのもいいよねぇ。
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絡まれた時の「『どなたの娘さんかごぞんじで、そんな…。』作戦」が世の中で流行ってしまったら、使えなくなるなあ。有名になったら困るよw。人間関係、時系列に時々混乱したけど、誰もが自分自身の人生の主役であるという事を楽しく堪能しました。
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いろんな出来事がかかわりあって
いろんな縁ができあがって
いろんな人生を歩んでいく。
いろんな人たちの営み。
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様々な境遇の中で、何かにチャレンジすることの大切さを描いた小説。ある人はボクシングに、ある人は恋愛や出産に、ある人はアナウンサーに、そうした何人かの物語がボクシングを通じて絡み合っていく展開。登場人物と時間軸は少し複雑だが、読み終えてみれば糸が繋がっているという、伊坂幸太郎さんらしいような展開はgood!
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出会い方のストーリーはとても素敵でした。ボクシングのラウンドボーイとか、ぷぷぷと思う映像が浮かびました。
なにか揉めているときに。あなたはこちらのお嬢さんのお父さんを知っていてこんなことをしているのは知ってるの?という解決方法はおもしろそうだね。ただ自分はやらないな
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気障かもしれないけど
相変わらず面白い。
斉藤和義とのコラボ曲を聴いていたので
ようやく本編を読めた感じ。
もう本読むのしばらく休もうかなって
思ってたけど、また色々と読みたくなった。