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神童のその後を追う意欲作。
本書の神童の定義は、難関中高一貫校で圧倒的な成績を修めて東大に進んだ者、としており、そのような者は大学卒業後、学者か官僚、医師・弁護士になるようだ。
上記の職に進んだかつての神童は、仕事でも相応に上手くいっている。おそらく、大学までの勉強と仕事で求められる事務処理能力に強い相関があるのだろう。
しかし、本書で紹介されてるように、官僚から政治家へ転身した者たちは、神童ゆえの他人への優越感からか、失言や人心掌握の稚拙さが目立ち、
失脚している。
AIの普及が見込まれるなか、従来型の事務処理能力の必要性は大幅に低下していくだろう。今後残るのは、神童たちが苦手とするコミュニケーションの分野となると思う。神童の定義の再考、教育のあり方の見直し、が急務だろう。
あと、本書でいうと、ビジネス分野での神童の扱いが悪い。経営のセオリーといった学術面を押さえつつ、社員や顧客、国家の動向など、不確実性にも対応できる人材が、今後真に求められていると私は思うのだが。
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神童を題材に楽しめる。巷間に流布された逸話や伝説的な記録を出した人物が成長してどうなったか、多分野にわたった調査結果が報告されている。著者の神童への期待感とは異にするが、これだけ優秀なのに美学を感じとれる人が多くない。賢さとは何かが問われる。極めて優秀なのに短命で残念なのは長尾健太郎氏。息子と同学年で、小学校の全国模試で2位に数十点の大差を付けて断トツのトップだったことが思い出された。その後高校で数学オリンピックで3年連続金の偉業。惜しい人を失った寂しさを感じる。
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東大理Ⅲに合格した人、東大在学中に司法試験合格や大蔵省に入庁、ノーベル賞受賞、数学オリンピックのメダル受賞者達。政治家なら鳩山一族、宮澤家。20ケ国語をマスターした種田輝豊。あと学者や官僚や裁判官などを幼少の頃からを幅広く紹介している。最初に登場するのは日銀総裁の黒田東彦。東大法学部首席卒業で国家公務員試験・司法試験のトップ合格に近い成績だった人でそれくらいの頭脳明晰さがなければ日銀総裁にはなれないんだなと。残念な神童の項目には片山さつきや舛添要一、オウム真理教の高学歴達を紹介している。未来が見たかった人物は数学オリンピックの神童で紹介してた長尾健太郎。肉腫の病気で31歳で夭折している。数学者として長生きしていたら…と思わざるを得ない。世の中、頭が良い人間はいっぱいいるが、天才的な頭脳を持つ人と接した経験無いので興味深い話が満載だったかな。
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幼少期に神童と呼ばれた人たちの優秀さを調べた本。よく調べ上げたものだと、著者の調査力に感心した。
自分の甥っ子も幼少期に神童ぶりを発揮していたと思っていたが、本書を読んで本物の神童はけた違いであると認識した。
ただ、紹介されている人物が過去、現在の政財界にやや偏っていたので、第二弾としてたとえば芸能界や芸術分野を含む政財界以外の神童の紹介を期待します。
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いろんな受験エリート達が紹介されてあって興味深く読めた。経歴も詳細に書かれてある。
グローバル化は英語が話せることから始まる。ビジネスで成功するためには英語は不可欠。頭の良さを証明したければ、まず英語力を身につけること。それが楽天など英語公用語を掲げる企業の論理である。
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神童と呼ばれた人達でも元々の能力をいかすべく相当に努力されてきたんだなと考えさせられる一冊。
途中政治的な人物が多く登場する章では読むのを挫折しそうになる。
現日銀総裁のクロトンさんの今後を期待したい。
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何を以て神童なのかという定義が曖昧だが,視点として社会にその能力が貢献されたのかを追っているのは頷ける.一方で,社会にはその能力を貢献して貰えるだけの土壌があるのか,も追求しなければならない筈である.
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「神童はずっと神童なのか?」、凡人が気になる事を邪な気持ちで拝読。テーマや切り口は良いものの、著者の神童の定義が「名門高校>東大首席もしくは類する成績>官僚か学者」にあり、スポーツや芸術に関する神童は言及なく、IQに対してやたら否定的だったり、神童たちに偏りがある。そのため第5章や第6章は元神童の思想や学説列挙など本旨から逸脱する内容が展開されている。ほか、やや気になったのが前川喜平氏を礼賛しているが森友学園の追求の一方で文部科学省元事務次官が「出会い系バーへ入り浸り」問題をはぐらかしているので同意しかねる気持ちになる。前川氏を褒め称えるページがあるなら第9章や長尾さんなど若い才能の紹介にページを割いて欲しかった。破天荒かつ規格外の人生を送る神童たちがほぼ登場しないのは残念だ。
東大首席たちがどういう人生を送っているかということを知れる点では面白かったが、邪な気持ちでみるならテレビ朝日「あいつ今何してる?」のほうが面白いかもしれない。
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著者の「神童」の定義はなんだかおかしい。文系の人が多すぎ,理系的には彼らは神童でもなんでもなくて単なる受験に強い秀才。著者が文系なので理系の本当に頭の良い人をしらないのだと思われる。これが残念。
少しだけ採り上げられている理系の人たちが本当の意味での神童。もっと沢山いるよ。著者には理解できないと思うけど。今野浩さんの一連の本で紹介されているような人が,神童・天才なのだ。知らないのか?
本屋で立ち読みしたら面白そうだったので図書館に予約。かなり待った。
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神童が大人になるまでに軌跡特集。
教科書を一度見ただけで完璧に理解できる、課外活動もこなしながらちゃっかり東大に受かる、など能力もさることながらその能力を存分に発揮している印象が強い。
凡人はそもそも能力を磨くステップが必要だが、彼らはそれが最初から抜けている。
ただ書いてあるのはそれらのエピソードだけで、特にそれを読んでも特になることはない。
単なる知識を広めるという意味では面白い。
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http://www.ohtabooks.com/publish/2017/08/16120000.html
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神童のレベルがまちまち過ぎて
神童感がなくなって行ったけど、
美人の神童が出てきた理由の考察は
ちょっと納得した。ありえそう。
読んだ記憶をなくしてまた読んだ。
私は神童じゃないようだ…2020
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所々興味をそそる所はあったが、本書は評論ではなくエッセイ。本書の中で引用されている立花隆氏の言葉を使えば
、「いかにも面白そうでつまらない本の代表」「途中で思わず『要点を言え』『結論はなんだ』と叫びたくなる」そんな駄作。拾い読みする程度ならよいが、精読する価値なし。
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タイトルから期待していた内容とは異なっていた。
私のタイトルからの予想は、神童と言われた人々のその後として、意外と普通の人になった、堕落してしまった、エリートとして成功しているなど、様々な人生、明暗がわかれていくようなドラマを期待していたのだが。
どちらかというと、超エリートがいかに勉強が昔からできたかとか、そんな逸話を集めて並べているような内容。
トリビア的なネタとしては面白い部分もあるのだが、偉人の凄さを披露しているだけなので、そこに共通する要素など、考察がある訳でもなく。人生ドラマがあるわけでもなく。
もう少し人を絞って共通点や相似点、背反する部分など比較整理などしてほしかった。
神童の切り口も結局は、世の中で言われているすごい人。なので、結局は権威主義というか、少し俗っぽいニュアンスになってしまう。
突き抜けて賢い人は、とんでもないんだなというのはしみじみわかるのですが。。
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日本に限定してるせいか
神童の規模が小さいような気がしてきました
偉そうで申し訳ないんですが
小粒に感じるんです
抜群の頭の良さを 政治に使うのは
向いてないんじゃないかと思うくらい・・・