投稿元:
レビューを見る
さすが東野圭吾。ミステリーではなかったけど、話がよくできていて、どこがどうつながっているか、後から何回も前のページをめくった。
投稿元:
レビューを見る
ナミヤ雑貨店のナヤミ相談。東野ミステリーが好きな自分にとっては、半信半疑の読み始めだった。いつものような殺人や犯罪性はほぼ皆無(あることにはあるが、話の軸ではない)だった。
それでも読み進めるうちにどんどん引き込まれる内容、そして繋がる点と点。東野作品にまた感心させられた。
カテゴリをミステリーにしなかった理由でもあるが、作品中に謎はほとんどない。話の中心は、困った人の悩み相談と解決までのプロセス。これが全て繋がった時に、"なるほどなぁ~"と感嘆する。
現実味のある話ではない、が、おもしろい東野作品を読みたい人にはオススメしたい。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの短編、しかも珍しくミステリではない。
意表を突かれた。
何か犯罪をしでかしたらしい3人組が忍び込んだ廃屋が、タイトルの『ナミヤ雑貨店』。
30年以上前に店をたたんだ雑貨店では、かつて店主の「悩み相談」が行われていた。
最初はお店の一言カードのような他愛のないやり取りだったが、
やがて夜、店のシャッターの郵便受けから手紙を入れると、翌朝牛乳入れに返事が入っているという形で店主と相談者とのやり取りが行われるようになる。
奇跡とタイトルに示されているように、ある夜起きた奇跡のような話。
3人が店に潜んでいると、突然悩み相談の手紙が現れる。
気まぐれに返事を書いてみたら、すぐに相談者からまた手紙が来た。
店の内と外で33年の時間の隔たりがあり、
相談の手紙は33年前から届けられたことに気づいて、3人は寄せられた相談に返事を書き始める。
相談者を変えて、3人が答える話が続くのかと思えば、5話は全て構成が異なり、
「郵便受けに悩みを書いた手紙を入れれば、答えが返ってくる」という図式をベースとしていろいろな角度から悩みを抱え、決断して前に進む人たちを描いている。
そして全ての登場人物たちが綺麗にリンクしていて、もう短編なのに一気に読むしかないだろうという面白さ。
久しぶりに期待以上の東野圭吾作品。
展開はベタ。
こんなにうまくいくかよ~、と思うところもあるけれど、
そんな奇跡もまたいいか、と感じてしまう、人の優しさと未来への希望を信じたくなるお話。
それにここでこうくるんだ!というどんでん返しもあり。
人生って悪くないかもしれないと思わされる、じんわり泣ける、読んでよかったなと思う本です。
http://www.horizon-t.net/?p=985
投稿元:
レビューを見る
一気に読まないとせっかくのエピソード同士のつながりが分かんなくなります。なるべく一気に読みましょう。
投稿元:
レビューを見る
いやあ、すごいです。
改めて東野圭吾すごいです。
久々に一気読み。
あらすじはというとこれがうまく説明できません。人の悩みに真摯に向き合うということをテーマにした話なんだけど・・・。5話の短編でそれぞれが違う話だけれども関連があってそれがまた話に深みを加えている。うまく説明できないけど、心が温かくなって前向きに生きて行こうという気にさせてくれます。
それと最後はうまいなとうならされました。ここでこう来たかと。
とにかくオススメです。
投稿元:
レビューを見る
時空を越えてやりとりされる悩み事相談の手紙。ちょっと不思議なファンタジーのような内容。既読の東野さんの作品にはない分野ですが、すらすらと読め面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
すごくおもしろい!話が進むにつれてどんどん引き込まれて、最後は一気に読んでしまった。年をとるにつれてなんだか冴えない私に最後の文章がじんわりときて、私の目もきらきらと輝いた。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずの東野圭吾の安定感というか、すっきり読めた。
こんな雑貨店が存在すれば是非、力になってもらいたい。
投稿元:
レビューを見る
いやーーーーーー、おもしろかった。
はじめは不作かと思ったけど、いやいやいや、後半からは途中でやめられなかったーーー。
にほんでるまえにジュンク堂でポスターみて、読みたいなーって思ってた本。やっと読めた。
東野さん特有のロジカルなつくりが驚きの連続で、ミステリじゃないのにそんな空気があって。どことなくレトロなのとあいまって、とてもよかった。
投稿元:
レビューを見る
時間を超えて緩やかにつながる軌跡を描いた、奇跡のストーリー。
魚屋ミュージシャンの結末に涙し、ポール・レノンの手紙にグッときて、最後にコソ泥三人組が出した結論に温かい気持ちになれた。
投稿元:
レビューを見る
4月-2。4.5点。
泥棒の後、つぶれた雑貨店に忍び込んだ、泥棒三人組。
郵便受けから、謎の悩み相談の手紙が投函される。。。
やられた。涙腺やられた。
連作短編、読み始めてイマイチかなと思ってしまった。
しかし、バラバラなパーツが、段々と一つの帰結へはまっていく。
さすがだと思った。
『秘密』『時生』あたりの感じかな。
投稿元:
レビューを見る
一つ一つの短編は展開も工夫されていて感動もあり良かったです。
ただ、最後の短編についてはどうしても無理矢理感というか、そこまで繋げなくても、という気持ちになってしまいました。
背景をあまり作り込まずに、あっさり終わらせても良かったんじゃないかと思いました。
投稿元:
レビューを見る
東野圭吾のSF?です。
最初はまどろっこしいなぁと思いながら読んでいましたが、
最後の方は読むことを止めること出来なくなりました。
人と人のつながりは何処で生じるかわかりませんが
一生懸命生きることが大切なのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
まだハードカバーなのについつい買ってしまい、その日のうちに読了してしまった。東野圭吾のファンタジー。悩みをポストに入れておくと、翌朝には牛乳箱のなかにお返事が入っている、とゆう雑貨屋さんを軸にした、時空を超える不思議な話。短編集のようで、実はすべてがつながってる的な話なのだけれども。
たぶん、大人ならば誰でも一度は考えたことのある、『あの時もしああしていたら…』的な妄想からうまれたような話に感じた。
人生の岐路に立った相談者たちは、『どうしたらいいでしょうか?』と言いながら、ほんとは自分の考えを誰かに後押ししてもらいたいだけで、結局は、本人がどう選択するか、そして選択した後の人生をどう生きるか、にかかっているんだ、とゆう話。
夜逃げする両親について行くべきか悩む少年の話が、一番哀しくて印象的だった。