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語り継がれてきた物語にも、先人の教訓もあれば、俯瞰することで思いもよらない別世界が見えてくる。
この絵本に限らないが、視点を変えることで物事の本質を見極めることの大切さを実感した。最近一人称の昔話絵本も出版されていて、いち読者として大変興味深い。
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文だけ読めば皆さまご存知の普通の桃太郎ですが、タイトルのとおり、空からのぞいた桃太郎の話。
ゲームのマップ画面がお好きな方には是非一度手に取ってほしい、簡易RPG桃太郎な印象を受けました。
桃太郎のストーリーが繰り広げられる場面の外側、同じエリアの物語の外れの空間がとても好きです。時間の経過や村に蛍が集まるような場所があったり、桃太郎が現れる前までの鬼ヶ島内情など。
個人的には倒される鬼のあまりの数に、少し悲しい気持ちにもなりました。画面いっぱいを使っての広い空間を見ることが出来る、からこその感じ方の違いが楽しめます。
シンプルで不穏な帯が付いていますが、解説書を読むことでその問いに繋がります。鳥瞰図になってる普通の桃太郎として読むこともできますし、解説書と併せて桃太郎とは? を改めて考えてみるのもいいと思います。昔話や童話には、自然に受ける教訓と考察の楽しみなどそれぞれありますので。
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本の文章は所謂一般的な桃太郎の物語だが、絵がそれ以上のものを語っている。
しかし、「解説」は余計じゃないの。なくてもいいというより、ない方がいい。おせっかいな解説はあの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の岩崎夏海で、「なぜ?」と思ったら、昨年岩崎書店の社長になったらしい。(祖父が創業者)
岩崎書店が変な方向になっていきそうでちょっといやな感じ。
犬、猿、雉が痩せた住みにくい土地に住む貧しい民族で、少ない報酬で「傭兵」となった、なんて解説、要る?
黍団子を「少ない報酬」と考えるのも一つの考え方ではあるけれど、社会学的捉え方もできるわけだから、押し付けるのはどうかと思うし、桃太郎はサンリオキャラみたいな可愛さでありながら、刀一本(+犬の噛みつき、猿のひっかき、雉の目つぶし)だけで、武器を持ち、体格的には圧倒的に勝る鬼たち(それもすごい数の)をどうやって倒したのか。
あまりに鬼の数が多すぎるため、納得は全くできない。
鬼の死体が累々と積み重なっている様子はぞっとする。
しかし、岩崎夏海の解説が先にあり、影山徹はそれに沿って描いたのだろう。岩崎夏海の解説が大いに面白いと感じられる人にはいいのかもしれない。
子どもに読ませる必要は全くない。福音館書店の松居直のでよいと思う。
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えっと、どうしてこれを読むことにしたのか忘れてしまったのですが(^^;)。
「空からのぞいた桃太郎」というと、桃太郎が空からのぞいてるのかい、と思ってしまいますが(いや、思わないか(^^;))、「桃太郎」のお話を全場面、空から、つまり鳥瞰図で見てみました、という絵本です。
おじいさんとおばあさんが山と川に出かける様子。
桃がどんぶらこっこと流れてくる様子。
桃太郎がすくすく育つ様子。
鬼退治をすると鬼ヶ島に旅立つ様子。
犬・猿・キジと出会う様子。
そして、鬼ヶ島で鬼たちをばたばたとやっつける様子。
比較的、淡々と描かれていくのですが、インパクトがあるのはやはり鬼ヶ島の場面でしょうかね。
楽しく賑やかに暮らしていた大勢の鬼たちがばったばったとやられ、最後は死屍累々の有様。
いや、ふつーに考えて、こんなムキムキの強そうな鬼たちに勝てるわけないだろ!?と思うのですが、なんでか桃太郎、勝ってしまうのですねぇ。
宣伝文句では「『桃太郞』の価値観を根底から覆す、衝撃の一冊」ということのようなのですが、どうでしょうかね?
アイディアとしてはおもしろいし、画力もすごいんだろうなと思うのですが、個人的には価値観がひっくり返る、というほどではなかったように思います。
空から見たから桃太郎の暴虐さが際立つ、というものでもないような。
このあたり、人それぞれなのかな?
うーん、これ、ほかの話で鳥瞰図昔話シリーズというのはありなんでしょうかね。
はなさかじいさんはちょっとおもしろいかな? うらしまたろうじゃ海の中だし、かぐや姫とかは部分的におもしろいかも?
・・・いや、まったくオチがなくてすみません(^^;)。こんな本を読みました、という記録です。
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文章だけ読めば、ごく普通のむかし話の桃太郎です。でも、文章から離れてページ全体に広がる絵を眺めれば、まったく違うお話に感じられてしまう。視点が違うと、立場が違うと、こうも世界は異なるのかと、実感できる絵本でした。こういう多面的な視点を、こどものうちから見せることができたら良いなあと思う。
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子どもの頃から何度も語り尽くされ耳タコの桃太郎のお話ですが、俯瞰してみてみると、今まで思っていた桃太郎の世界とは全く違った印象を受けました。ビックリしたのは意外に鬼が多いこと。こんな大勢の鬼相手に桃太郎+3匹だけで勝てるのか心配になりましたが、結果、倒された山積みの鬼たちをみるとなんだか手放しで喜べなくて…倒すべき鬼たちにも家族がいて日常があったのに…と、何だかやるせない気持ちになってしまいました。
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定番の物語を俯瞰図で描くというアイデアは面白い。でも売り文句の「価値観を根底から覆す」というほどの斬新さかというとそうでもない。例えばお爺さんとお婆さんしかいない「あるところ」。他の村人の生活が見えるとか、画面の中に意外性のあるものが隠されているとかいうゲーム性のあるものならもっと楽しいのだけど。お供との出会いの場所や鬼の普段の暮らしぶりとか面白いのに。本のクライマックスは画面いっぱいの鬼の死骸?で、圧巻ではある。でも鬼ヶ島のシーンだけ観ればいいかなという気もしてしまう。Twitterで紹介されていた時もこのシーンだけが取り上げられていたけれどまあそうだろうなという感じ。他はそれほどのインパクトではないのだ。
小冊子が付いていてわざわざ解説しているけれど、解釈は人それぞれだし蛇足かな。
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演出力で魅せる桃太郎。
俯瞰して見ることとはどういうことか、という問いかけ。
小さな子どもへの読み聞かせには向かないかなぁ。
まずはおとながじっくり声を出して読んでみると良いと思いました。
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俯瞰して視点を変えて読むのも新鮮です。
鬼ヶ島に行くまで道のりよくわかります
鬼ヶ島にはこんなにたくさん
鬼がいたんだね!
鬼ヶ島にもいろいろなお店はあるんだね
犬、猿、キジどこ!?
探すのが楽しかった
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桃太郎のお話を俯瞰図で語る。
思っていたよりも可愛らしいフォルムのイラスト。
かこさとしの川が頭にあったためか、あまり変化のない風景が残念な感じ。四季は描かれるんだけど。
そうか、犬,猿、キジは過酷なところで暮らしていたからきび団子に釣られたのか、とか。鬼ヶ島の賑やかな様子に、桃太郎たちは正義だったのか微妙な空気になる。
なんかこれ、キジはけっこう良い暮らししてるから、きび団子いくつで着いていったのかね。1個じゃないな。
俺が知ってる桃太郎は最後、鬼ヶ島の宝はみんなに返してた。なんだこれ。桃太郎、ひどくね?
おいおい、奪った宝も自分では運ばねえのかよ。S16
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図書館本。読売子ども新聞イチオシ100冊から。ツッコミどころ満載だよね、桃太郎って、って話が巻末にある。長女に読んでいたら桃太郎好きの次女も走ってやってきました。
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今までの桃太郎と全く同じように書かれているのに
俯瞰して見ているだけでこんなに受け取り方が違うものかと感じた一冊。
そもそもが疑問の多いお話ではあったけれど、そのそれぞれに対して作者自ら意見を述べ、議論してほしいと問いかけるのは新しいパターンだな、と。
改めて、桃太郎達が平和に暮らしいているところに突然攻め込んでいるようにしか見えず、勧善懲悪とは程遠いなと思いました。
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図書館の本メモ。
うーん。4歳児にはこの本の本当の意味を理解するのは難しいけれど、空から見ると言う地理的な要素に惹かれました。見方を変えると言うのは大事ですね。アイディアがいいと思いました。
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ご存知、桃太郎の昔話を鳥瞰図で描いた絵本です。
発想は面白いなぁと思いましたが、
桃太郎のいた時代背景、そして鬼たちの過ごす日々、鬼たちがどのように生計をたてていたのかも俯瞰して見られる絵本だったらよかったですね……
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あまり面白くなかった。
他のコメント書いてる人たちと同じように、
発想はいいんだけれど、
絵の中にもう少し空からでは見られない
ところなどを取り入れて欲しかった。
ユーモアをまじえて?っていうか、
たとえばおばあさんが桃を発見したシーン、
おばあさんの見えていないところで
みかんも流れてた、みたいな発想なかったのかな…